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うつ病日記【仕事ができなくなってもうすぐ1年】療養期間に何をしているか

ただ、天井を見つめているだけの毎日、11ヶ月目に突入。

一年近くも仕事に行かず、ほとんど家にいる療養生活、というのはどういうものなんだろうか。
たぶん「普通の人」であれば、何もしていないことに慣れていないのか、耐性がないので、難しいと思う。
コロナ禍での隔離生活でストレスが溜まったという人は結構いるのだが、私は1年間隔離生活をしているようなものである。

「なにもしないこと」

これが平気な人間でよかった。今まで何度かうつで寝込んで引きこもっていた時期はあるのだが、本当に何もしなかった。
実の親に驚かれるレベルである。

とはいえ、そんな非生産的な毎日ではあるが、私は何をしていたかというと、DJの修行をしていました。

すんごい稀にDJをやる機会がある、んですが、DJ機材というのは「どの店も共通」というわけではなく、なんとなく使い方がわかるか、という程度でした。
わからんのですよ。
で、時間が有り余っているのであればDJになってしまうのもいいんじゃないかなと思いました。
この小さい機材で結構いろいろやれてしまうので、もしDJを頼まれたらこれを持って行ってしまえば怖くないです。
どれくらい使いこなしているかというとなかなか答えづらいのですが
DJをしながらギターの弾き語りができる程度にはなりました。
サラッと言ってるけど、多分そのスタイルでライブとかしてる人はあまり見たことがないので希少種かもしれません。

クリック音だけだと寂しいかもっていう日は、別の機材を鳴らしたりしています。
なんだろうこう、普段思いっきり生に近い楽器で音楽をやっているので
ピコピコカッカッしたいなっていう。
しかしこう、そんなのパソコンとiPhoneとiPadで全部できるのに、物理ボタンのあるガジェットに走るのは昭和生まれだからだろうか。
今だとしんじられないが、液晶が1行しかないシーケンサーでアレンジ組んだり、液晶など存在しないカセットMTRで宅録してり、当時はサンプラーも液晶は1行だったか2行だったか
ガジェットはいいものですね。

ギターの練習もめちゃくちゃやりました、でもほとんどがクリック練習という地味な練習です。
主に右手を鍛えてました。

クリック練習、というのは、いわゆるメトロノーム、ピッピッとかカッカッみたいな一定の速さで音を鳴らす機械に合わせてギターをひく練習です。
これがですね、実はドラムに関しては結構な長いことやってる基礎練習でして
ギターストロークでも、やれっつえばやれる状態ではありました。
ただ、右手、右手首の上下運動だけではなく「鳴り」にも重点を置いて、ずっと同じ音で同じテンポで弾き続けるというやつです。

カッカッというクリック音に合わせて演奏すればいい、って話なんですが
耳で聴きながらやっていると、気づかないくらいかもしれないけどタイムラグは出ますよね、聴いてから手を動かす、みたいな感じですから。
なので「聞かないでもいける」状態にもっていきました。
本当にメトロノームの音とギターの音がシンクロすると、ギターの音だけ聞こえるようになります。
わからん人には何じゃらホイという話ですが
耳ではなく体全体でテンポを染みつけるという練習ですね。

と、いうような、何やら前向きに音楽をやっていた感じの文章ですが実際のところは「動ける日」にやっていただけであり
毎日毎日やってたわけではないです。
あと、クリック練習も何年かやってたルーティンではあるので、そんなに、まあ。

それと他にはねずみと遊んでいました。

ともかく夜は寝つけない日が多くて、これはどれだけ大量に薬を処方されても寝付けなくて、暗い部屋で横になって暗い天井を見つめているだけ、なのです。

ただ、部屋が暗くなると、ねずみちゃんたちが活動時間になり、そそそそそーと走ったり回ったりします。
そのさまを観察したり、手に乗せて撫でてみたり、健康チェックをしたり指の間くぐる遊びをしてみたり、とてもかわいいです。

色々書きましたが、大半の時期はただ横になっているだけの11ヶ月です。
話す相手もいない、面倒を見てくれる人もいない、病院に送迎してくれる人もいない、お金もない、めんどくさくなると数日間なにも食べず、外にも出かけず
ずっと1人です。
しゃべるのは病院に行った時だけ。

声の出し方すら忘れます。

まだ、生きている。

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