【詩】君のこと教えてよ

ねぇ君のこと教えてよ

どんなことだっていいから

君はどんなことが好きなの？

どんな時嬉しいと思うの？

ねぇ君はどうしていつも

悲しい顔でぼくを見るの？

ねぇ君のこと教えてよ

なんだって受け止めるから

君の趣味は？君の夢は？

楽しい事は？幸せは？

君はいつも黙って

ぼくの真似をしてる

ねぇ君のこと教えてよ

君の事を知りたいんだ

悲しそうな君の顔

そうさせるものは一体何？

君の不安は何？君の苦しみは何？

君の悲しみは何？君のトラウマは何なの？

君の苦しみはぼくのせいで

君の夢はぼくを殺すこと

それだけ言って君は

ぼくの首を絞めた

真っ赤に真っ青に染まってゆくんだ

ぼくの顔も君の顔も

君はそんな顔を見て

少し笑っていたんだ

「全部おまえのせいだ」って

そう言う君の口と同じ形でぼくも

「全部おまえのせいだ」って

言ってる事に気付いた

君はぼくが嫌いだね

ぼくは鏡に映った君の姿

君の作った笑顔にぼくは

「偽物だ」と気味悪がって

ぼくの苦しむ顔に君は

「それでいい」と微笑んだ

ねぇ君の苦しみは何？

君の悲しみは？恐怖は？

君の不安は何なの？

君のトラウマを教えて…

全部ぼくのせいだと言うの？

ぼくが全て悪いの？

ねぇ君とぼくだけの世界なのに

離れ離れなんて悲しいよ

ひとつじゃないと生きられないよ