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「企画提案」「投資プレゼン」の前に、「壁打ち」で頭を整理する

note には、日記代わりのちょっとしたメモも、今後は残していこうと思っています。

先日、弊社が支援している Start-Up の CEO から、

「楠浦さん、ちょっと ”壁打ち” お願いできないでしょうか」

と Messenger で連絡をいただきました。


楠浦用語としての

「壁打ち」

は、

「ブレストと、ディスカッションと、レクの間」

ぐらいのイメージです。
(3つ円を書いて、交わるところぐらいのイメージで!)

3つのバランスが、大事かもしれません。


近況交換も兼ね、1時間ほど ”壁打ち” やってきました。

急遽、資金調達の話が持ち上がり、

「投資家に、わかりやすく説明するための、ストーリー作り」

をしなければならない、というような感じです。
(僕の理解です)


以下で行っている、企業内の新規事業開発の支援でも、似たようなことはお話しています。もちろん、緊迫感が違うので、聞いている側としては全く異なる話になっていると思いますが・・・。


前職での経験と、現職での投資ファンド向けの発明提案の経験のせいか、僕はたぶん、割とこの手の仕事が得意になっていたということに、最近気づきました。

「専門外の人に、お金を出すかどうか、フェアに判断してもらえるように、わかりやすく話す」

というのは、いくつか落とし穴がある、意外に難しい仕事です。

「吹き過ぎてしまう」

と、あとで痛い目を見ます(笑

「難しい話をする」

と、理解されません、というか、聞いてもらえません。

かといって、

「分かりやす過ぎる」

と、

「何がすごいの?」

となって、当たり前感が出ちゃいます。
(エッジが伝わらないので、投資はされない)


僕が、スタートアップの CEO の方々と

「資金調達のための壁打ち」

を行う時に、お伝えし、また、意識して対話している点は、おおよそ以下です。これは、誰かに教わったわけではなく、数回の資金調達を経て、自然に身についたものです。

「投資家の方に教えていただいた」

というのが正しいかもしれません。今でも、投資家の方と一定の頻度で接するのは、その感覚を失わないため、といえるかもしれません。

「今、世の中はどうなっているのか」
「それに対して、自分たちはどういう世界を作りたいのか」
「そのために、自分たちは何をする(と決めている)のか」
「自分たちの武器は何か」
「相手が、何を知っていて、何を知らないか」
「"え? そうなの?” という、相手にとっての盲点が何であると想定するのか」
「相手が、もっと知りたいと思うポイントはどこなのか(どこに作るか)」

今思い出せるのは、だいたいこんなところです。
(その場になると、細かい点は、もっといろいろ出てきますけど・・・)

実際には、投資家の名前など相手側の情報も詳しく聞いた上で、投資プレゼンの場での対話を想定して、ストーリーを整理していきます。
(今回も、そうでした)


その日は、ジャスト1時間でおおよそのところは

「クリヤ―」

になり、

「資料できたら、ぜひ見せてくださいよ」

ということにして、有楽町をブラっとして帰りました。
(こういうのは、長くやっても飽和するだけですから)

その CEO との付き合いは、かれこれ10年以上になっており、大変な苦労人の方です。ここ数年は、ようやく、大舞台にあがるチャンスが巡ってきた、という感じで、今後を大変楽しみにしています。

ものごとには、順番とタイミングがある、ということを痛感します。
(僕の順番は、もう少し先のようですね)

たまに、休日にお電話があったりして、

「楠浦さんも、昔こういうことで苦労されたと聞いた気がするので・・・」

というような、実話ベースの生々しいアドバイス(?)をやり取りしたりと、まぁ、ある種、社長同士の交流的な部分もありつつ、支援させていただいています。

結果はすぐに出る案件らしいので、とにかく、結果が楽しみです。

これがダメでも、次につながる

「壁打ち」

になったかな、と思ってますけど。

エール代わりの記事です。


楠浦 拝


P.S. その後、弊社クライアントの CEO が本記事をご覧になられ、連絡をいただきました。曰く、メンバーと「頭脳を共有」できたことにも、大きな手ごたえを感じておられる、とのこと。

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