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こころの分配

鎖骨の下からおなかの上くらいのスペースにタンクがあるとする。
私は最近、そのスペース=タンクの状況が気になる。
タンクの中、今は満タン。
なぜ満タンか、考えてみた。こころはおだやか。そして周りは静か。夕方にひとりである。
今朝を思い出すと、身支度をしている最中、焦りの中にいた。急ぎの案件を抱えていたが、相手先との意思の疎通がうまくいっておらず今日中に話を進めなければやばいと。このままでは商談がうまくいかずにひとつ壊れ、どこかにあったであろうミスの言い訳を考えながら最悪なひと時を過ごす自分が容易に想像できてしまう。
鎖骨下にあるタンクの上の方から外へ、何かが持ち出されているような感覚。明らかに何かを消費しており、焦りとなって頭に訴えかけてくる。持ち出された(と感じる)量は、タンク内の2/6といったところ。タンクをちょうど割れた腹筋のように分割してみた場合の上2つ。シックスパック分の2が焦って誰かに持ち出されている感覚になっている中で、タンクの目減り原因について考えた。今回の仕事は自分のペースを乱してくる仕事だ。自分の時間を誰かのわがままに渡さなければいけない雰囲気に、受け入れがたい何かを感じる。こころを売る感じ。きっとこういうことなんだ。
過去に私がしてきた自分自身の安売りに気づきつつ、その安売りに乗ってくれた人たちのおかげで今があるのも間違いなく、まずはその人たちに感謝。
そしてこれから、私のこころを誰に分配したいのか、指針をもてる一日であったと思う。

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