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(無料記事) Fusion Fuel Green PLC ( $HTOO )銘柄分析

はじめまして、クソカブくんです。

今回は、Fusion Fuel Green PLC 銘柄分析を行っていきます。

クソカブ分析マガジンも始める予定ですので、もし気になったらフォローよろしくお願いします。

<Fusion Fuel Green PLC 概要>

上場日:2020/10/20
上場市場:NASDAQGM
時価総額:54.213M$ (2023/1/29時点)
株価:4.04$ (2023/1/29時点)

事業内容:太陽エネルギーを用いて、水分子を水素と酸素に分解する、直接結合光電気化学水素発生装置 (DC-PEHG)を開発・テストして販売する事。

<Fusion Fuel Green PLC 総評と注目点>

クソ株度:★★★★★
危険度:★★★★☆
リターン期待度:★★★★☆

Fusion Fuel Grennの売上高は偶に入る助成金申請によるものだけで毎年20M€以上の赤字を垂れ流すクソ株です。
年間30M$までの株式希釈を宣言しており、実際に起こっています。

注目ポイントは、
①政府関連事業による助成金申請が積み上げられている事。
②請求額が時価総額に対して積み上げがある事。
③テーマにされやすい事業である事。
です。

もっと調べていけば上位銘柄もある可能性は十分ありますが、クソ株としての条件は面白いです。
一番の問題点は、クソ株にありがちな株式希釈と資金繰りが厳しい点です。

<目標株価や時期について>

2023年末目標最大株価:12.30$
(あくまで下記の条件による仮定です。)

・計算詳細
現在ストックオプションを含む、時価総額は62.8M$
来年度30M$の資金調達により、上乗せと考えた場合92.8M$
来年度の業績予測は、40M€。 (Q3決算書より)
ドルユーロが等倍と仮定。
競合水素セクターの銘柄が現状PSR7倍程度で推移している事から評価が同等になったと仮定。(セクター平均バリュエーションは常に変化しますので、悪化する可能性も十分あります)
その場合、40×7÷92.8×4.04≒12.30$

<クソカブくんの投資ポイント>

2023年相場は荒れる可能性が十二分にあります。
荒れた場合にはクソ株には厳しい時期になります。
その後、安定した場合には反対にクソ株にとって良い時期になるでしょう。

今回想定した最大目標株価は、順当に売上高が伸ばせれば現実的な範囲です。
セクターが注目されることがあれば、更に数倍は上がる可能性があります。
基本的にクソ株投資のポイントは先乗り早降りです。
テーマになっても冷静に見ればより良い企業は山ほどあります。
上昇後のホールドは必ずしも良い選択とは言えません。

現在の難しさは、キャッシュが少なく株式希釈は進む事です。
買い検討の時期は難しいですが、株式環境改善が進み、売上高が立ってきたならば良い頃合いかもしれません。

<Fusion Fuel Green PLC 決算>

上記:2022年度3Q決算

請求額:3,460M€
承認請求額:47,711M€
今後の見通し額:78,711M€
営業損失:-5.527M€
税引前損失:-1.637M€
現金及び現金同等物:3.610M€
発行済み株式数:13,418,992株
転換可能株式:2,128,554株
(年間30M$まで株式市場から調達可能)

・人件費:前期比+0.6M€
・年末には請求額が入る見通し。
・スペイン:Gedisolと5M€の販売契約
・ポルトガル:KEME Energyと2M€の販売契約

<Fusion Fuel Green PLC 詳細>

上記:F-1 (上場時に提出された目論見書)

・Fusion Fuelは、炭素排出量ゼロで水素を生成し、持続可能で手ごろな価格のエネルギーを提供する事が目的。
・グリーン水素を生成する直接結合光電気水素発生装置(DC-PEHG)を開発。
・DC-PEHGは、太陽エネルギーを電気と熱に利用する太陽集光システムと組み合わされており、このシステムをCPV技術と呼んでいます。(これにより、効率化した水素発生システムを構築)
・通常、水素1トン生成毎に9トン以上の炭素が排出されますが、本件では発生しない。
・2050年までにカーボンニュートラル状態を目指す。
・2020/12当時、DC-PEHGの生産は手動生産であり、自動生産するために投資が必要。(2021年末までに1.231B€)
・関心顧客は、天然ガス/アンモニア/石油生産者。
・事業計画は、関心顧客への販売と水素プラント開発。
・販売サイクルは12~18カ月と長期。
・販売注文フィルメントには、3~9カ月必要。
・戦略実行の第一段階は、南ヨーロッパ及び中東・アフリカ地域。
・太陽エネルギーの27%を水素変換する。(当時市販の2倍水準)
・1ユニット当たり400㎡の土地が必要。
・日射量2100KWh/㎡の地域では、水素プラントは発電機1台当たり約1000kgの水素を生成する。
・水素プラントの寿命は25~30年を想定。
・水素市場は、年間70トン。
・水素1kg当たり2€の価格水準を使用すると15B€に相当。
・ヨーロッパの水素消費量は二酸化炭素削減のために200~700%増加すると予想。
・アドレス市場:900M€の第一マーケット/18B€の第二マーケット/250B€の世界マーケット
・2020/6/1にMAgPと生産能力予約契約を実施。2022年末に4200台を供給する契約。
・従来水素の協業:Linde/Air Liquide/Air Products/Praxair
・グリーン水素技術プロバイダー競合:Hidrogenics/ITM Power/NEL Hydrogen/McPhy/Giner
・グリーン水素プロバイダー競合:Engie Hydrogen/Air Liquide/Shell

<天然ガスと水素>

水素製造には、主に天然ガスに含まれるメタンなどの炭化水素を水蒸気と反応させて水素と二酸化炭素を分離します。
この手法で作られた水素をブルー水素と呼び、同時に発生するCO2の対応が問題となっています。

また、水素はガラス製品/洗剤/化粧品/磁気テープ/トランジスタ/液晶/原子炉/太陽電池など様々な分野で使われています。

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