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手抜き介護 ㉝洗濯機を買いに

「洗濯機が動かなくなった」と母から電話があって、急遽実家の街に来ている。昨日今日は大雪予報でちょっと迷ったけど、降っているうちに移動した方が除雪は楽そうだなと思いJRに乗った。

洗濯機は、水流を起こすパルセーターのカバーが外れて、内側の鉄組に洗濯物が絡まった状態で止まっていた。「丸いのが、取れてるの」と言ってたのは、これか。プラスチック製のふちに何か硬いものが繰り返し当たったか熱が起きたかのような削り傷がついて、むき出しになった鉄組もわずかに歪んでいる。絡みついた靴下や肌着は、一部はさみを使わないと取り出せないほど固まっていた。

相当な異音と異臭がしたと思うけど、気づかなかったんだな、二人とも。火が出るようなものじゃなくて良かった。カバーをはめ戻すことは出来るが、鉄枠にゆがみがあるからきっちりと収まらない。脱水の高速回転には、多分耐えられないだろう。買ってから十年は経っているし、替え時のようだ。

母も何とかしようとしたらしく、テーブルの上に取説が出ていた。「エラーが出ているわけじゃないから、どうしようもなくなって」という。確かにエラーどころの騒ぎじゃない。でもこんなとき父は、お地蔵さんのように鎮座ましますだけ。

これから新しい操作を覚えるのは大変だろうから、同じ機種ですぐ取り付けができるものがあると良いな。入切ボタンとスタートスイッチだけの全自動、ないかな。

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