見出し画像

第6回 ほんまる神保町の棚主として

 2024年(令和6年)4月27日、ほんまる神保町のオープン日、11時30分〜のオープニングセレモニー(テープカット✂️)を終え、日販オチャノバでの開店イベント(佐藤可士和✖️今村翔吾トークセッション)に参加して、僕は再び、ほんまる神保町へ向かいました。

僕のバックの中には、イベントのお土産の紙袋が入っています。

ほんまるの紙袋

そして、その紙袋の中には封筒があり、なんと中身は、ほんまるの商品券でした。
これも佐藤可士和さんのデザイン‼️

本丸書店商品券

カッコいいですね。
今村翔吾さんも、イベントの時に笑いながら「使わせないためや」と言ってましたが、確かに、この限定の商品券は使わずに、記念に取っておきたくなりますね。

商品券は、五百圓が4枚入っていました。

さらにさらに袋の中には、ほんまるグッズの「えんぴつ」「消しゴム」「ステッカー」が入っていたのです。

ほんまるグッズ

ちょっと待ってよ。商品券¥500×4=¥2000
そして、グッズが付いていたということは、イベントの料金¥3300のもとは充分とっている?

とにかくお得なイベントでした🉐

僕は、ほんまるに戻ると、早速、今日知り合いになった棚主の棚を拝見しました。

なるほどなるほど🧐

ん〜だけど商品券は、使いたくないから現金💴で買うか❣️

店内は、まだ混雑しています。外国人の姿もありました。

取材にきていたマスコミの報道は、以下のような順で放送されるようです。

早速、開店日の夜NHKの「サタデーウォッチ9」を観ました!

多様化する本とのふれあい方、今日も東京神保町に新たな本屋が!オーナーは直木賞作家の今村翔吾さん

ーテープカットのシーンー

個人や企業に棚を貸して、おすすめの本を販売してもらうシェア型書店
全国的に書店が減少する中、新しい書店のあり方を探っています

今村翔吾先生のインタビュー

かたちある本の良さって、その本を買った場所、出会った場所、その周辺の思い出まで、読んでいるときの景色、心境を一冊の本が、人生の栞のようなかたちで、はさまって、思い出とその時の自分に戻してくれる効果があると思うんですよね。その文化を失わせては、いけないと強く思ってますね

👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏

続いて、4月30日(火)テレビ東京のWBS(ワールドビジネスサテライト)では、

「WBS X(クロス)今日の特集は『反撃の書店』」として紹介していました。

出版業界ってことを諦めないための"反撃の本丸"として、この「ほんまる」第1店舗が、本の聖地である神保町にできたことを喜んでいます

テープカットの時の言葉

家の近くに書店がなくなってしまったという人は多いと思います。去年は1年間で614もの書店が姿を消しました。これに危機感を抱いた一人の直木賞作家が新たな書店を今月オープンさせました。
2022年、戦国小説『塞王の盾』で直木賞を受賞、今年はネットフリックスが小説『イクサガミ』の映像化を決めるなど今最も注目される作家の一人です。
また佐賀や大阪などで書店を営む経営者でもあります。

ナレーション

こういう形で棚一つ一つ全部違う方(棚主)が入っておられる。シェア型書店ですね

ほんまる店内を紹介しながら語る今村翔吾さん

本数十冊がおさまる小さな区画、実はこの書店、本を売りたい出版社や個人が棚主となりシェアしています。
書店には棚主より毎月棚代(数千円〜約2万円)が入る一方、棚主には陳列する本を選ぶ権利をあたえ売上もわたします。
出版社は勿論、出版業界以外の企業も個人も、人に読んで欲しい本を、新書・古本を問わず自由に並べて販売できます。
実際、本棚を覗いてみますと、こちらには『台湾の歴史』の本ですね。この下(の棚)には、日本酒の本、そして、そのさらに下には「スラムダンク」のマンガということで、こういった陳列ですね。一般の書店では見ることは、ほとんどないと思います。

豊島晋作キャスター

それぞれの棚が持つ個性が来店客を飽きさせない仕掛けにもなっています。

今村翔吾さん

ー棚主として本を売る企業に話を聞くとー
紙を販売している会社です(新生紙パルプ商事株式会社)今回は紙をテーマとしている小説(三浦しをん『舟を編む』)であったり、いろいろな紙の使い方(『心おどる紙ライフ』)パッケージ関係の本などを置いています。
ー 一方、猫などをテーマにする会社員もー
自分が好きな本を薦めたい気持ちが強いので売りたいと言うより本を知ってほしい。

インタビュー

ーここには何の思想的な制限はないか、宗教本を置きたいという人もいるのでは
「うん。基本的に僕、今回そこはすごく迷ったんですが、成人向けの本だけは今回ご遠慮いただいて、それ以外の思想とかに関しては、政治的なものに関しては基本的にいろんなものがあって皆さんで判断していただくといいと僕は思っています」

インタビュー

ネット販売や電子書籍の普及に加えて本が売れても書店への利益が少ない構造であることなどから全国の書店の数は一万店舗近くまで減少しています。

ナレーション

ー今村さんが、このシェア型書店で狙うのは書店のビジネスモデルの変革ですか
「思っている以上にヤバいんですよね。僕はね、綺麗ごといくら言っても、やっぱり本屋が潰れていく一番の理由は、ちゃんと利益を上げられないからなんですよね。だから利益構造に限界がきているので、そこから見直して手をつけていかないと、たぶん駄目なんだろうと思ってます。
ー書店は棚代が安定的に入ってくる。本が売れないリスクを取らなくて済むのが、このシェア型書店のビジネスモデルだと
「はい」
ー今、ほんまる書店の収益構造は好立地に店を出しても利益が出るようになっていると
「今そこは、いろんなパターン、棚が何%埋まるかも全部考えて利益が出るかどうか試算した上で勝算あって。現状、黒字になりました。

インタビュー

ここで、「書店の反撃はイギリス🇬🇧でも」となり、イギリスでも書店数は減少傾向であるが、独立系の小規模な書店は逆に増加している話が差し込まれました。

そして、再び

「やっぱり『再販制度』は一つのキーワードになる。ここが変われば。それを言って30年きたので、明日、動かんかったらヤバいぐらい追い詰められている。いろんな業界の人間が頭をあわせて早急に『ニュー再販制度』でもいい。
僕は再販制度を全部捨てなくてもいいので『ニュー再販制度』を検討すべき。
ただ一つ、僕は、はっきり言います。この業界の足並みは、無茶苦茶遅いです。
この再販制度を、どう変えるのかは非常に難しいのですが、業界の変革を求める声は、強まっています。

インタビュー

ここで終わりでしたが、長尺で、いい報道だったと思います☺️

今村翔吾先生の奥深い考えが理解できました。

さあ、どのように「行動」しようか!

明日(5月1日)は、「羽鳥慎一モーニングバード」ですが、次回とします。

つづく




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?