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戸塚ヨットスクールという噛ませ犬

数日前にこんな動画が上がっていた。

戸塚宏校長と今度の衆議院補選で立候補する乙武洋匡候補の討論会のようだが、なぜこれが今になって出て来たのかは分からない。

動画の時期は凡そ四年前である。

今ならば戸塚校長をやりくめて株を上げる上では有効な手段だろう。

時期的にずれてはいるが実はこの2年後(2022年)無所属で参議院選挙に立候補していたのである。

結果は落選。

それよりも前の今から8年前(2016年)に自民党から出馬して立候補する予定だったらしいが、五股不倫疑惑が取り沙汰されてしまい本人はそれを認めたので出馬を断念してしまった。

個人的に不倫がどうとかで立候補の有無を占うのはどうかしている。

とは言いつつも、政治的実績もないので結局は仮面を被ってもクリーンで誠実であらねばならないのだろう。

出馬を断念してからは家庭内が不和となり離婚することとなってしまいどん底を味わうようになった。

それからと言うものの本人は自身をネタにしつつ好感度を少しずつ上げていき嘗てのような信頼を取り戻そうとしていった。

再び国政を目指そうとした時に嘗てレストランで車椅子を運んで貰おうとして店側とトラブルになっていたことについても謝罪をしていた。

本人なりの禊を済ませたかったのだろう。

初めて立候補したもののその時は負けたが、翌年の江東区長選挙では前衆議院議員の木村弥生が立候補したのだがその時に乙武が応援をしていたと言う。

実はこの選挙は直前に死去した山﨑孝明区長の息子の都議だった山﨑一輝が立候補することとなり自民党としては分裂選挙となるのだが、同じ選挙区から出ていた柿澤未途が木村の応援をすることとなったのである。

最終的に柿澤が買収をしたことにより木村もそれを認めて二人とも区長と議員を辞職することとなったのである。

山﨑の方も何故当選しなかったかと言うと親子でゴルフ場の私物化疑惑が浮上していたこともありそれが影響していたことは容易に想像がつく。

木村としては区長を経ていずれ都知事を目指したかったのだろうが事態は先に述べた通り挫かれてしまった。

木村の名前から察するが、父親は木村勉で元々江東区から選出した国会議員で(副)大臣経験者でもあったが引退し、後釜として秋元司が15区から立候補して公明創価の支援も受けて当選することとなったのだが、この秋元も単なるチンピラでしかなく汚職が明るみになって結局政治家を辞めることとなった(それでも今回の補選には立候補するという)。

柿澤の方はいくつもの党を渡り歩いていたが秋元が辞めることで自民党に拾われるようになったのである。そんな柿澤もまた、父親が柿澤弘治という政治家で大臣経験者でもあった。

三つの家の政治家達が江東区を巡っていたのだが、結局誰もいなくなってしまった。

区長選では都民ファーストの会の息のかかった候補が当選することとなり、江東区が都ファの植民地どころか直轄地のようになってしまった。

そして補選では自民党は候補者を出すことが出来ずに乙武が都ファ並びに小池百合子都知事のバックアップを受けて立候補を表明することになったのである。

今回の補選はどうも恐らく行われるであろう解散総選挙に向けた前哨戦みたいなもので一つの議席しかないのに八人の候補者が上がってしまった。

須藤元気も同時に立候補することになった。

それだけでなく自民党の政策に怒りを露わにして結党をした日本保守党から飯山陽も立候補するなど益々混戦を極めるようになった。

こういう写真を載せているのでどこから票を得ようとしているのか一発で分かってしまう。

都ファなので必然的に公明創価の票も入るし、公明創価が揺さぶりをいつもかけるので自民党もこっちに票を入れざるを得なくなる。

はっきり言えば出来レースでしかなく、乙武の一着は間違いないだろう。

四年前の動画のように簡単な雑魚キャラを倒した程度で政策を語れるのなら最早傀儡(マリオネット)にしか過ぎない。

正直、戸塚ヨットスクール校長は今となっては「雑魚キャラ」である。

体罰が100%悪いことは、百も承知なので議題に挙げることすら意味をなさない。

幾ら校長が持説を垂れてもヨットスクール内でしか通用しなく多くの人々から称賛すら得られないのは分かり切ったことである。

そこで乙武(じゃなくてもいい、それこそ小学生が論破してもいい)に論破させることで議論が出来ると調子付かせれば一丁前な論客として出来上がるのである。

丸でボクサーに用意された噛ませの選手である。

こういう議論もどきの議論も単なるプロセスを経るだけで成立するのだから本当の意味での「議論」とは何なのかと訝ってしまう。

最近では議論することすら避け、全てが決まったかのように押し通すのだから結局民主主義というのも中身がスッカスカの白蟻に蝕まれた家のようなものである、としか言えなくなってる。

民主主義を掲げても本人達は民主主義のプロセスなんか信じてないのだから呆れるばかり。

特にリベラルと称する者がこれに陥っていて正しさを追うためのプロセスを紹介するだけに終始しているので政治参加する資格なんか初めから本当は存在しないのである。

実際彼らが眷属と共に議席らしきものを一つも取れてないので裏口から攻め行って権力を掴み取ると言うようなことをしているのである。

こんな偽物の行為ばっかりしていると軈て追放されるのがオチなのだが本人達は丸で気が付いていない。

ただ、リベラルがと言っても政権側もプロセスをすっ飛ばして強権的に振る舞ったりすることもコロナ禍ではよく行われていたので本当はみんな江戸幕府が好きなんじゃないかとすら思える。

江戸幕府でさえも幕末や明治期は議論(擬きでも)しようとした痕跡を垣間見ることが出来たのに。

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