[茶道のキモチ]先生いろいろ
おはようございます。茶道教授&抹茶カフェ店主のそうみです。
考え方はいろいろだと思うのですが、私たちの世界では、基本的には最初についた先生が最後まで師れ匠です。社中がなくならない限り、同門の中で先生を変えることは稀です。転居などで物理的に続けられない時は先生同士でお話しされて、新たなお稽古先が決まる感じ。
私はかなり長いこと最初の先生にのみ教わっていて、大して欲もなく狭い世界で満足していました。が、ある時、別の社中の先輩から「東京の特別稽古に行ってみない?」というおすすめがありました。それまで自分には縁がないものと思っていたのに、そのおすすめが茶道への欲張りなキモチにこっそり響いてしまいました。
それぞれに年数もお立場もご師匠もちがう多くの先生方のお教えを、それ以来いただき続けています。
同じことを説明するのでも、ことばがちがうし、アダージョだったりノントロッポだったり、アレグロだったり、緩急のタイミングもお一人お一人ちがいます。
共通しているのは、角度。そして格調高くということでしょうか。
先生方のお教えの、自分にいちばんピッタリするところを吸収しながら、日々のお稽古にはげみます。最終的には、調和のとれたお点前をめざすこと。ですから、先生によってちがうことを教えられると悩むのではなく、どれも正しいあり方なのだと受けとめて、自分なりに咀嚼し身につけることが、良いことのように思います。