地域政党ふくちやま 4:小さな林業プロジェクト

第五回 市民勉強会「どうする福知山」VOL.4 小さな林業プロジェクト


0:15 中村豪文氏による説明

0:18 小さな林業プロジェクト 

0:15
ただいまご紹介にあずかりました
小さな林業プロジェクト担当の中村と申します。
よろしくお願いします。

0:23
まずちょっと自己紹介簡単にさせていただくと
私は生まれも育ちも愛知県名古屋市
都会生まれ育ちなんですけども
2年前に妻の実家が福知山ということもありまして
コロナもありまして
もともと都市部のゴミゴミした、人も多いですし車も多いので
嫌だなと思っていて、

0:46
で、地方に移住するってのをずっと目標にやってきましたが
コロナで私、自営業をするんですが
仕事が減ったのを機に
2年前に家族ごと移住をしてきました。

0:55
で、せっかく福知山に来たので
福知山でしかできないことをやっていこうと思って
裏庭で今、鶏を中には飼ったりですとか あと畑をしたりですとか
あとの今日朝からの猟銃免許の試験の受けてきまして
多分合格してると思うんですけども
そういった狩猟もこれから始めようと思っております。

1:18
福知山がすごく気に入って
これからよくしていきたいなという思いがありまして
この地域政党、こちらの活動に参加させていただいております。


1:29 自伐型林業とは

1:29
ちょうど今から1年ほど前ちょうど1年前ですね
両丹新聞もこうパーッと見ていたら
福知山市が『自伐型林業の研修を開始します』
という記事を見つけまして

それで自発型林業って何だろうという人からスタートして
研修に参加したんですけれども
昨年の末に渡ってだいたいの3回

チェーンソー研修ですとか作業道研修ですとか
自伐型林業とはこういう林業ですよって講習会ですとか
参加させていただきまして
そこからのどっぷりハマってしまいまして
今この場に立っておる。
はい。そんな感じです


2:12 地域課題の一つ 『放置山林』

2:17 地域課題の一つ 『放置山林』

2:12
でその自伐型林業を使いまして地域課題の一つであります
放置山林を何とかしたいと思いまして。



福知山が総面積5万5000ヘクタールのうち
山林面積ってのは4万2000ヘクタールあります。

だいたい76%ぐらいなんですけども
市の面積の4分の3以上が山林ということで
ここに放置山林の増加、放置された山林ですね。

の増加による問題。
いろいろ書いてあるんですけども問題というよりかは
単純に市の面積の3/4ある山林を
有効活用しないともったいないなと思って
そこを使って何とかできないかっていうので
考えております。


3:04 放置山林問題への対応策

3:04 放置山林問題への対応策

3:04
で、対応策としましては先ほどから言っている
自伐型林業で、小さな林業という風に書いてあるんですが
これは現在の一般的な林業と比較して
どう違うかっていうのを説明させていただくと、

3:20
全てがそうではないんですが現在の一般的な林業というのは
50年ごとを1サイクルとして考えて、
植林して50年経った木を皆伐。なんでも全部切ってしまって
で、そこからまた植え直してサイクル入りしていくっていう作業方法です。

3:41
で、こちら規模に関しましては全部切るので
基本的に大規模な制御になりまして、
で、それを行うために大きい機械を入れます。
で、大きい機械を通すために幅広い作業を作ります
幅広い作業道っていうのは山を削って土で盛って
こう広い道を作っていくわけです。

4:00
で結果的に、皆伐による現在禿山の増加と
幅広の作業道が起因となって
大雨で土砂崩れになってくるというのが
全国的に広がっておると聞いております。はい。

4:18
で、対して自発型林業なんですが
作業方法は長期にわたる『多間伐作業』で。

長期にわたる多間伐作業というのは
全部切ってしまうのではなくて
長年にわたって木を間引く間伐作業を繰り返していって
山を作っていくという作業方法になります。

4:37
で、規模自体は基本1人から数人で行いますので
小規模作業で頑張ってやってる方でも
だいたい100平方ヘクタールぐらいの管理になってます。
で、小型機械っていうのはもう小さい3トンユンボを使って
道を作っていきます。

で、作業道自体は
幅2.5m以内の作業道と決まっております。
で、結果的に幅2.5m以下の作業道が
崩れにくく長く利用できるというのが
もう数十年前からこの自伐型林業を取り組んでいる方が
全国に見えまして、

5:19
荒川議員が先日徳島の橋本林業さんというところを
視察に行かれてるんですけど、
もう40年前に作った道が
いまだに崩れずに残ってるっていう実績があります。

で、私もそのような道を作っていきたいと思っております。
で、山にその細い道を張り巡らして作ることによって
大雨が降った時、局所的に水がたまるんではなくて
分散して流れるようなルートを取って作ってきますので
結果的に災害に強い山になるというメリットがあります。


5:50 【皆伐】のその後は?

5:50 皆伐

5:50
で、こちら側の皆伐地の写真なんですけれども
これあの今年の7月に北陵コミセンの裏の山ですね。
今年の7月。今年の7月に調査で
北陵コミセンの裏、見に行ったんですけど
ここ谷になってまして、
1面しか写ってないんですけど
こことこっち側のもう全部皆伐。
切られております。

6:19
で、先ほど現在の林業っていうのが
50年1サイクルで考えているので
皆伐した後に植林して再造林っていう話をしたんですが、

あの実際のところその再造林、
植林して50年育てるためには
まず植林をしても鹿が食べてしまうので
その防除対策をして。

6:39
で、さらに木は20年経つまでに
下草刈りの作業を毎年やっていかないといけないので
膨大なコストがかかってしまうので
所有者さんは1回皆伐で木を売った後
再造林っていうケースがもうほぼないみたいです。

6:59
はい。なので、1回皆伐されてしまうと
基本的にもう禿げ山のまま残っていくような感じです。


7:05 自伐型林業の作業道

7:05
で、続いてこちらが自伐型林業の作業道。
幅2.5mの作業道なんですけども
結構こう現地に行くと細いなーって思うんですが

4WDの軽トラックも走れますし、3tダンプ型に2トン車ですね。
それが木を下ろすために普通にこう走っていきますので
そんなに狭いという感じではないです。

7:05 自伐型林業の作業道

7:33
ただ、地面見てもらうと
これ木漏れ日なんですけれども
木漏れ日がこんだけしかかかってないってことは
道の上に両サイドの木の枝がかかっておりまして、

7:44
雨が直接地面を叩かずにその地面の土ですね。
それが土砂流出が抑えられるので
長く壊れずに使える道だっていう風に言われております

7:56
で、福知山市ですと今までこれをやろうとすると
全てもう自腹で道を作っていかないといけないだったんですけれども

今年の4月から補助金が出まして
先ほど解説した、整備補助金として
幅員が2.5mなのでこの自発型林業の道ですね。
これを作るにあたっての作業道を開設補助として
作業道を新設1mあたり2000円の補助制度が作られました。

8:28
でこれがついたことによってコストを減らせますので
私も新規参入をしようというふうに至ったのが
この補助金ができたからです
現在のこの『小さな林業プロジェクト』の進捗なんですけれども
実際にあの私自身はまだこの現場で作業しているわけではなくて
今はまだ山集めの段階です。

8:54
で、写真は去年の12月のまちづくり研修の様子で
現場操縦支援の私です。

10:14 30ヘクタール程の山林を集約化

9:00 山の確保の難しさ

9:00
で、昨年こう火がついてから、まず山を確保しようと思って
地元の20人ほどでこう所有されている山があるんですが
そこにこう掛け合って山を整備させてください。
こういったプレゼン資料を作って道を作って
間伐をして山をきれいにしていきたいんですよって
話をずっとしてたんですけれども

9:31
最終的な回答としては先祖が植えた
木をタダで切らせるわけにはいかないと
お断りされてしまったんですね。
で、ちょっとお金の話を出さなかった私も悪いんですけれども

やっぱりこうこの林業を始めるにあたっては
ユンボも買わないといけないですし、
いろんなこう設備費用がかかってしまうので
最初はお金の話はせずに軌道に乗ってきたら
こちらから売上の1割を還付するですとか
そういった話をしようと思っていたりはしたんですが、


9:59 山の集約化

9:59
先にそういうこと言われたので
「じゃあもういいです」って話でお断りして、困っていたら
その地域政党ふくちやまのこの活動に参加する中で
小原議員の方から、
『天座に山持ってるからそこでやったらいいよ』
って話をいただいて。

10:17
ここ最近の話なんですが
そこからの早速、京都府がこちら管理している
森林計画図っていう地図なんですけども
こちらを取り寄せまして

10:24 森林計画図 京都府が管理(法的根拠無し)

10:33
で、赤い枠が細かいのがあってあるんですけど
これ、だいたい今885筆ぐらいありまして。
で、これ1個1個が1人の所有者の資産が載っている土地で
全部謄本。登記簿謄本取りましてお金かかっちゃったんですけど

10:54
で、一覧にして
で、小原議員にこの方知ってますかという風に
こう所有者さんの調査を始めて。
で、今赤い枠全部合わせてだいたい70ヘクタールぐらいあるんですけど
ちょっと黄色がついてるところと。
これ小原さんの山なので、だいたい30ヘクタールぐらい集まってきました。

11:13
で、山に道を入れるためには
基本的に尾根伝いに道を作っていくんですけども、
ある程度集約しないと道自体がつけられないので
大面積を集める必要があります。

ただもう30ヘクタールほど集まったので
着工しながら周りの所有者には
これからの交渉で当たっていこうと思っております。


11:39 課題(現状の問題点)

11:39 福知山市で林業を始める際の問題点

11:39
福知山市で林業を始める際の問題点で書いちゃったんですが。

あのこれ別に問題ではなくて
自分自身の課題みたいな感じなんですけれども
福知山市内に木材市場がないので製材所もないって書いたんですけど

今2件出血があります
売り方自体もこれから考えていかないと
いけないなっていうふうに思っております


12:07 今後の展開について

12:07 今後の展開について

12:07
で、今後の展開なんですけれども
冒頭にもお話したように
森林が福知山市、膨大にありますので単純計算ですけど
仮に1人の施行者が100ヘクタール管理した場合に、
単純計算で420人。4万2000ヘクタール管理するには必要になりますので
とにかく人を増やしていかないといけないっていうのが
はい、これからの課題です。

12:33
増やしていくためには
こういった場で全然儲からなくて苦労してるんですよ
みたいな話をしていても絶対誰もやらないので、
しっかりビジネスモデルを私が見本となって
作っていってちゃんとあの飯も食えるし家族も養っていける。

12:52
こういう風にやったらできますよっていうのを
作っていかないといけないので、
なので他の地域をそのままパクっても
市場、市場がないとか

そういったの環境の違いがありますので
まず福知山版、儲かるんでのビジネスモデルを
私たちの方で作ろうと思ってます。

13:12
で日々情報発信を行っていきまして。
で、5年後を目安に人材育成体制のプログラム整備をしまして
私みたいに移住してきて林業やりたいですよっていう人ですとか

あと、地域おこし協力隊っていう制度もありますので
そういった人の受け入れ体制を作って
あと、地元の高校生や大学生向けに職場体験プログラムの実施をして。

13:36
大学は県外に行ってそこからの都会で就職するんだって人じゃなくて
地元で定住して林業やっていきたいですよっていう人を
どんどん増やしていきたいなと思ってます。

13:50
で、ちょっと話変わっちゃうんですけども。
今日、猟銃の試験を受けて。
でその前に初心者講習ってのを先週受けたんですけど
その場で100人ぐらいいる中の前に
若い女の子2人座ってたんで話しかけて喋ってみたら、
福知山公立大学なんですよという風に
出会いがありまして

14:12
大学生の女子も猟。
しかも猟銃のとこに座ってたんでやるんだなって。
あの調べたらなんか【狩猟女子】ってのが
流行ってるっていうのをありまして。

だからもう他の地域ではあるんですけど
林業女子っていう部分にも、その、広げていけば
別に男性だけがやる仕事ではありませんので
女性の方も一緒に巻き込んでいけば
どんどんこう増やせるパイが広がってくるので
そういったことも考えております。

14:46 最後に

14:46
最後になりますが
福知山は、山が山ほどあるんですけど
この山誰の山かわからないっていう山も多いので、
ぜひ山林所有者の方お見えでしたら
『管理してほしいです』っていう話、いただきたいですし、
あと、木の売り方が今まだ決まってないので
いい案あるよっていう方でしたら
また情報提供いただければ、はい助かります。非常に。
ご清聴ありがとうございました

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?