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オーストラリア旅行 Day1

まさかのビザなし。日本出国なるか?

早朝から大きなスーツケースと機内持ち込みの荷物を持ち、電車で空港へ。
次女と二人で、オーストラリアへ向かいます。
預かり荷物の重量チェックもばっちり。いざチェックインカウンターへ。
と、カウンターのグランドスタッフから思いがけない問いかけがありました。
「オーストラリアのビザはお持ちですか?」
は?
ビザ?
そう、オーストラリア入国に必要なETAと呼ばれる電子渡航許可を、私たちは申請してなかったのです。

あれほど観光スポット調べに余念がなかったのに、入国に必要な手続きをスルーしてたなんて!
と自分のアホさ加減に一瞬思考が停止しました。

グランドスタッフ曰く、飛行機の搭乗ゲートの締め切りが30分後、それまでにETAの申請が完了しなければ飛行機に乗せることはできない、と。

ってことは、今からでも取得可能なのね?とスマホを取り出し、ETAを知らなかった重大なミスにクラっとしそうな頭を持ち上げ、カウンターの前で、焦る指で申請開始しました。
申請のサイトは当然ながらすべて英語。
わたしの何倍も英語を理解できる次女が、それでも翻訳アプリを駆使して、なんとか時間ギリギリに入力完了しました。
ETAは、申請完了すればパスポートに電子的にリンクされるのだそうです。
ですがこの時、入力完了直後でわたしたちのパスポートにはリンクが反映されず、つまりETA未取得と判断されました。

予約している飛行機はマレーシア航空、クアラルンプールで乗り換えてパースへ行く便です。
グランドスタッフは、「クアラルンプールまでの飛行機には乗れます。クアラルンプールで出国しなければなりません。出国して以降のことは一切補償できません。それでも良ければクアラまで行きますか?」と。
もちろんイエス。
では急いでください、と言い走り出すスタッフを追いかけて、どうにかクアラルンプール行きの飛行機に乗り込んだのでした。

マレーシア入国に立ちはばかる壁

クアラルンプールへ到着すると、入国審査は長蛇の列。
次女と別の列へ並び、やっとわたしの順番が来て審査を通過。
ですが次女は、審査に通れず入国できません。
実は、マレーシア入国にはデジタルアライバル・カード(MDAC)が必要だったようです。
日本のカウンターで、あれほどオーストラリアのETAがないと飛行機に乗せられない、でもクアラルンプールまでなら行っても良いといわれたわたしたち。
マレーシア入国に必要な申請があるなんて、聞いてないんだけど!
何故わたしがMDACノーチェックで通過できかのかは謎ですが、次女はその場で申請しないと入国させてもらえない状況に。

とりあえず、入国できたわたしは預けていた荷物をピックアップし、パース行きのカウンターに並びました。ここも長蛇の列。
チェックインカウンターの順番が来たころ、次女が合流。
次女は、スマホでMDACの申請をするのに時間がかかるため、入国審査の列に並び直したのはいいけど、どう考えても間に合わない。
そこで、列の前方に並んでいる人に、パース行きの搭乗券の時間を見せ、間に合わないので列を譲ってください、とお願いし、何人もの人に順番を譲ってもらったそうです。
まだ学生の次女、ひとりで海外の空港で本当に不安だったみたい。
みなさん親切に譲ってくださって、ようやく入国できたのだと涙目で話してくれました。

クアラルンプール空港を走る、走る。

わたしと次女はマレージアへ入国できました。
オーストラリアのETAは取得出来ており、パスポートのリンクも反映していました。
なのでチェックインカウンターでの手続きは完了。
でも、すでにパース行きの搭乗ゲートは開いており、飛行機の出発時間まで1時間を切っています、かなりやばい。
まず、荷物検査へ走る。
ここでも、並んでいる人に事情を訴え、列の順番を譲ってもらうことができました。ほんとにみなさん親切でした。
クアラルンプール空港は広いからか、荷物検査を終えたあとにもう一度、搭乗券をチェックするゲートがあります。
走り込んで通過しようとすると、わたしたちの搭乗券をかざしたゲートの機械に
TOO LATE 
の文字と赤いランプとブザーがセットで作動したではないですか。
やばい、とまた焦りつつも、前へ進みたいわたしたち。
ゲートの係員に通してよね、と目で訴えると、仕方ないわね、という表情でゲートを開けてくれました。
それから出国検査を終えると、猛ダッシュ。
免税店や飲食店が無数に並ぶ広い広い空港のフロア、しかもパース行きの搭乗口は別のターミナルビルにあり、空港内をバスで移動しなければなりません。
バス乗り場は今いるターミナルビルの端っこにある、と探し当てました。
機内持ち込みの荷物、次女はキャリーバックを引き、わたしはリュックを背負って、バス乗り場目指して、走る走る。
祈る気持ちでバスに乗り、着いたターミナルビルで再度、ダッシュ。
ようやく、搭乗ゲートに到着!
マレーシア航空19:50発のパース行きは出発が遅れていたこともあり、わたしたち着いたのは搭乗が始まる直前で、ゲートは開いていました。
間に合った、オーストラリアへ行ける!の嬉さと、走り続けた動悸とで、どきどきが治まらないのでした。








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