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届木ウカバレンタインボイス2021文字起こし

こんばんは
ボヘミアの緑の草原です。剥製です。

この記事は届木ウカ Advent Calendar 2021、7日目の記事です。
昨日の記事はこちらからどうぞ。

はじめに

本記事では、2021年のバレンタインに発売された届木ウカバレンタインボイスのうち、無料で試聴可能なScene1の文字起こしを行います。


本編

(チャイムの音)
「剥製、おはよう」
「さむいね〜。今日雪降るかもしれないみたいよ。ウカ様風邪ひいちゃうよ」
「え? カイロくれるの。ありがと〜」
「それにしても、なんだかクラスのみんなソワソワしてるね?」
「今日なんかあるんだっけ?」
(教室のドアを開けて教師が入ってくる音)
「ま、いいや。またあとで!」

(下校する生徒たちの喧騒)
「は〜お待たせお待たせ。ウカ様もうくたくたよ〜。今日どこいく?」
「というか、剥製荷物多くない? 朝そんなにでっかい紙袋持ってた?」
「後輩や友達からもらった?」
「……ん?」
「……チョコ?? あ、バレンタイン……」
「いや、あの…… ウカ様、グレゴリオ暦に慣れてないからバレンタンなんてすっかり忘れてたよ!」
「……じゃあさ! これから材料買って一緒にチョコ作ろう!」

(呼び込み君の音)
「いろいろ買っちゃったね〜」
「もう日も傾いてきて、風が痛いよ」
「剥製、そんなカッコで寒くない?手が真紫だよ?」
「……手かして」
「朝カイロもらって、ウカ様のお手てあったかいからお返し!」
「剥製の手、あっためたげるよ」
(夕方のサイレン。遠くではしゃぐ子どもたちの声がフェードアウト)

(調理器具の擦れ合う音)
(オーブンの終了音)
「けっこうおいしそうにできたね」
「剥製、はい」
「ウカ様からのバレンタインチョコ!」
「ウカ様お手製のおいしそうなチョコマフィンだよ。お食べ」
「でもって、剥製のつくったちょっとガタガタのやつは剥製からウカ様へのバレンタインチョコ、ってことで」

「そういえば、剥製はたくさんチョコもらってたけど、誰かにあげたりしたの?」
「いまあげたのだけ。 ……ふーん、そっか」
「あとあと、本命ってもらったの?」
「もらってないの。 ……へぇ〜、そうなんだ」
「じゃあこれが、義理でも友チョコでもない1個目のチョコだね」
「……え? 聞き逃したからもう一回言って?」
「言わないよ!!」
「なに? カレンダーに今日おっきな丸ついてるって? バレンタイン知ってたんじゃないのって?」
「……ハハハハ。そんなわけないじゃないかい。剥製は、も〜!」
「まったくも〜」
(しめやかに流れ始める米津玄師)

感想

Scene1まるまる一本無料公開はすごかったですね。助かる
一応、剥製を男女どちらかに同定しないような話なのもよかった。そしてラストに米津玄師が流れるので間違いなく名作です。

ところで、皆さんはどのチャプターが好きですか?Scene3の異世界転生してチョコレート100個集めるまで帰れないウカ様もたくましい冒険譚でよかったし、Scene5のマイ・ブラッディ・ヴァレンタインも好きですね。ホラー映画の方と思わせて終盤にシューゲイザー要素が出てくるトンチキ展開が笑える。
あと、公園で子どもにもらったピカピカの泥団子とお高いトリュフチョコのどっちが食べられるか咄嗟にわからなくなり混乱するウカ様の話も好き。




……存在しない記憶?なんですかそれ?
??日本語の比喩的表現?





はい。お疲れ様でした。
明日はいかたけさんによる「切り抜きチャンネル開設報告&寄稿のお願い」を予定しております。
また、引き続き書き手も募集しておりますのでよろしくお願いします。


おわり

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