カッコいい薬剤師とは
常に何かを追いかけている
自己実現を繰り返している
手本になる
相談される
安心できる
公平である
結果として多くの人から頼られる
かっこいい薬剤師というのは、どんな薬剤師なのだろうか。
見た目やカネ持っているのがかっこいいのだろうか。
小銭を稼ぐことに、目先を集中させてしまうと、夢中になってしまい周りが見えなくなる。周りが見えなくなると、その他の、人生を変える可能性もあるような重要な情報が脳に入りにくくなる。(「その他の & 重要な情報」という、一見矛盾するような2軸的な分類もあるのだ。そこが見落とされがちなのである。
一見重要でなさそうな、自分にとってのその他の情報と思われるものの中に実はチャンスがある)
学生が見て、また学生時代の自分が見たとしたら、
今の自分が「かっこいい」のかどうか。
一度立ち止まって、考えてみたらどうだろう。
私が今、かっこいいと思っているのは、大学の先生たち。忙しい研究をプロジェクトとして動かしつつ、授業をして、学生の面倒も見る。人を育てる人が一番すごいと思っている。企業で言えば間違いなく部長クラスだ。
大学教育でも、特に研究室、大学院では、育てられた人が、屋根瓦式にさらに人を育てていく。その仕組みがこれからの日本の医療や技術をとまる事なく支えてまわしていく。だから、人を育てる人が一番偉い。
対照として持ち出して悪いが、
自分の小銭稼ぎに精を出す人をカッコよく見えるだろうか。
もちろん会社経営は雇用を生み出し、人を育てることも出来るので素晴らしいと思う。それは小銭稼ぎではない、事業だ。
薬剤師なのに、常に株価に振り回されていたり、転売や転職斡旋による利益、ピンハネ、、、勝手にやっていれば良いのだが、それらの小銭稼ぎに巻き込まれる「ひよこ」たちがいる。
誰かが儲ける為には、誰かから支払いを受ける必要がある。何もないところから何かを生み出して、それを販売して利益を産むには才能がいる。これは素晴らしいと思う。
一方で、転売したり、人を斡旋したりして儲けるのには才能も原資もいらない。
口車に乗る「ひよこ」たちを集めればいい。
詳しくは書かないが、「ひよこ食い」とは、士業などの間でよく聞かれる言葉で、生まれたてのライセンス所持者を「こうすれば儲かりますよ」とか、「あなた損してますよ」とか、いって知識がまだ少ないのを良い事に美味しい話に誘い込むのである。そして見事に喰われていくのである。
そんなくだらない事が、某SNSでまかり通っているわけだ。気をつけてほしい。
小銭稼ぎに巻き込まれた「ひよこ」たちは、もう精神的にも「損をしたくない」、「楽して稼ぎたい」思考に染まるために短絡的な思考から抜け出せなくなる。
自分の行動の選択に対して柔軟な思考ができなくなるのだ。
卒後まもない薬剤師が、目の前の患者や新薬に興味を持つのではなく、小銭に興味を持ってしまうのは、薬剤師の平均給料が低下することよりも不幸であるのではないか。
自分の将来の能力に投資するのと、今の現金を増やすこと、どちらに効果があるだろうか。
それをAIに聞いてみた。(こういったまとめはAIにまとめさせるのは一番いい)
ほぼ、このAIの回答は完璧であると思われる。
あくまでも、この二つの投資(目先の小銭稼ぎと、将来の自分のための投資)をバランスよく両立できればよいでのだが、
短期的な現金の増加(短期的なキャッシュフローの改善)=「小銭稼ぎ」に精を出す時間は、自分の能力に投資するための時間と引き換えになってしまうので、両立は難しいのである。
だから、お金の投資は、基本的に「長期投資」が必要なのである。
短期投資と自己実現のための自分の能力への投資は同時進行では難しいのである。
(この話は別の話になるのでまた今度。)
小銭稼ぎとしての副業については下記の記事を参照ください。
私が、若いひよこ薬剤師たちに対して、短期投資(投機)やせどりなどの小銭稼ぎを悪く言うのは、貴重な若い時の時間と金を奪ってしまう、奪われてしまうからなのである。
その貴重な時間と、お金を自分の能力や経験に投資することで、将来にわたって薬剤師として活躍し続けることができ、それが安定したキャッシュフローを生み出し続けることになるのである。若いあなたにとって重要なのは、キャッシュではなく、本業でキャッシュフローを生み出し続けるための能力なのである。
目先のキャッシュではなく、能力に投資する必要があるのはそのためである。