CODAの人が困っているのって何?
昨日はCODAって何?って話をしましたが、今日はCODAの人の困っていること、問題点を紹介したいと思います。
こんにちは、くつばこ+のうたです。前にも紹介した、くつばこ+のマガジン「くつばこ+ pick up」。基本的には、まずこれを読んで欲しいみたいなnoteがまとまってます。そこの説明欄が「これさえ読めば分かる くつばこ」ってなっているのにやっと気が付きました。くつばこ+の「+」、くつばこ+の代表でさえ忘れてるんだから、浸透するわけないよな…って思います笑。
☆相手を見つめがち
手話の話者は相手の顔を見つめることで、今話を聞いているという意思表示をします。しかし、音声言語の話者は当然ですが、そんなことはしません。ずっと見つめられていると、「えっ?何?」ってなると思います。
☆大人びている
CODAの人はよく大人びていると言われます。これを良いととるか悪いととるかは微妙かもしれませんが、本人にとっては「大人びること」が生きるために必要だったということであり、強制されたようなものなのであまり良いとは言えない気がします。大人びる要因は、通訳をすること・親に迷惑をかけにくいということがあげられます。例えば、ファミレスでの注文、スーパーなどでのお買い物の手伝いなら構わないと思うんですけど、病院での症状の説明とか、小学生の語彙では難しいですし、役所での申請なんて、小学生が関わることじゃないですよね。これらを処理することが求められてしまうため、大人びてしまうんですね。
☆聴こえるんだから大丈夫
大人びているに関係してますが、福祉の外側に置かれがちです。聴こえるから、大丈夫と周りから思われるんですよね。でも、実は支援が欲しいことはあるみたいです。例えば、日本語を獲得する時、周りが日本手話を使うので、音声日本語の習得が遅れてしまうことがあるらしいです。CODAでなくろう者だったら、音声日本語や書記日本語について、その人に特別にしっかりと仕組みを教えてくれたりしますが、そういうことはしてもらえません。マイノリティなのにマジョリティだと扱われてしまうってことですね。
☆アイデンティティがあやふやに
自分はろう者ではないけれど、聴者かと言われると違う気もする。そんな感じになりやすいらしいです。え、聴こえるし、聴者でしょっていう風に思う人も多いと思います。しかし、CODAの人的には「音声言語も使えるけど、目を見て話をしちゃうから、ろう者な気もする」みたいな、そういう感じらしいですね。だからこそ、CODAの人はCODA同士で話ができるといいんですけど、ろう者ほどまとまってないんですよね。ろう者と違い聴覚特別支援学校に通うとかはないので、CODAの知り合いってできにくいらしいです。ということで、CODAというアイデンティティもできにくい問題があるみたいです。
☆『デフ・ヴォイス』のシリーズもおすすめ
ここまでCODAについて、色々紹介してきたんですけど、推理小説を読みながら、CODAや手話などについても知れちゃう『デフ・ヴォイス』のシリーズ、かなりおすすめです。CODAについて知れるとか、聴覚障害について知れるっていうのも良いんですけど、ちゃんと小説としても面白いんですよね。「勉強」って感じもしないので、かなりおすすめしてます。
ということで、今日はCODAの人が困っていること、抱えている悩みについて話をしました。まあ、うた自身はCODAでも何でもないので、CODAの人に話を聞ける機会があったら聞いてみて下さいって言いたいところです。でも、多分、「私はCODAです」って自己紹介する人は少ないだろうなっとも思いますね。
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