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読書記録 #14 『京大的アホがなぜ必要か』

 2022年の年明け読了第一号は、酒井敏著『京大的アホがなぜ必要か カオスな世界の生存戦略』でした。

 図書館でふと目にとまり勢いで借りたのですが、タイトルからして攻めてるなあといった印象がちらり。もちろん政治的に攻めているという意味ではなく。
 とりあえずページをめくると、著者が学んだ京大が「アホ」の育成に力を入れていたこと、生徒たちが自主的に行う「遊び」の部分を大切にされていたこと、そんな気風が失われつつあることなどが紹介されていました。
 さらに読み進めていくと「予測不能なカオス」について、「樹形図構造という思考の枠組み」いついて、「スケールフリーネットワークという構造」について書かれてあり、「イノベーションはガラクタから生まれる」という方向へ。さらに「シェルピンスキーのガスケット」「フラクタル日除け」誕生秘話と続き、最後は「選択と集中の危うさ」「ムダの効用」で締めくくられていました。このようにキーワードだけを羅列してみると何の本か分かりませんが、実際は順序だてて丁寧に説明してあるので文章は読みやすく知らない文言もスラスラ頭に入ってきました。
 文句なしでいつか買いたい本リストに入りました。
 
 この本に書いてある通り「ムダな遊び」はなかなか出来なくなっているのかもしれませんが、何がどう活きるか分かりませんし、手探り気ままに本を読んだり体験したりしていきたいと思いました。学者先生によるなかなかアツい本でした。いいね!


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