第8話 青春の思い出と【摩擦】

理科メンとは？
失恋した和塚さちには、なぜか［科学現象］が見えるようになった。自由落下、摩擦、恒常性、消化……。彼らは皆イケメンだが、単なる現象だから、事態を説明するだけ。24時間さまざまな［科学現象］にまとわりつかれ、さちは幸せになれるのか…!?　前代未聞の［科学現象］擬人化マンガ。

【理科メン第8話アフタートーク】

摩擦：「ところで、なぜこの小柴という男は泣くほど謝ってるんだ？」

さち：「わ、ちょっとまた私の回想勝手にみたわね！ 2人乗りは危ないからに決まってるでしょ！？」

摩擦：「ふむ。だが2人乗りの危うさは、ブレーキの効きが悪くなったり、後ろの車輪に負荷がかかることによるバランスの崩れだろう？」

さち：「そうよ、十分危ないじゃない」

摩擦：「ということは、うしろに乗っているお前のフィジカル次第で、安全ということにならないか？」

さち：「ならないわよ！！」

摩擦：「そうか。難しいな。しかし小柴の身体能力をもってすれば・・・」

さち：「だから、力の調節とか、そういう問題じゃないんだってば」

摩擦：「いや、この警察官ひとりが相手なら、十分いい勝負に持ち込めるんじゃないか？」

さち：「なんで2人乗りした挙句に、おまわりさんと戦おうとしてんのよ！ダメに決まってるでしょ！」

摩擦：「謝るぐらいなら、戦ったほうがいいこともあるのでは？」

さち：「ないわよ！そうやって無理やり摩擦を起こそうとするの、やめなさい！！」

STAFF
原　　作／空想科学研究所＋コルクラボ
科学監修／柳田理科雄
漫　　画／しいたけ元帥