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(2,542文字) 【短編】パンとビール(2/3)から続く ごとっ。私は今だとばかりに机の下部…
あらすじ:看護師の綾子と何でも一緒に住むようになって二年。私は、珍しく定時で夜勤を終えた…
(3,314文字) 綾子が何か言った時、私は考え事をしていた。いや正確に言うと何かを思い出…
(3,121文字) 【短編】ターミナル(1/2)より続く 定年を迎えて、妻と二人で過ごす時間が…
(2,823文字) 「近い駅だったら止まるの?」 その言葉は、私を眠りの淵から現に引き戻した…
(4,568文字) 昨日、山本美枝子は玄関の天井に雨漏りの跡を見つけ、梅雨入りの前にと馴染…
(4,108文字) 土曜日の、正午少し前のことだった。 娘がリビングのテーブルの前にちょこんと座って、一心に手を動かしていた。背中越しに覗くと、画用紙一面に大きいのやら小さいのやら、色取り取りの丸をいっぱい描いている。 「シャボン玉かな」 娘に話しかけた訳ではない。独り言で、しかもほとんど聞こえるか聞こえないかぐらいの声量だったはずだ。しかしクレヨンを持つ手がパタッと止まった。次の瞬間、娘は覆い被さるようにして両手と上体で絵を隠しながら、キッとばかりに振り返る。あまり
(3,886/7,468文字) 【短編】人生の器(1/2)から続く 昼下がり。ノックに応えてドアを…
(3,582/7,468文字) 「ねえ、青写真って、何?」 私は電車のドアに寄りかかり、窓からぼ…