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笑顔あふれる伝統の「歌回し」

伝統の「歌回し」四年ぶりに復活    野城千穂

伝統の「歌回し」が、全国大会で4年ぶりに復活した。審査結果の発表を観客席で待つ生徒たちが、歌をリレーのようにつないでいく恒例行事だ。コロナ禍での途絶を経て高校生たちは、コンクールの緊張から解き放たれて自由に歌う喜びを再び分かち合った。

口火を切ったのは清泉女子学院(神奈川)。立ち上がってアカペラで「瑠璃色の地球」を披露すると、「次やりたい人!」と呼びかけ、桜花学園(愛知)にバトンを渡した。こうして「アイドル」「SUN」など流行歌や各校の愛唱歌が次々と披露され、会場は手拍子や歓声で盛り上げた。
2020年はコロナ禍で大会自体が中止され、21年は表彰式はなし。昨年は表彰式が復活したが、感染対策のため歌回しはしないよう全日本合唱連盟が呼びかけていた。

清泉女学院は中高一貫で、今の2年生は中学1年時に歌回しを経験したのを我慢してきた。埼村優奏さんは「コンタールで歌う曲とは別で、笑顔あふれる感じで歌える。今年が最後の舞台なので歌えてよかったです」。



 

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