遠征記 EVOJ2024 関東死闘編
格ゲー中毒者の無名雑魚、星川実業と申します。2024年4月27日から開催されていた、恐らく国内最大規模であろう格ゲー大会『EVOJ2024』に参加してきました。知らない方はググってください。デカいです。
格ゲーの話をすると長くなってしまうので、サクッとまとめて旅の記録をメインにします。
先に結果発表〜
スト6
勝ち→負け→勝ち→負け で絶命。約5000人参加の2000位くらい?
基本コンボミスりまくり。緊張と環境の違いからか、相手もミスりまくりだった。それを咎められない自分の弱さが悔しい。
GGST
勝ち→勝ち→勝ち で2日目へ生存。
2日目は 負け→勝ち→負け で絶命。
約900人中97位?
スト6敗退の反省を活かし、相手を殺すつもりでやったら萎縮している相手が死んでいった、という感触。プロゲーマーやそれに近い強豪相手に甘えた行動をして負け。アホすぎる。舐めすぎ。
初のEVOJ参加で、緊張度合いのコントロールや今後の攻略の方向性等得るものも多かった。「悔しい、しかしこれで良い…」状態。
0日目 ゆりかもめ、死す
4月26日
午前中は仕事で、夕方の新幹線に乗り仙台から東京へ。スイスイと目的の電車を乗り継ぎ宿に到着。宿のチェックインを済ませる。
前回の大阪大会(わいスト3)で「大会会場と宿が直結していると恐ろしい程快適」という真実を学習したので、今回は大会会場近くの宿を抑えた。1kmくらいの距離なので、時速1kmでダッシュしたら1時間で着く近場だ。ダッシュが遅すぎる。
「温泉がメインで、部屋は小さな和室?まぁ泊まれりゃボロボロでも平気だぜ」くらいのノリで即決したが、上質な宿だった。都会を舐めてました。すみませんでした。
↑泊まった場所がここ。大会会場で立ちっぱなしで疲れていたであろうタイミングで宿に戻り、ビル群を見下ろしながら温泉に入れる。悪人の娯楽である(偏見) 露天風呂&寝っ転がれるスペースと、朝食ビュッフェで海鮮系や刺身食い放題なのが強すぎた。来年同じ会場で大会があるなら、またここに泊まっても良いなと思えた。
宿では格ゲーができないので落ち着かない。夕食をどうするかも決めていなかった。関東の友人が声をかけてくれて、飯を食いつつゲーセンで軽く指を動かすことに。
東京の交通機関の攻略法が分かってきた。駅だと思うと複雑すぎて生還を諦めてしまうレベルだが、フロムゲー、ダークソウルのダンジョンだと思えばまだ親切だ。余計な探索はせず、一旦篝火を確保してから周囲を確認すれば良い。
目的地までのルートをグーグル検索すると選択肢が複数出てくる。そこから学んだ攻略は「とりあえず目的地の方角へ向かい、困った時は複数の路線が集まる駅で降りる」これだ。100点満点のルート選択にはならないが、安定して80点くらいは取れる。
運行遅れや運休にも対応できるようになってきたぞ、と夜の電車に乗り込んだのも束の間、何もない場所に電車が停まる。どこかの路線のトラブルで電車系の交通機関が大混乱し、Twitterも怒りのメッセージが飛び交う。今乗っている電車が何時発なのかわけのわからない状態に。しかし大丈夫。ゆりかもめまで着けば宿まですぐ。
https://x.com/hosikawazitugyo/status/1783882838091383188?s=46
ゆりかもめ、死す。ギリギリ間に合ったか?!と思ったら目の前でシャッターが降り始め、駅員が首を傾げながら右手をこちらに伸ばし「いや……ムリ……🙅」みたいなハンドサインを出しながら、静かにシャッターが閉じた。かなり貴重な経験をした。シュールすぎる。
旅行で半端な節約はしない。時間と体力のほうが重要なのでタクシーを拾い宿へ🚕 ありがとうタクシー。車内が広かった。都会のタクシーは活きが良く身が大きいのかもしれない。
1日目 アッセンブル、L
優雅な目覚めと朝食ビュッフェ
白米に合いそうなおかずが多すぎて、目移りしていたら塩分過多になっていた。(塩辛、イカソーメン、明太子、イクラ、ウインナー、海鮮漬け、目玉焼き、味噌汁) 栄養学が存在しない世界のメシだ。うめぇんだこれが。
現地では某チップ使いと合流。向こうは彼女連れなので、邪魔しない程度に威嚇しつつわちゃわちゃと過ごす。結果は先述の通り。
前回の関東遠征で学習したので、すでにお風呂屋さんの予約は済ませてある。仮に大会進行が遅れて行けなくなったら全生命体を許せなくなる。運営の手腕と参加者の協力により無事1日目の戦いを終え、急いで街に駆け出す。
急ぐのだから、走る。何がとは言わないが、Lカップだ。値段は仙台の2倍する。それでいい。だからこそ、挑まねばならないのだ。吉原を知らずして、真の格闘家の道が見えるわけがない。
(詳細を書くと確実に怒られるので割愛します。聞きたい方は個人的にお願いします。今回は外伝も書けないかも)
少しずつ強くなる、それがいいんだ。
なんと吉原ではタクシー送迎付き。大きめのタクシーが私を含む数人を乗せ、帰りも送ってくれる。それは嬉しいんだけど終電スレスレなんだが??と。
時速1kmの猛ダッシュで、最終電車から最終電車に乗り継ぐ。俺が廻るピングドラムだ。僅かに遅延が出たらアウトの綱渡りを制し、無事宿に着く。マッサージと露天風呂で無理やり疲労を回復させ、気絶して2日目を迎えた。やはり黒閃4発は身体に負担が大きかった。
2日目 変な人達
2日目になると、トーナメントのレベルもグッと上がる。今回も某チップ使いと試合時間がズレているので、互いに応援&荷物持ちをしながら対戦に臨む。ちょっとした隙間時間に野試合をして準備運動ができたのが本当にありがたかった。大きな大会に出る時は、パートナーと組んで参加する形はかなり有意義だと学んだ。
途中、星川さん!と声をかけてくれた人が数名。某名前の長いチップ使いの方(長い)はちょっとしか会ってないのにこっちの顔覚えてるのすげぇ〜ってなったし、わざわざお土産まで配ってる某ソル使いはマメすぎて偉い。こっちは荷物増やしたくなさすぎて衣類も現地調達してるのに。隙間時間に某ブロリーさんはメッセージをくれるし、おめぇどこにいるんだよと連絡をくれた数名(結局会えずにすみませんでした)もありがたかったし、とねもは昇龍が上手い。
わざわざ自分みたいなカスによくしてくれる変な人達だ。いつもありがとうございます。
トーナメントは2日目夕方には絶命。夜はラウンジ嬢が生息してそうな高い寿司でも食ってやらぁ😭と決心し、遅めの昼食を済ませる。
部屋に戻ると妙に下半身が元気だ。ホテルって人呼んでいいんだっけ?と思いつつも、疲労感が一気に来て動けない。仕方ないのでダウナー系後輩寝取られ報告系ASMRを聴きつつ己を鍛錬する。今思えば、疲れマラだったのかもしれない。抜くべきではなかったのかもしれないが、これも修行だ。長いようで短い。修行の日々は飽きないな。
気付いたら外は暗くなっている。作務衣とゲタでふらっと下階へ行き、高い寿司を食おうとしたら完売で喰えず。バトルラウンジおじに食わせる寿司はねぇってか😭
仕方ないので、お手頃価格の寿司屋へ
味噌汁が美味かったので他の汁物も期待できそうじゃわい、と思ったらまさかのメニューに無し。大衆向け回転寿司のやる気を見習え
しっかり敗北寿司を補充できたのでヨシとした。
3日目 ロンにゃ!
私は「とりあえず3日分のプレミアムプレイヤーチケットが1番強いんだろ?」と、あまり情報が出てないうちにチケットを買っていた。プレミアム席でゆっくり過ごせるのかな?と思ったら3日目の観客席で良い場所を取る権利だったらしい?(ちゃんと調べろ)
しかし、対戦内容を繰り返し見るなら動画の方が効率よくて見やすいし、対戦会のように気軽に野試合は出来なさそうだ。別に現地の盛り上がりを肌で感じたいとかそういうことも無いし、有名人と写真を撮っても強くなれるわけでもない。だったら観光して早めに帰って自分のトレーニングしたほうが良いだろう、とEVOJ会場には行かないことにした。楽しかったぜEVOJ
幸いなことに、関東在住の友人が遊んでくれるとのことで、宿をチェックアウトし池袋方面へ向かった。
友「猫カフェあるけど行きますか?」
私「行く」
丁度猫達のご飯タイムで、猫も客も一斉に並ぶ。「撮影はOKですが猫ちゃんに触らないでください〜」と店員がアナウンスし、客は一斉に撮影を始める。猫を正面から撮りたくて皆低姿勢だ。これは完全にあれだ「ちょっとえっちな格好のコスプレイヤーがポーズを取ってる時のローアングラー集団と同じ現象」が起きていた。こっちは子供連れの主婦層が多いので空気は違うが、やってることはほぼ同じである。
猫用の通常おやつには一切目もくれない猫達。高級な猫アイスだとペロっペロっと舐め始める。これ完全に高い酒を入れないとこちらを向いてくれないキャバ(略
友人のオススメに従い、老舗洋食屋で昼食。元々パン屋?でレストランもやり始めたとか
洋食屋のメシって小じんまりしてるよね、というイメージを壊しにくる分厚いハンバーグと大きめのエビフライ。食べ応えがあり、作りも丁寧だ。
この後どうする?と言いながらフラフラ。
何を言っているか分からないと思うが「ネカフェで突然最初から雀魂を打ち始め、気づいたら夕方になっていた。中略」
ちなみにそんなに雀魂が好きなわけでもない。チンポにゃっ!に毒されて連呼しながら麻雀を打っていた時期はあったが、あれは集団感染症だった。過去にスマホ版をプレイしていたことはあるが、ここ2年くらいは触っていない。イベント報酬が欲しいとか、目的があるわけでもないし強さに関わらない部分には興味がない。
わざわざ仙台から新幹線で遠征に来て、ネカフェで麻雀を打つ行為。考え方によっては、すごく贅沢なんじゃなかろうか。麻雀初心者講座をやりながら、そんな自由を堪能した。
夕食は…焼肉じゃい!!
食事は満足し、〆のイベントが待っている。そう、せっかくだから1人だと入りにくい場所に行こうかと候補になっていた、伝説のジェンダーレスコンカフェ!!綺麗な男の娘とお茶できるぞ!!!
https://x.com/kitsune_tokyo?s=21
4/27閉店……?!
何言ってるの…?
初日に来てれば間に合ったのにってコト…?
しかし絶望していては何も変わらない。強い気持ちで己を鼓舞する。まだだ!じゃあ機械人形コンカフェだ!!
潰れとるやないかぃ!!!!
性癖を拗らせた人間は雀魂でも打ってろってか…?これが都会の冷たさなのか?
じゃあ電脳サキュバスシーシャか?焼肉で満腹状態から初シーシャで大丈夫か?トランポリン行く?フードファイターの修行か?などと議論しつつ、途中で大人のおもちゃデパートことエムズガーデンを発見し過去一饒舌になり解説しながら、ついに辿り着く。
コンカフェ「まほうにかけられて」
そこは魔法の力で女の子にされてしまった男の子の店であり省略。情報保護のため詳細は割愛するが刺激的な話題が尽きず、とても面白かった。
男の娘「旅行で来たの?」
私「大会があって、格ゲーの…」
娘「えっ…もしかして…EVOJ!僕も格ゲーやるよ!」
私「デカいリュックにはコントローラー入ってまして…(ニヤァ」
娘「見してっ…うぉお〜レイザーだ!アケコンかっけぇ!」
私「触っていいっすよ……これは旧パンテラと呼ばれているモデルで(オタク語り中略)
娘「トーナメントはどうだったの?!」
私「2日目の途中まではいけたんすけど…」
娘「すげぇ〜!ガチ勢だ!」
キャッキャ
あぁ……
沁みる……
そう、トーナメントなんて所詮くじ運。試合内容も悪くて、自分への失望感は大きかった。自分はなんて下手なんだろう。何十年もゲームしていて、まともな実績を残せないのか、と。
それでもここで「2日目途中まで残れた」と言えたことが誇らしかったし、それだけでも今回の勝利に価値があった。次回来た時には「最終日まで残れたんだけどさぁ〜」と言いたい。かけられる言葉は社交辞令でもお世辞でもいい。自分で自分を肯定するには、勝つしか無い。男の娘から褒められるしかない。強く拳を握りしめ、笑顔で店を後にした。
友「帰りの新幹線って何時ですか?」
私「まだ予約してない」
友「21時すぎてますけど…?」
私「明日仙台で仕事です」
友「……」
滑り込むように閉店スレスレの出店で妻へのお土産を買い、早歩きで前進しながらアプリで指定席を抑える。キングスマン並みのスマートさで新幹線に着席し、ピッタリ終電で自宅へ着くことができた。
ありがとうEVOJ、ありがとう東京。ありがとう友人達。そして対戦相手の皆様、対戦ありがとうございました。またやりましょう。
関東のオススメのお店情報あったらください。遊びのお誘いも受け付けておりますので、怪しいお店に行きたい時は誘ってください。
完
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