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手抜き介護 ㊾有効視野

緑内障になってから、「有効視野」という言葉を知った。目に見えている範囲が「視野」、そこから情報を得て対処できる部分を「有効視野」というらしい。緑内障は、視野そのものが欠けてくるのが大きな特徴だけれど、高齢者は有効視野が狭くなってくるという。目には映っているが認識していない、という感じ。

だから同じものを見ていても、若い人とは得る情報量が違う。文書の重要な部分を見落としたり、歩いていて人とぶつかったりする。もしかしたら動作が緩慢になってくるのも、危険から身を守るためなのかもしれない。素早く動いて人とぶつかってたら、大けがのもとだよね。

目の端に映るものを、危険とすぐ判断できるか否かで災害を回避したり、大ごとになるところを最小限ですませられたりに繋がる。その有効視野をトレーニングする本が出ていたので、買ってみた。


認知症が予防できるドリル!

ドリルと言っているけど、良くある脳トレのクイズや計算の本とは違う。中心の赤丸を両目で見ながら、周囲の絵を判別するというもの。

例えばこれは赤い線の上にある、一つだけ違うマークがどのゾーンにあるか答える

次に、緑の線上ではどのゾーンとか、違うマークは何?とか。離れて見ると一目瞭然なのだけど、本から20㎝の近さで見ることになっていて、ちょっと戸惑う。

でも正解が分かることよりも、判別しようと脳を働かせることが重要らしい。1日1ページずつやっていくと、円の大きさも少しずつ広がり、有効視野が鍛えられるというもの。失った視野を取り戻すことは出来ないが、今ある視野が強化できるなら何よりだ。若干気に入らないのは、タイトルだけ。

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