マガジンのカバー画像

競馬:血統考察

4
運営しているクリエイター

記事一覧

ナカヤマフェスタ種牡馬引退に思う、バビットという名配合 〜タイキシャトルの欧州性〜

先日、2010年の宝塚記念を制し、凱旋門賞でも2着と大健闘したナカヤマフェスタが種牡馬を引退すると発表がありました

今後はウイニングチケットも余生を送り有名になった『うらかわ優駿ビレッジAERU』で功労馬として過ごすことになるそうです

ナカヤマフェスタの種牡馬成績は他の大物種牡馬たちに比べるとさすがに見劣りするものの、繁殖牝馬の質を考えれば約10年間の種牡馬生活でガンコ(日経賞)とバビット(ラ

もっとみる

【血統考察】オーギュストロダンのダービー勝利に思う、ディープインパクト直系でイクイノックスを作る方法・その③『逆算的に考える配合』

↑前々回と前回

さて、このnoteでは前二回を踏まえて「ディープインパクトの後継種牡馬で具体的にどういった配合を行っていけばイクイノックス的な馬が出てきそうか」を考えていきましょう

おさらいとしておくと、今記事でいう「イクイノックス的な馬」というのは適正距離2000m〜の中距離を主戦場とし(なので基本は牡馬想定)、中盤まで後方待機しながら終盤は大外に持ち出して、東京競馬場なら直線一気、中山・京

もっとみる

【血統考察】オーギュストロダンのダービー勝利に思う、ディープインパクト直系でイクイノックスを作る方法・その②『イクイノックスの血統分解』

↑前回はこちら

さて、①でディープ後継でディープ的なキレ味を作るのにただキングヘイローを入れれば良いわけではないということを軽く話しましたが、ディープボンドなどのディープ直系だけでなくブラックタイド産駒にも良いモデルケースとなる馬が一頭います

今も現役中のこのフェーングロッテンは、父・ブラックタイドに母父・キングヘイロー、そして母母父にサクラバクシンオーがいるというざっくり見ればイクイノックス

もっとみる

【血統考察】オーギュストロダンのダービー勝利に思う、ディープインパクト直系でイクイノックスを作る方法・その①『優秀なベース・キタサンブラック』

つい先日、ディープインパクトのラストクロップにしてアイルランド産の海外馬であるオーギュストロダンが英ダービーを勝ち、ディープは産駒全13世代で全年クラシックレース制覇とかいうちょっと意味のわからない偉業を達成しました

ただ個人的にバケモノサイアー記録以上に強く印象付いたのは「レースで見せたオーギュストロダンの末脚がかなりディープインパクトっぽい」ということ
3ハロン近くかけたロングスパートはさな

もっとみる