たまの二日酔いはいいけどアル中にはならない
手技療法を用いる時、自分の身体を傷めないよう楽に操作する技術、「楽操」の習得を私は強く勧めています。
ふだん『絶対』という言葉を使うことはほどんどありませんが、これは『絶対』身に付けて欲しいこと。
とはいえ、「身体を傷めそうな操作は絶対にするな!」と言っている訳ではありません。
私だって「ちょっと腰(指)に無理をかけたかな💦」と思う時はたまにありますから。
例えるなら「たまの二日酔いならいいけれど、アル中にはならない」と言っている訳です。
二日酔いは辛いけど、本人も自覚しているし「今日は肝臓を休めようか😵」と気をつけて養生すれば回復します。
同じように、多少無理をして腰や手の痛みを感じても、本人が自覚して休ませたりセルフケアをしつつ、使い方に気を付ければちゃんと回復します。
ところがアル中は、わかっちゃいるけどやめられない状態、あるいは自覚もできないまま酒浸りになっている状態です。
手技療法でも傷めるとわかっていながら使いつづける、あるいは「そんなもんだ」と思いながら使い続けるのはアル中と同じ。
このようなアル中状態で、手技療法を使っているセラピストはごく少数ではないように思います。
中毒になっている自覚すら持っていない人もいるかもしれません。
これは危険な状態です。
セラピスト自身もさることながら、痛みをこらえながら操作し続ければ正確性に欠けて、クライアントの身体にもダメージを与えてしまう可能性も大きくなるからです。
実践では、楽に操作できることと同じくらい、自分の身体の状態を自覚できる、気づきを保てることが大切です。
ですからセミナー中に私は繰り返し「それは楽?」と聞いてまわり、気づきを促しています。
気づきを保つ、自己管理さえ出来るようになったら、後は多少緩くても大丈夫。
私にも、後ろめたいところはありますからね😅
「ルールは厳しく、適用はやさしく」という訳で、せめてルールを覚えるセミナー中は、小姑のように口うるさくしています。
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