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手抜き介護 103 自家用車を売りに

実家の車を、大手チェーンの車屋さんで査定してもらった。30代くらいの、とても感じの良いスタッフが提示したのは5万円。私的には1~2万円くらいで、夏タイヤの引き取り代と相殺して数千円になるかもと想像していたから、ラッキーな話だ。

そのまま決めても良いくらいなのだけど、翌日別の店も予約していたので、そちらでも見てもらうことに。そこでは1万5千円と言われた。あちこち傷が多くて修理にコストがかかるので、パーツで売ることになり値が出ないとのこと。そして「所有権がディーラーになっているから、このままだと売れませんよ」と教えてくれた。

昨日の車屋さんも車検証は確認していたが、そんなこと言われなかった。意味が分からずネットで調べてみたら、ローンで買った人が完済後に手続きしない場合などにあるらしい。でも実家は、一括で払っている。所有権をディーラーにしておくメリットは、強いて言えば登録や廃車の手続きが多少簡略化できることだけ。きっと「便利ですよ」とでも勧められたのだろう。

売却に必要な書類をディーラーから取り寄せ、数日後最初の店へ契約に行った。前と同じスタッフが対応してくれたのだけど、納税証明書の形式が普通と違っているのを見て「僕はこの形式をご存じないんですが」という。え? ご存じないんですが?

代金振込口座を私に訊くときも、「口座番号をお伝えして良いですか」と言った。お伝えするのは私だよ! もしかしてこの人、日本人じゃないのかな。メカに詳しい技能実習生? 代金がいつ頃振り込まれるか尋ねたら、「木曜か金曜になります。3日ほど、お時間をいただいています」という。今日は水曜日。

「木曜って、明日ですよね?」
「あ、そうですね。じゃ、月曜くらいです」

大丈夫かこの人、と思えてきた。大体2軒目のオヤジが所有権のことを教えてくれなかったら、今日手続きすることも出来なかった。ハンコが必要と言われて持ってきたけど、結局使わなかったし。あげくパソコンがシステムメンテ中で、預かり証の発行にあと2時間かかるという。ちょっと気持ち悪いけど、預かり証は実家にFAXしてもらうことにした。こんな大手がヘンなことはしないだろうと信じて。帰り際もらった名刺には、肩書が店長とあって、さらにびっくりぶったまげた。

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