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女子最強のボクサー、有終の美を飾る。

入江聖奈の最後のボクシングが行われることを知って、当日この眼(まなこ)で確かめるべく会場へ行って来た。

間に合った。

入場料は無料。

相手も物凄くゴリゴリした体だったけど、入江の方はもっと精悍な体つきをしていた。

ボクシングをやるために作られた体だと見ていい。

試合は完勝である。

プロの道には行かずに大学院で蛙の研究をするそうだ🐸

勿体無い、という言葉が出て来そうだが本人もチヤホヤされるのはオリンピックまでと言っていたし、プロには何の魅力も感じないのだろう。

このまま行けば女子最重量級世界王者も夢ではないのだが、考えてみれば女子の試合なんてテレビではやらない。

協栄か三迫の何れかのジムに所属していなければテレビ放映なんてしてくれない。

女子ボクシングのレジェンドである藤岡奈穂子が5階級制覇したことも誰も知らない。

況してやその藤岡奈穂子の名前すら知らない人の方が多いだろう。

男女平等を表向きメディアやマスコミは語っても女子の試合を放映する価値があるとは判断してないからである。

マスコミもやっぱり建前と本音が分かっていて、女子の試合をどこか茶番だと感じているのだろう。

正直、JBCが出している女子育成ランキングを眺めても負け越しの選手なのにタイトル圏内に入っていたりしていてとてもハイレベルな攻防が繰り広げられているとは思えないのである。

漸く数年前に女子のチャンピオンシップが作られたと思ったが、出場選手達の年齢も割と高めでこの時を待っていたかのような感じが見て取れた。

詰まり、後には続かないのだ。

入江聖奈とオリンピック出場を賭けて拳を交えた晝田瑞希がその後プロ入りを果たし、数試合もしない内に世界タイトル戦に漕ぎ着ける事が出来たのだが、相手も日本人でしかもお互いの階級にないタイトルを争うこととなったので如何にこのジャンルにおける不人気さを物語っているかよく分かってしまう。

※この両人は層が薄いとは言えレベルの低い試合なんかしていないことを補足しておく。

入江の軌跡を継ぐのは晝田と勝手に思っている。

簡単に(決してとは言えないが)世界王者になったのだから、防衛戦やその後の道をテレビ放送を引っ張って切り拓いて欲しいところである。

さてここからは自分の予測と勝手な展望を書いて行くので興味のある人は見て行って欲しい。


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