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【詩】ぼくが枯らしてしまったガジュマルの植木

ぼくが枯らしてしまった

ガジュマルの植木


とても大切だったのに

水をあげられなかった


ぼくが枯らしてしまった

ガジュマルの植木


肉厚な根っこが

痩せてしまった


キジムナーが住むという

ガジュマルの木を

ぼくが枯らしてしまった

ぼくのせいだ


どうしてぼくは

水をあげられない?

ぼくはどうして

生き物を大切にできない?


自分のことで精一杯

そんなぼくは

自分にすら水をやらずに

枯らそうとしている


食べ物はいらない

水もいらない

ただ惰眠を貪って

二酸化炭素を出す


地球の資源を無駄遣いして

ゴミを出して

地球の温暖化を

進めている


ぼくが枯らしてしまった

ガジュマルの植木

かわいい植木鉢だけ

残ってしまった


ぼくが枯らしてしまった

ガジュマルの植木

君がいた土だけ

残ってしまった


水をやれなくてごめん

大切にできなくてごめん

君を大切にしたかった

どうしても水をやれなかった


君の緑の葉っぱ

君の肉厚な根っこ

君の暖かい

暖かい手触り


ぼくのもとに来なければよかったね…

君のことを思い出すと

胸が苦しくなる

君のことを思い出すと

泣きたくなる


君を暖かい島に連れていきたかった

君が大きくなって

キジムナーが住んでほしかった

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