見出し画像

越境ECビジネスチャンス報告書

はじめに

本報告書は「新しい働き方ラボ」の「海外ワーケーション企画研究」の一環として、輸出販売・越境ECの知見に乏しい筆者が、8月末に5日間、タイで行ったビジネスチャンス調査の結果報告です。ビジネスチャンスを見つけるために実際にタイを訪問し可能な限り調べた、商材、商流、物流方法などを報告しています。


小規模輸入販売に適した商材の有無

コレ!という商品は見つからなかった!

今回のワーケーションで輸入販売に適した商材を見つけ、仕入れることはできなかった。主な原因は以下のような感じでしょうか?

  • 訪問国タイに関する知識が足りなすぎ

  • 滞在(ワーケーション)期間が短すぎ

  • コミュニケーション(語学)力が弱すぎ

4つのカテゴリに興味を持つ!

しかし、まったく収穫が無かったわけではなく、タイの文化的な商品?とも言える、以下の4つのカテゴリは、もう少し深堀すれば、お宝になるかもしれないと興味を持つことはできた。以降の記載は、これを商材として輸入する場合を想定して記載した。

興味1:アクセサリー(カレンシルバー)

カレンシルバーはタイ北部の山岳民族の伝統工芸品、素朴なカレン模様は、ひとつひとつ手作りされていて、一般的なシルバーよりも純度が高い良質なシルバーで作られているのが特徴とのこと。

実際にチェンマイにある山岳民族の村に行ってみると、カレンシルバーが売られていたが、ここのシルバーは純度92.5%って、普通のシルバーと変わらない💦(おいおい)。めげずにチェンマイ旧市街の貴金属店に行くと、こちらは96%のカレンシルバーを扱っているとのこと(良かった~)。

商品を仕入れるときは店の人と話をして、言っていることが本当か?商品が良品か?を見極める必要があるよう。

カレンシルバーはグラム売り?デザイン費用は?

このカレンシルバーで面白いのは、どんなデザインでもグラム売りになっていること(手間の掛かりそうな凝ったデザインがないのはコレが原因?)。お店の人と話をすると、注文数によってはオリジナルデザインも可能らしく、交渉次第では、凝ったデザインのプライベートブランド製品を作れるかもしれない。

シルバーのアクセサリーの関税目安は5.2~5.4%、関税額がそれほど高くないこと、小さく軽いので送料も安くてすむため、買い付け旅行には適した商品、ただ、それだけに既に先行している国内ストアもあり、如何に差別化できるかが勝負になりそう!

興味2:テラリウム(テラリウムに使う物)

熱帯モンスーン気候に属するタイ、南国らしい緑の樹木がビルの屋上やテラスにもあって、植物があることが当たり前のように感じさせる街並み。バンコクの街を歩くと、ちょっとしたテラリウムが街角で販売されていたり、ショッピングセンターや市場に行くとテラリウム用のガラス鉢やポンプ、小物等がたくさん売られていた。

日本でも最近ホームセンターなどで観葉植物が沢山売られているが、どちらかというと植物を飾るという感じの日本に対し、タイは植物を飾るというよりかはテラリウムを飾るという感じで、日本の盆栽に近い感じがした。

タイのテラリウム文化とテラリウム用小物をセットにし、「テラリウムキット」として日本でテスト販売してみたい!そんな気にさせる商品だった。

テラリウム文化?の一例、もっともっと、紹介したいものがあった。

興味3:アート(オブジェ・絵画・壁画)

チャトチャック市場にあるアートエリアには金属製の3Dオブジェを販売しているクリエイターショップがいくつかあった。動物や魚をモチーフにした金属製のものが多いと感じた。ちょっとおしゃれなお店のオブジェとして、日本で欲しがる人がいるかもしれないので、ポートフォリオサイトと商流を整備し、日本からの受注生産の形での輸入販売が成り立ちそうな気がした。

チャトチャック市場にある金属製の3Dオブジェクリエイターショップ

同じくチャトチャック市場のアートエリアには、新進アーティストが小さな画廊で絵を販売していた。よくあるような絵の中に、目を引かれるアートも、、、時間をかけて実現の可能性があるかを調べる必要があるが、日本のデザイナーに投げるような感じで、ECサイトを飾るデジタルコンテンツやパッケージのデザインなどの外注先として連携できると楽しそうと感じた。

あえて紹介しなかったが、今回のワーケーションでは伝統的な絵画、造形、建築物などの芸術的なモノをたくさん見る機会があった。どれも日本と比べても全然引けを取らない素晴らしい作品だった。でも私はこの若いタイという国で、若者が自由に発信するいろんな商品や作品に興味を持った。このちょっと無茶な空気感をどうにか商品化して輸入することはできないか?街角のストリートアートを見ながらそんな気持ちになった。

バンコク郵便局の近くにあったストリートアート

興味4:織物

タイ北部にあるチェンマイ周辺はタイの中でも織物が有名な地域らしく、観光地価格になっているモン族の村の商店でも、織物は安く販売されていた。

またチェンマイ中心街では下の写真のような感じのプライベートブランドの洋服屋さんや雑貨屋さんが点在していた。

チェンマイにあるOEMも受けている雑貨屋さん

その中でもビジネスモデル的にとても気になったのか、上質な織物を使ったカバンや財布などを生産者のストーリー付きで販売している「Sop Moei Arts」というお店。ショップのオーナーとデザイナーは西欧の方らしく、タイ北部の織物と西欧のデザインを上手く合わせて、魅力的な商品を現地生産、ECを使って世界に向けて販売し、DHLを使って配送している。まさに私がこの海外ワーケで理想とした姿を実現されている。お手本となるビジネスモデルだった。

チェンマイにある「Sop Moei Arts」の一画

この他にも、チェンマイには参考にしたいプライベートブランドが沢山あった。また機会があれば是非訪れてみたい。

ビジネスフローの検討

ここまでに紹介したような商品をマイクロビジネスの事業主がタイから並行輸入する場合の商流(ビジネスフロー)を3パターン考えてみた。

マイクロビジネスレベルで可能な輸入の流れ3案

【商流1】ショップオーナー直接買付(現地バイヤー同行)

現地バイヤー同行で仕入れ先とのコミュニケーションをサポートしてもらいながら、ショップオーナーが現地で直接商品を購入、飛行機でそのまま持ち帰るのがこのパターン。商品の種類や数、価格によって、税関の手続き、重量制限などが面倒になることもあるが、ビジネス初期の少量、低価格の買い付けならば、この方法が一番良いのかもしれない。

【商流1】
現地バイヤー ⇒ ショップオーナー買い付け(輸入者)

個人ビジネスで海外買い付けに行こう!関税・費用・事前の準備 – KATHALOG

【商流2】輸入転送業者利用

現地生産者や現地バイヤーに仕入れる商品を準備してもらい、輸入転送業者を利用して自社の倉庫まで直接配送してもらうのがこのパターン。この場合、ショップオーナーが仕入れたいものを安く仕入れることができそうな感じもするが、生産者(バイヤー)とのコミュニケーションが必要になること、輸入者であるショップオーナーが税金や法令の確認義務を負う可能性があることなどにより【商流1】よりもハードルが高くなることが想像できる。【商流1】で現地の生産者やバイヤーと信頼関係ができ、自分の輸入スキルが上がってきたらこのパターンに移行するのが良いのかもしれない。

【商流2】
現地生産者(バイヤー) ⇒ 輸入転送業者 ⇒ ショップオーナー(輸入者?)

輸入代行業者とは?業者選定のコツと手数料を紹介! | HUNADE EPA/輸出入/国際物流

【商流3】輸入代行業者利用(輸入者)

ショップオーナーにとって最も簡単なのがこの商流、ショップオーナーは輸入代行業者に対して、仕入れたいものを伝えるだけ。コスト感さえあえば、あとは何も考える必要はなく、販売に専念できることがメリットらしい。
既成の型番商品ならば、いきなりこのパターンで輸入するのが一番手っ取り早そう。そうでないなら【商流1】である程度の知識を得てからこのパターンに移行する手もあると思われる。

【商流3】
輸入代行業者(輸入者) ⇒ ショップオーナー

輸入代行業者とは?輸入転送業者との違いも解説 | 仕入れから販売までプロがサポート!輸入販売サポートのCiLEL

タイから日本への輸入における商流の整理

上記から、マイクロビジネスで実際に輸入を始める場合、商流の選択方針は以下のように整理できた。

  1. オリジナルブランドの場合

    1. 【商流1】ではじめる

    2. 慣れてきたら【商流2】or【商流3】に移行

  2. 型番商品の場合

    1. :【商流3】で始める

物流方法の検討

今回は、まず取り組みやすい物流方法として、【商流1】オーナーが自ら買い付けに行って、商品を輸入する場合における、タイから日本への物流方法をいくつか調査してみた。

国際郵便「ePacket」って本当にリーズナブルなの?

日本の郵便局では2023年9月30日をもって取り扱いが終了になったサービス。2kgまでに限定されるがリーズナブルな料金で航空便で輸送できる。追跡はできるが、保険がきかないので、高価な商品の配送には不向き。
試しに2Kgの荷物をePacketで自宅に送ってみると約6,000円(当時1バーツ≒4円程度)かかり意外と高かった。

<国際郵便 ePacket>
費用:2kg - 1,500バーツ(箱代、梱包代込み)
発送:タイ/バンコク 2023/8/27、 着荷:日本/福岡 2023/9/4、 日数:8日間

原因として、しっかり段ボールで梱包していったのですが、郵便局のおばちゃんに梱包したものを渡すと、段ボールをあけられて梱包され直されるというハプニング!確かに段ボールは一回り小さくなったのですが、段ボール代や梱包費用を別途徴収されて、なんだかなあと言う感じ、、、
タイでePacketを使う場合は、梱包せずに郵便局に持って行き梱包してもらった方が良さそう?

民間の「国際宅急便(UPS)」、意外とお手軽で安い?

米国の民間企業UPSの物流ネットワークを利用する国際宅配サービス「UPS」、クロネコヤマトも「国際宅急便」というサービス名で「UPSネットワーク」を使った宅配サービスを提供している。民間の宅配サービスには、これ以外にも「DHL」や「FedEx」などの国際物流ネットワークがあり、日本人にも認知度の高いサービスだと思う。
今回のワーケーションで、バンコクにあるチャトチャック市場に行ったとき、この民間宅配サービスの出張所が市場内に沢山あるのに驚いた。(市場で購入した物をそのまま自宅まで国際配送できる仕組みに感心。)
試しにこの民間宅配サービスで日本までの費用を聞いてみると、4kgで2,000バーツ(約8000円)程度だった。タイ郵便局「ePacket」と価格的には大差なく、重量が増えれば逆にUPSの方が安そう、郵便局に持ち込む必要もないのでこちらの方が使いやすいと思った。

<国際宅急便 UPS>
費用:1kg - 1,069バーツ、4kg - 2,012バーツ、10kg - 3,429バーツ(箱代?、梱包代?)
発送:タイ、 着荷:日本、 日数:?
チャトチャック市場でのUPS杯総費用の例

航空手荷物として運ぶのが一番早く、安い!

ただ今回のようにオーナーが現地に買い付けに行く場合、荷物が多く移動がしんどくなったり、通関が面倒になるというデメリットはあるものの、航空会社の手荷物預かりがもっとも、早く、安く運べる方法になる。

たとえば、大手航空会社の場合、手荷物の無料枠があると思うので、それを使うと40kg以上の荷物を無料で運べる場合が多い。

ANAの手荷物無料枠
エコノミークラス: 1個あたり23kg、2個まで
ビジネスクラス: 1個あたり32kg、2個まで
ファーストクラス: 1個あたり32kg、3個まで

https://www.ana.co.jp/ja/jp/guide/boarding-procedures/baggage/international/baggage-free/

LCCの場合でも、いろんな条件はあるものの、受託手荷物をうまく使えば20kgを500バーツ(2,000円程度)で空輸することができる。

エアアジアの手荷物オプション
10kg: 468バーツ
15kg: 494バーツ
25kg: 637バーツ
条件:航空券予約と同時に受託手荷物を予約した場合

https://www.airasia.com/aa/pdf/about-us/fee-charges-fd.pdf

タイから日本への物流方法の整理

今回の調査の結果として、まずは「手荷物預かり」を利用する方法で輸入を始めるべきと認識した。「船便」や「輸入代行業者を使った場合の輸送」については、その後の改善策として、色々試しながら最適解を見つけるのが良さそうと整理できた。

輸入に必要な税金・費用・法律の調査

すべての輸入品にかかる税金

輸入には「申告価格」をベースに計算する「関税」と「消費税」がかかる。詳しくは「Selling in Japan」でわかりやすく説明されているので、そちらを参照して頂くとして、ここでは「申告価格」「関税」「消費税」の3つの関係性を正しく覚える必要がある。

一部の商品に関わる税金(諸税)

関税や消費税とは別に、諸税と呼ばれる税金がかかる商品もある。ガス製品や化石燃料を輸入しようと思う人はあまりいないと思うので割愛して、酒類やたばこ、各種溶剤などを含む石油製品の輸入にはこの諸税が必要となり税金計算が難しくなりそうなので、輸入初期にはこれらの商品を避けたほうが良いと思った。

輸入にかかる税金は「関税・消費税・諸税」

輸入にかかる費用

海外で仕入れた商品を輸入する際に必要となる費用は税金以外にも色々ある。また、それぞれの費用を支払うタイミング、支払先も商流によって異なってくる。今回の調査期間では、詳しく掘り下げることができなかったが、実際に商品を輸入する際には、これらの費用を計算し、ビジネスチャンスがあるかを調べる必要があることが認識でした。

輸入時にかかる主な費用

輸入に関わる法律(関税関係法)

輸入に関する法律の中で最も基本となるのが「関税法」、その中でも以下の基本通達に書かれている内容が、輸入者が守るべき法律になる。

外国から輸入される貨物のなかには、我が国の経済、保健衛生又は公安風俗などに悪影響を及ぼす場合があり、これらの貨物については、それぞれの国内法令によって輸入の規制が行われています。
 これらの法令の規制は、関税法の輸入の許可制と結びつけてその実効性が確保されることとなっています。
 したがって、貨物を輸入しようとする場合において、関税関係法令以外の法令により輸入に関して許可、承認等を必要とする場合には、これら他の法令の規定に基づいて許可、承認等を受けて、輸入申告又は当該申告に係る審査又は検査の際にその旨を税関に証明して確認を受けなければ輸入は許可されません。

 なお、法令の規定によっては、外国の政府機関等の証明等を取得していないと許可、承認が受けられないものもありますので、事前にこれらのことについて調べておく必要があります。

(関税法第70条、関税法基本通達70-3-1)

特に「太字」の部分は、税金を考えるときにトリガ(注意喚起)となるために、オーナーは常に頭にいれておく必要がありそう。

関税関係法令以外の法令

上述のとおり、商品を輸入する際には、関税関係法令以外に考慮しないといけない「国内法」や「外国政府機関等の証明」が必要な場合がある。
輸入する商品の企画段階において、これらの法令をクリアできるかを確認するためには、税関(Japan Customs)カスタムスアンサーが提供してくれている「輸入関係他法令一覧表」をチェックのうえ、税関カスタムスアンサーに問い合わせる必要がある。

輸入販売を支援してくれる組織

税関(Japan Customs)カスタムスアンサー

日本に商品を輸入する時にかかる関税は自分で調べるよりも税関のカスタムスアンサーに問い合わせる方が確実。
ちなみに問い合わせ先は「9301 税関相談官の問合せ先一覧(カスタムスアンサー)」になる。

現地バイヤーさん

今回の海外ワ―ケーションではタイ人の仲介貿易及びバイヤーさんをバンコクのお友達に紹介して頂くことができた。日本とタイの輸出入に詳しく、上述の商流において「商品の調査」「サンプルの確認」「注文確定・支払い」「輸送」などの相談にのってくれそうな方だった。
ほんの数時間しかお話できず残念だったが、このような現地の方との交流はその文化・経済圏とのビジネスを進めることにおいて大きな一歩になると思うので、今後、大切に親交を深めていきたい。

現地バイヤーさんとの交流

「輸入EC」と「越境EC」の可能性

越境ECは現地バイヤーとの親交が不可欠

前述のバイヤーさんが、タイでは日本の「高品質な化粧品」に人気があると教えてくれた。事前の下調べでタイの「オーガニックな化粧品」が日本で人気であることには気づいていたが、日本の化粧品がタイで人気があることには気づいていなかった。
ニッチなビジネス分野を攻める必要のある小規模ECビジネスにおいて、現地の情報を如何に正確に早くつかむのが大事なことかを認識、そのためには現地バイヤーさんとの交流を日ごろから深めておく必要があると強く感じた。

双方向越境ECの可能性

今回は海外ワーケーション企画を利用した調査なので、海外からの輸入販売が主題になってしまったが、現在の世界情勢を考えると、日本から海外へ向けた越境ECの可能性を無視することはできない。
越境ECの可能性をAIに質問してみると、以下のように急速に拡大する予測が出ている。

こんにちは、Bingです。日本からの輸出(越境EC)についてお尋ねいただきありがとうございます。日本の越境EC市場は急速に拡大しており、2030年までに約1,190兆円に達すると予測されています1。越境ECを行うことで、海外展開を行うことが容易になります。越境ECサイトの立ち上げに関する基礎知識やメリット、はじめ方、海外の購入者に商品を販売する有効な方法については、こちらの記事が参考になるかもしれません2。また、越境ECに挑戦する事業者はターゲットとなる国によってプロモーションなどを行う場合のプラットフォームを変えたり、ライブコマースなどを組み合わせて展開することが求められるかもしれません3。ご参考になれば幸いです。

BingAI(バランスモード)「日本からの輸出(越境EC)の可能性 」の検索結果

もし、現地バイヤーさんとの親交を広げることができれば、そのネットワークを活かし、輸入販売だけでなく、越境ECにおいても、コストパフォーマンスの高い商流を築くことが期待できる。双方向の越境ECを実施することにより小さなECショップはビジネスチャンス、成功への可能性を向上させることができそうと感じた。

まとめ

今回の調査では残念ながらEC商材を実際に仕入れることはできませんでした。ただ、越境ECビジネスチャンスを広げるヒントとして、ターゲットとすべき「商材カテゴリー」「ビジネスモデル」「ビジネスフロー」「物流方法」「税金・費用・法律」に関する大枠の知見を手に入れることはできたと思います。

また、越境ECビジネスを実現するためには、何よりも現地のバイヤーさんとのつながりが大事であること、双方向での越境ECを検討すべきであることもわかりました。

今回得た知見と出会いを焦らずゆっくりと深めながら、楽しく縛られない自由なライフスタイルづくりを目指したいと思います。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?