白骨化スマホ【毎週ショートショートnote】
「これが△△渓谷で見つかったものです。白骨化スマホとでも言いましょうか…一体なんなのでしょう」
新種のUMAかオーパーツか、それは最近オカルト界隈を賑わしていた。
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「やばい高い!映えるー!」
「ユリ、もうちょっとゆっくり歩いてよ!」
細い吊り橋をどんどん進む友人。
足元の板には隙間があり、高所恐怖症でなくても足が竦む。
「ねぇ写真撮ろ!」
絶景ポイントを見つけた彼女は、スマホのインカメを構えて待っている。
慌てた私は板の凸凹に頓いて、彼女に体当たり。
「あーー!」