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札幌で家を売る③ 不動産屋さん探し

【4】不動産の取引は、オトコだけの話?

B社は、50代後半くらいと20代と思われる男性二人連れでやって来ました。それぞれが夫に名刺を渡し、椅子に座るとさっそく商談に入りました。お茶を出したら、若い男性は軽く会釈してくれましたが、年配の方は反応もしません。私なんか見えていないように、ひたすら夫にのみ、話を続けます。今さら同席に着くのもはばかられて、何となく話の聞こえる辺りで家事をしていました。おかげでキッチンがピカピカになりました。

A社のときと同じように、図面を広げながら一通りの説明をすると、物件としては扱いやすいと判断したのか、ぜひうちでやらせてほしいと言います。査定価格は、その場では示されず、後日分厚い封書が届きました。

中には書類の束があり、売却計画もフローチャートで示されています。査定額は3300万円。値引き交渉が入っても、3000万は確保できるという提案でした。チャートには、測量費用や登記変更手数料、売却益にかかる税などの説明もあり、これからの流れの全容をつかむのに役立ちました。

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【5】熱源は、電気か灯油か

C社の営業担当は、30代半ばくらいの女性でした。事前にわが家の登記簿を取り寄せて下調べしており(登記簿は誰でも入手できる)、日当たりや周囲の環境などをある程度把握していたことには驚きました。台所でお茶の用意をしていると、世間話で場をつなぎ、私が同席するのを待って本題に入りました。

立地条件や築年数は手ごろだが、パネルヒーターの熱源が電気であることが、もしかするとネックになるかも、と言われました。一時期はやったオール電化住宅は、売却の際少々苦労するそうです。太陽光発電を積んでいる家は、さらに悩ましいと聞きました。給湯が灯油で良かったと言われました。

2日後、査定額3200万という連絡が来ました。A社は3000万、B社3300万で、C社が3200万。できれば一番高く評価してくれたところと取り引きしたくなりますが、実際にお金を出して買う人は別なので、ここは冷静になる必要があります。売買に関わる今後の手続きは決まっているし、宣伝、交渉、契約など、どこに頼んでも多分似たようなものだろうと思いました。


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