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思考を手放さないためには?

AIに奪われる仕事は〇〇だ、と言った記事をよく見かける。AI技術により単純作業が自動化されるが、意思決定を伴う創造的な仕事は当分の間は人が担うものだと思い込んでいた。
どうもそうではないらしい。
そもそも創造的な仕事ができる人はそんなに多くないし、したいと思う人も少ない、そして意思決定は疲れる。考えるのが面倒な人が実は多い。
人間に「活躍」の場が残されていそうなのは
・比較的単純でコミニュケーションを要する作業
・事前問題解決(前提を疑うこと)
といったところか。ただし、AIに多くの仕事が奪われても、人間が社会システムの意思決定の権利を持っている間は、無駄な仕事を思いつくから、雇用は確保されそうだ。しかし、意思決定すらAIに委譲してしまったら、決定事項を許容できるだろうか。責任は誰がとるのだろうか。

AIは既にそこら中に存在する。Amazonでレコメンドされた商品を購入し、わからないことがあればすぐにGoogle検索エンジンに入力する。どんなアルゴリズムなのか分かっていないが、考えることを外部化し、徐々にAIの意思決定に従う世界に移行している。
自分でも気づいていない。人間がAIを使って特定の方向に意図的に誘導させているとしても全く気づかない。これはまずい。

AIを使う機会は今後ますます増えると思うが、まずは自分で使ってみて、おおまかにでも仕組みを理解して、感じたことを整理して、自分の考えを持つことが大切だ。普段から疑問を持つこと、一次情報を手に入れること、何かを決めることはやはり大事であると再確認した。面倒くさいからといって、正体不明なAIに全て思考を任せて、人間が何も考えなくなるのは恐怖だ。

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