見出し画像

4回生になり、研究室に入った。
電気工学科で唯一情報工学をやる研究室だった。

教授一人に私含めた学生二人。
助教授、講師、助手そして院生もいない三人だけの研究室だった。
ほかの研究室は、10人以上の大所帯が多かったので、なんとも変わったところだったのだろう。普通が分からなかったので、そういうもんだと思ってた。

もう一人の同期は、ミニコンピュータを用いた文字認識をやることになった。Fortranを使ってたと思う。カーリングのストーンのようなサイズ/形状のハードディスクを使ってた。容量が20MBだか40MBだったと思う。

私は、TMS9900搭載のファクトリーコンピュータ的な奴で、BASICコンパイラの研究をすることになった。

教授の指示で、日本橋でTSM9900の解説書(A4サイズで数百ページ)を買い、機械語の習得。BASICインタプリタのソース(コメント付き)を解読の日々。
この中で逆ポーランド記法を理解した。
9か月ほどでBASICコンパイラなど作れるわけがないので、数値演算部分だけを機械語に落とす仕組みにした。
入力した式を、逆ポーランド記法で数値をPUSH、PUSH。
演算ルーチンをCALLみたいな感じの機械語に落とす。
C=A+B だったら左から式をなめていき
 結果をCに格納
みたいな感じ。
掛け算も割り算も、サブルーチンをCALLするだけだから、大楽勝。
100回だか1000回だかループで演算させて、インタプリタより3割早いだか、7割早いだかの結論を得て、無事単位認定だった(はず)。

そんなかんじで大学生活は終わった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?