ぜひ行ってほしいオススメの場所 → 「京都市上京区にある國田屋酒店」
國田屋酒店は、京都の街のオアシスです。
鴨川と京都御苑のちょうど間に挟まれて、都市にありながらも、山から吹く風の匂いがする街の暮らしの一角。その酒屋さんは、早朝から夜中の1時まで営業しています。
間口の広い店先には、お米や果物、タバコなんかの嗜好品が置かれ、どことなくノスタルジックな情緒が漂っています。いざ店内に入ると、背の高いシェリー樽に寝かされた熟成焼酎がシンボリックに横たわっており、その周りを囲む様にして、和洋各種の沢山のお酒が並ぶ他に、アテになりそうな缶詰や生活品までもが陳列されている様子は、見るだけでも楽しい空間となっています。
とりわけ、オススメするこの店の魅力の一つは、試飲ができることです。滋賀と京都を中心とした地酒ラインナップの中から、好きなお酒を選ぶことができ、コップ満々に注いでも値段はワンコイン以下という、実に“優良な試飲”ができます。その他、生ビールはハートランド、樽出しウイスキーのハイボールに、最近話題のクラフトジンなども、懐に優しい値段で楽しめるのです。
そして、なんといっても、一番の魅力は、“毎日通いたい”と思わせる程の居心地の良さにあるでしょう。
店の御上さんにお酒を注いでもらった後、バーカウンター状に伸びた立ち飲みコーナーに辿り着くと、そこに垣根はありません。偶然隣に居合わせたお客さん同士で会話が弾み、後に途絶えることのない交友が始まるシーンもしばしばです。
その一方、いわゆる角打ちの酒屋に見られる活気に満ちた喧噪も控えめなので、例えば、日々の仕事の緊張を緩めたい時や、一人でひっそりとお酒を愉しみたい気分の時でも、その心に寄り添ってくれる、和やかな空気が流れています。
紅葉狩りシーズン只中の今日この頃、歩き疲れた際は、是非、國田屋酒店にお立ち寄りください。地酒やビール、ウイスキーなどお好きなお酒を片手に一息ついて、観光マップには載っていない、京都の魅力を味わってみるのは如何でしょうか。
2019年霜月
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