変化球の前に直球を
手技療法を学び始めるとき、特殊なテクニックからスタートしようとされる方がいます。
環境がそうさせたのかもしれないし、
何から学べばわからなかったのかもしれません。
または、何だかスゴそうだからと、華やかさに目を奪われたのかもしれません。
私もそうだったので気持ちはわかります😅
けれどもそれは野球なら、はじめから変化球を練習するのと同じなのかもしれません。
最初に身につけるべきなのは、狙ったところに直球を投げることですよね。
直球を手技療法に当てはめるなら「伸ばす・押さえる・滑らせる」という操作です。
もっと絞れば「押さえる」ということ。
きちんと「手当て」ができるということです。
痛むところに手を当てるのが手技療法の原点ですから。
「押さえるなんて簡単でしょ😳」と思う方は
「狙ったところに投げるなんて簡単でしょ」と語るに等しいかも。
おまけに何回かに1回では困りもので、狙ったところに繰り返し投げられるコントロールが求められます。
きっと野球も、変化球は投げられてもコントロールがさっぱりというピッチャーより、
直球しか投げられなくてもコントロールの良い方が、試合で活躍できるのではないでしょうか。
針の穴を通すようなコントロールを身につけるのは容易な事ではありません。
繰り返しの練習が求められるはずですが、手技療法もそれは同じこと。
ちなみに私の臨床は、ほぼ直球(伸ばす・押さえる・滑らせる)で、あとは緩急(強弱)をつけるくらい。
変化球(特殊なテクニック)は月に何度か使う程度です。
上手く行っているならどんな方法からでも良いのですが、もし何かつまづきを感じているのなら。
まずはきちんと「押さえられる」ようになるところからスタートすることをお勧めします。
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