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作詞の教科書

私の作詞の教科書は、これです
「松本隆 言葉の教室」延江浩 著

著書の一節を簡潔に記します。
「歌の快感は、音にしたときに気持ちいいかどうか。意味は後回し。
 大切なのはリズム。意味を先行させて詩を作ると重くなる。
 頭で考えない。音の快感、音の気持ち良さが大事」
これを読んで、私は、気持ちがスゥーっと楽になったのです。

と言うのも、かつて何処かで聞いた、
「英語の歌詞は「言葉の音の響き」という役割もあるが、
 日本語の歌詞は、語りや共感、感動など、内容が重視される。」
これが、耳から離れなかったのです。

作詞って短い小説を書くみたいで大変そうだなぁ、やる前から気が重くなるよなぁ〜。万人にちゃんと伝わるようにとか、感動させないと!って思って、肩肘張って、鉛筆ナメ舐め、頭から湯気出して(表現が古くでゴメンナサイ)、作るイメージを持っていました。

しかし、この教科書を読んで「納得」。
技法や方法論の話をされるより、凄く納得感があり、そうか!、心から出てきた言葉、潜在意識として出てきた言葉を使って、それを音に合わせることが大事なんだ!と。

これ以来、英語の歌詞のように「音の響き」を優先すること、大切にするようにしました。

私が作詞で意識していることは
 ① テーマを決める
 ② 主人公を決め、その目線を决める
 ③ 言葉を探す、連想する、そして、文章化する
 ④ 歌に合わせてリズムに合わせ、言葉をもう一度揺らす
   (基本、曲が先、歌詞あとです)
 ⑤ そうは言っても、最後に、意味は通じるように

教科書に納得感があったせいか、作詞する時、言葉が出るは出るは。収拾が付かないことも多くなりました。
そんな時は、出すだけ出しておいて、後から、音の響きを優先しつつ、そして、意味が通じるように整理しています。
逆に、言葉が出なくてウッーと唸ることが増えたのも事実ですがね。そこら辺はややこしいものです。

そんな考えをベースに作った楽曲。
それでは聴いてください。桃山イチで「自分が見たいと思った自分に成っている」


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