第2話【自由落下】再び
理科メンとは?
失恋した和塚さちには、なぜか[科学現象]が見えるようになった。自由落下、摩擦、恒常性、消化……。彼らは皆イケメンだが、単なる現象だから、事態を説明するだけ。24時間さまざまな[科学現象]にまとわりつかれ、さちは幸せになれるのか…!? 前代未聞の[科学現象]擬人化マンガ。
【理科メン第2話アフタートーク】
さち(洗った髪を乾かしながら):「うぅ、ちょっと窓開けて外見ただけなのに、まさか鳥のフンが落ちてくるなんて・・・」
自由落下(目を輝かせながら):「落ちる!」
さち:「気分もダウンだわ・・・」
自由落下(ハァハァと息を荒くしながら):「ダウン!!」
さち:「え、なんなの、イケメンとはいえ気持ち悪い・・・」
自由落下:「やぁ、失礼。僕は『落ちる』や『ダウン』といった言葉に目がなくてね。逆に、自分の行動を邪魔されるとか、不自由なことはどうにも苦手なんだ。自由落下だけにね」
さち:「へぇ。不自由になるとどうなるの?」
自由落下:「ふふふ・・・自堕落になる」
さち:「自堕落?」
自由落下:「まず、こんな見た目になる」(髪が乱れ、ヒゲが生える)
さち:「!」
自由落下:「次に、こんな風に目が死ぬ」(目の光がなくなる)
さち:「!!」
自由落下:(カーペットの毛をむしりながら)「あぁー、マジでなにもかもめんどくさい・・・ずっと寝てたい・・・」
さち:「え・・・これ科学現象じゃなくない・・・!?ただのだらしない人じゃない・・・!?」
<つづく>
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