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私の知らない世界 女装とふたなり


〜まえがき〜


自分の知らない世界の話が好きだ。ディープなものだと尚良い。新たな知見を得て、知的好奇心が刺激される。


そんな私が、女装の世界の片鱗に触れた話。



〜1章 女装業界の確執 ホルモン注射〜


ドラマや漫画で目にするワンシーン「女装はクセになるからやめておけ」「あいつすっかり女装にハマったな」


時代によるが、これらの表現は珍しくない。女装は「始めてしまうとハマってしまうもの」という扱いを受けている。私に女装の趣味はなかったが、知人に中性的な人はいるし、まぁハマる人もいるんだろうな、程度の認識だった。


200X年当時、男の娘(こ)という表現はまだ浸透していなかったが、女装ショタとか女装ホモセとかそういう概念はもっと古くからあったと思う。


私は〇学生の頃からふたなり系のエロ同人業界にハマってしまい、一般的な性癖からは外れた道を歩んでいたかもしれない。当時、ふたなりは実在し得るのか?というテーマにぶつかり、海外の肉体改造業界や、双子の消失、出産のメカニズム等医学的・生物学的な文献を読み漁っていた。


「奇跡が重なれば医学的にもふたなりは実在し得る」という結論に辿り着いていたが、あまりにも奇跡の連鎖が必要だった。であれば、人為的に、先天的なふたなりが生まれる確率を上げられないか躍起になっていた。


そこで、ふとホルモン注射の存在を知る。男性ホルモン、女性ホルモンを打ち込んで、身体の変化を促す物だ。これを上手く使えれば完璧なふたなりを人為的に作れないか…?


ホルモン注射に関する文献を漁っていると、意外な点と結びつく。「女装業界では、ホルモン注射による確執がある」との事だ。どういう事だ?


元々、女装ってそんなにハマるものか?という疑問もあった。一旦ふたなり研究から舵を切り、女装業界について調べ始めた。運が良い事に、現場の(?)生の声も聞けた。中性的な見た目のAさんだ。


以下要約

・ホルモン注射肯定派と否定派の溝は深い。

・「ホルモン注射無しで如何に可愛く、美しくなるのが女装の醍醐味であってホルモン注射は邪道!」という派閥と「女性になろうとしてるんだからホルモン注射打つのが普通だろ遊びじゃねぇんだこっちは」という派閥の溝が深い。


・私(男)はかわいい服が着たいな〜くらいの気持ちで中性的〜女装ギリギリくらいのラインを目指しているが、ホルモン注射は打っていない。お金もかかるし…。女の子に産まれてきたかったなぁ〜とは思うが、性転換するかというと別な問題。悩む。


・無料でホルモン注射が打てたら魅力的だが、打つかというと即決はできない。あれは本当に女性になろうとする人がやる物であって、自分みたいな中途半端な気持ちでやっちゃダメな気がして…これは、かなり個人差があると思う


・恋愛は…どうだろう。女の子を好きだと思うこともあるし、この男の子素敵だなって思う事もある。みんなそうじゃない?そんなに線引きしてるのかな。する必要ある?


・色々聞いてくるけど、私の身体に興味でもあるの?(笑


当時童貞で性欲も強かった私はアワアワと、まんざらでもないリアクションをしてしまいつつ、その場は話題を変えた。向こうもからかっていたんだろう。あそこで抱かせてもらっていたら、もう普通の性事情では満足できなくなっていた可能性はある。


どうやらこのテーマは、性同一性障害とか、そっちの業界とも重なるようだ。私はさらに調査を進め、自分の中の知見を増やしていった。



〜2章 女装業界の大凡の分類〜


色々調べていくと、女装業界は大きく4つに分けられるのではないかという仮説に辿り着いた。


①心は女性型 〜男に産まれた事が不幸な偶然

心は女性なのに、男性として産まれて来てしまった場合。この場合、女性が女性の格好をしているわけで、女装という表現自体が失礼だ。フェミニストの皆さんにも怒られてしまいそうだが、外見から分類すると女装とみなされてしまうという事でご容赦頂きたい。



性転換手術を積極的に行う者もいれば、自分の個性として受け入れ、男性の身体のままの者もいる。そもそも、姓差に囚われる事自体が前時代的だという見方もある。


自分の男性的な部分がコンプレックスになってしまっている場合が多い。早い段階で専門家へ相談する事をオススメします。言ってみるとなんとかなるものです。


②男の娘アイドル型ノンホル派 〜ボク男の子だよ?


①と違い、自分は男性であるという自覚を持ちつつ、より可愛く、より美しくと女装をする場合。「男性なのにこんなに可愛い&美しい」という点に拘る場合が多く、ホルモン注射は邪道と捉える者も多い。


元から中性的だったり、美意識が高くストイックな者が多い。最もオフパコ率が高い(偏見) かわいい見た目で女の子も食いまくれるってズルくないすか?重税課すべきでは?(偏見)


承認欲求を満たす為なのか分からないが、他人から良く見られたいという意向が強く出やすい。女の子と間違えられると喜ぶ。



今回のAさんのように、カジュアルな気持ちで女装をする者もいる。女性になりたいわけではないが、女性のファッションが好き〜という場合もある。両刀の場合もある。分類が細分化してしまうので、今回は「心は男性だが女装する」場合は②とする。例外は後述


③肉体改造型 〜何でもありのバーリトゥード


男女とか関係なく、自分の美意識や拘りに則って女性の格好をする者。手術での肉体改造も積極的に行う場合も含む。所謂シーメールとか、海外勢が多い印象。


もう男女の差とかそういったものを超越していて「どうだセクシーだろ?」みたいなノリで、胸も竿も盛るわ、男根をふたまたにしたりと何でもあり。パワフルなエロス。


日本でそういう方とお知り合いになるにはどこ行けばいいんすかね??有識者の方は情報ください。お礼にカメのかわいい写真を贈呈します。もしくは投資の相談に乗ります(キナくさい



④変態型 〜気持ち良くなれればOK


自分の性欲や性的興奮を満たす為に女装する場合。女装して女性に犯されたいとか、男性に抱かれたいとか、逆におかしたいとか、女装させたいとか…地上の生物の数よりも変態の種類は多いとされており(適当)細分化は不可能に近い。己の興奮の為に女装が絡む場合は④と分類する。


パターンが多すぎるが、性差がどうのとかそういうのは無しに、言ってしまえば自慰的な行為だ。この場合、①からは目の敵にされるが②③とは相性が良い。女装業界にある溝というのは、どうやらこの辺が関わっていそうだ。


〜3章 まとめと「これから」〜


まとめA 性差と女装について

こういう話をしていると、どうしても①の人から怒られやすい。「こっちは悩んでるのに自己満足の為に女装するやつと一緒にするな!」「性差が差別を産んでるんだ!」みたいな感じで。


言いたいことは分かる。それで悩んでいる人からすれば嫌な存在なんだろう。しかし、仮に②〜④がいなくなったところで、①に起きた心の問題、社会の問題は解決するんだろうか


また別な問題が起きて、或いは差別が深刻化するかもしれない。擁護するわけでは無いが、実在する②〜④を無視して話を進めようとしていないか。彼ら彼女らは蔑ろにされてしまうのか。


話が拗れてしまうのも、自分達の立場を守ろうとして、或いは相手を排除しようとしているからでは無いか。当たり前の話だが、世界には色々な人が居るんだな、あなたはそういう人なんだなと受け入れる所から始めなければいけないんじゃないか。


無知のヴェールの話、しても良い?クドくなるから駄目?そっか…。


まとめB 分類化の危険性


心理学では有名な話だが、人間はパターン化、分類、所謂「ラベリング」をとても好む。血液型占いなんかもクソだが、みんな大好きだ。あれはラベリングの最たる悪例だろう。


今回私が挙げたように①〜④に分類するのが大好きだ。その方が脳で処理しやすくなるからね。



福祉分野では「個別化の原則」というものがある。あなたはこういうパターンの悩みね?と分類して処理しちゃダメですよという考え方だ。その人個人個人で全然別な悩み、環境なんだから、パターン化せずに個別にちゃんと向き合わないと駄目ですよと。


今回私が分類したのは、分析する上で便宜上やっただけにすぎない。これをカウンセリングや何かの議論に使う場合は、あくまでもパターンではなく個人に目を向けなければダメだと言う事を強調しておきたい。




いや〜最後にちょっとまともな事言えたかな。



ん?あの光は…ガンダム……アムロかっ……!



巨乳巨根のふたなりを抱きたいだけの男が偉そうに……!


ならば今すぐ全ての人類に、両性具を授けて見せろ!



シャアっ




〜BGM 逆襲のシャア メインテーマ〜







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