はじめまして。20年ニートの弟の話。


会社を辞めて1ヶ月が経った。
実家に戻り、昼前に起きてご飯を作ったり、花を植えたりして暮らしている。
何かやりたい気持ちもあるのだけど、身体のコンディションのもあってか思うように行動できず少し凹んだりもする。



私には30代の弟がいる。
弟は専門学校中退後、20年近く実家で暮らしている。
特に働いてはおらず、いわゆる“ニート”だ。
ニートは現在日本で100万人いると言われており、本人とその親の高齢化が問題となっている。



弟は車を運転することはできるが、不安が大きく一人で遠出することはできない。
母や私が付き添って運転手もしている。
年老いた母が、弟から頼まれて車を運転している姿を見たり、母と一緒に買い物に出て、母が会計しているのを見ることが辛い。
「本当ならバリバリ働いているのかな。」
「この先、どうやって生きていけるのだろうか。」
親が死んだ後のことを考えると不安で絶望していた。
私たち家族にとって弟のことは長年の痛みだった。



両親が生きている間に何とか安心できる状態になったほしい。それが願いだ。
ただ仕事をするよりも何よりも自分の道を自分らしく生きてほしい。
「この年で仕事に就いていないなんて。」
そんなことを考えてはいない。
そんなことはどうでもいい。
ただ、生きていく中で体験しうる色々な喜びを享受できていないように思えること、弟が持つ良さや才能を発揮できていないように感じることが嫌なのだ。
余計なお世話だと思われるかもしれない。
もしニートであることを本人がそれでいいと思っているなら、全く構わないと思っている。
でもそうじゃない。
苦しんでいるのなら、これからその命を目一杯輝かせて生きてほしいと思う。
とにかく働けとかそういうことではなくて、まずは安心感をもって自分の価値を感じて日々過ごせるようになったらいいな。まずはそこからだ。



そんな私も長年の会社勤めを辞めて無職になった。
私自身もこれから自分の道を歩く。
こちらも手探り。
でもようやくここまで来た。
手探りでチャレンジしてみようという気持ちになるところまで来た。
今一番したいことをしようと思う。
そして、苦労している母が、家族が、元気になってほしい。
そのために、私にできることをやる。



社会に適合できない私たち家族が、自分の素晴らしさに気づいて生きていくために。
私の現在進行中のチャレンジとこれまでの話を時々書いていこう。



弟の様子を含めた日々の暮らしや変化について書いてみよう。そして、私自身が自分の道を見つけて生きていくまでを書いていきたい。



それができるかも、まだ全然何もわからないのだけど。

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