見出し画像

課題提出の裏話4@プチ悟り


マンガ描き一年目のガチ初心者。
毎回ギリギリで課題を提出しながら何とか付いていってます。
今回、ちょっとした発見があったので、参考の一つにしてもらうべく長文です。気付けば、3000文字オーバーだ。

今回、課題で描いた作品の裏話です。
読みたい方は、コチラから↓


今回の課題も難しかった


【課題】
「元〇〇が××する話」1〜4Pマンガを描く

ラノベ調のタイトルを付けて、マンガを描くという課題でした。
まず、タイトルに意外性を入れることにより、読者に興味を惹かせて、読んでもらう意味合い。ごとう先生からは、アイディア出しの時点で「元〇〇が××する話」を10個ぐらい書き出してみて、Twitterの投票使ってリサーチ機能を使いつつ、絞るような提案まで。

無人島から一転、流行りものになったぞ!

確かに、世間のトレンドや風潮を取り入れるって自分では中々しないこと。これは、Twitterでバズりやすくなる作り方なんだろうなと。なんたって、受講時の目標でいうと「目指せフォロワー+1000人」なので、それに合わせた意図なんだと勝手に推測。

しかし、描き方が排出系の割合が高く自分の話になると、テーマ的に平凡になりがちなので、今回は前提として創作メインにしたいと思った。苦手って分かってるなら追求するまで。しかーし、創作の話が…全くもって出ない…

課題のアイディア出しの段階で難儀に思うも、講義の翌日のDiscordのみれさんとかなたさんの振り返り会に便乗して参加。人の興味とテーマを聞きつつ、自分も話す。10人も居ると、その人の興味から作品を描いている背景が鮮明になり、どの視点を大切にしているか、知ることが出来て面白かった。

この時点で、既に「元〇〇が××する話」を話せる人が居て、創作が苦手なんだと嫌でも実感。今回は課題落としそうだと初めて思った。


課題の提出まで10日間しかない


課題提出まで約10日間の半分はずっと考えていた。その間、講義の冒頭の話でごとう先生が話していた「他人に答えを聞くよりも、まずは自分で考えて欲しい。それが大切!」との言葉を反芻しつつ。この時、人のマンガの傾向から得られることもあるかもと、直近の講義の数話分をリピート再生して振り返り、授業のメモを追加。いまなら、同期の各々のマンガの「これが凄い!」って部分を、説明できる気がする。

コルクラボマンガ専科の受講生が50人居て課題を出し、その総評が50個あるわけで、その気付きを自分に落とし込んで蓄積していく。その時に気付かなくても(まだ自分がそのレベルでなかったりすると腑に落ちない)まず、知るだけでも視点が増えてくる。自分でも描いて技術レベルまで落とし込む機会を作りたいって演出が、色々あった。みんなすごいや。

その後、ひたすら紙に無心で自分が好きなものを書きなぐる。
そして、好きな設定やマンガも書き出して思案。

好きな作品で言う、東京喰種やビースターズは、自分にとっては人種差別についての問題提起での表現が根本にある。自分は葛藤するような作品が好きなんだよなー(と、風呂に入りながら回想して、…そこで閃いた!)

例えば、

元不思議の国のアリスをどこか突拍子もない場所に飛ばすとしたら?
そのときの仕事は?コンプレックスって、周りに不思議ちゃんって思われてることに対しての葛藤だろうなーと。大人になってもそのイメージって辛くない?だったら、その子の関心と無欲的な部分とは何か。あ、この子は動きそう!だと。急いで風呂から出て、思いついたネタを書き出す。

きっと、自分の好きなキャラとの意外性のあるセッティング(で、自分の興味のあることに合わせたらいいんだ!と)自分の中で何かが繋がった瞬間でした。

書き出した10つのお題

①元不思議の国のアリスが、釣り人になる話。
②元ギャルが、バックパッカーになり世界を旅する話。
③元人魚が、島で人間の婚活イベントに参加する話。
④元アマビエが、築地に再就職をする話。
⑤元美術館の絵画が、学芸員のお姉さんに恋をする話。
⑥ブラック努めのOLが、海の貝になる話。
⑦焼肉屋の娘が、ベジタリアンになる話。
⑧元キャバ嬢が、ど田舎に移住してお菓子屋を開業する話。
⑨ヘンゼルとグレーテルが、グーグルマップの調査員になる話。
⑩元猫アレルギーが、猫を飼い始めた話。


一つ出たら、ポンポンと出てきた。きっと、これはコツなんだと思う。

自分の好きな対象を、困らせたり逆境に生い立たせたり、平凡な生活から一変させ、何かしらイベントを作ると動き始める。そして、それをタイトルに出すこと。排出系の日常系も、意外性のコレドナ感の演出なのだろう。

今まで出来なかったのは、これだった。

その後すぐ、Discordのグループに思いついた案を書き込むのと同時に、Twitterのアンケート機能を使う。Twitterだと4つしか選べないので絞った。

①元不思議の国のアリスが、釣り人になる話。
③元人魚が、島で人間の婚活イベントに参加する話。
④元アマビエが、築地に再就職をする話。
⑧元キャバ嬢が、ど田舎に移住してお菓子屋を開業する話。

全て、描きたいシチュエーションと表情の一枚絵ぐらいしか考えてないけど、アンケートで決まったものを描こうと、投票結果がでるまで一日待つことに。

最終的に決まったテーマ


最後は③と④が接戦だった。

ここだけの話、一番描きたかったのは①だったんですが、一番人気がなくてタイトル出しをしくったと思いましたね。翌日、グループの振り返り会があるので、アマビエのプロットの文章を、駆け足で書き出してみた。

グループでの振り返りでは、お二方がもうタイトルを決めてネームを出している中、自分は途中まで出来たプロットの音読。音読なんて学生っぽいけど、恥じらいはなし。ひとまず、笑っては貰えたので、アマビエのマンガで確定。

前回の課題(無人島の時)の反省で思いつきのノリで描かずに、ひたすら白い紙に設定出しをすることにした。これが功を奏しまして、二枚目に書いたあたりから、脳内でアマビエが動き出したんですよ!ピチピチと跳ね回り、自己主張し始めて感動。

マンガを描くにあたって、脳内でキャラが動き出すというのがあると聞いていたけれど、初めての感覚だった。

例えば、うちのアマビエは珈琲は飲まない。金欠によりコンビニでお水を飼うのも躊躇うタイプ。そんな具合で動いていく。

プロットからネームにする時は、ひたすら「できごと」→「受動的感情」→「能動的感情」のバランスを取りながら仕上げました。この部分を大切にして時間をかけている(まだ自然に出来ないから)

冒頭は説明なので出来事メイン
能動的感情を一つ入れる
三枚目はバランスをよく
そこからの受動的感情へ…


それで、描きあげたのが、うちのアマビエです。1P中、MAX6コマで抑えたけど、まだ削れそう。

今回の課題により、創作も描けるような気がした。次回描くとしたら、既存のアマビエのようなキャラではなくて、1から女の子作って動かせないか、やってみたいと思う。きっと、それが出来てようやく自分の力になる。

そうなると、移住者の女の子の視点かな。ど田舎でモリモリスイーツと、そこに訳ありな人魚の常連さんとか居たら、自分好みの展開そのものだ。

総括でどう評価されるかなー
前回の課題の無人島編が散々だったけど、今回は今までマンガを描くアプローチを変えてみたら、新たな発見があった。もう、それだけで十分かもしれない。

総括

1、まずは、悩んでいることを紙に書き出すこと。
2、好きなものを書き出すこと。
3、好きなキャラを逆境に連れて行ってみること。
4、お風呂に入ってリラックスしながら空想すること。

沢山のことを、講義や同期の方との会話で学んでいます。
なんだよ、マンガ作るの楽しすぎかよ!
創作の産みの苦しみを味わった10日間でした。



p.s
講義での総評で「このまま追求」フォルダでした。
いつも「情報の不足」になりがちだったので、この調子で良さそう。まずは基本を押さえて描いていきたい。
全くバズる気配すらないけど、きっとそのうち…。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?