見出し画像

弾き語りのために、ボイトレ始めた①

久しぶりにノートに戻ってきた。
最初の投稿は、2022年9月、5類に移行する直前のコロナに罹り、回復に向かう中、外出は許されないから暇を持て余し、自分と向き合う時間ができた。眠れないほどの頭痛を除けば軽症に済んだものの、流行病に罹患したことで、これからの人生を考えるきっかけのひとつになったことは否めない。

ギターを初めて一年ほど経っていた、62歳ギター初心者の連載エッセイを書いた。最終回では、弾き語りが出来るようになるために、オンラインのボイストレーニングを始める決意表明で結んで、終わらせた。そして、ボイトレの体験エッセイを書こうと、今、ここに戻ってきた。もし、興味がおありなら、是非お付き合いいただけたら嬉しいです。

ギターを練習し始めて、たぶん一番楽しい頃、県外にいる息子が孫を連れて帰省した折、子供達に人気の「それいけアンパンマン」を密かに練習していたわたしは、つたないギター演奏をここぞとばかり披露した。

ところが、みんなの反応は「?」そんなにわたしのギターは聴くに堪えないのか、とがっかりしたところに聞こえたのは、「歌は?」「それはアンパンマン?」という声。ようやく気づいたのは、歌を歌っていない、ってこと。

もちろん、ギターも充分下手だったと思うが、歌のないギターは、ソロギターであり、わたしが目指そうとしていたのは、伴奏。つまりは弾き語りだったことに遅ればせながら気がついた。

歌は好きだったけど、人と比べてうまいわけではなく、聴かせるにはつたなすぎる歌しか歌えなかったわたしは、ギター練習にも身が入らなくなり、目標を失ってしまった。加速度的にギターの練習に精ををだしていた毎日が急激に下降線をたどることで、まるで人生の目標を失ってしまうかのような恐怖に駆られたわたしは、なんとか歌がうまくなりたいと思い、YouTube動画を漁り始めた。

ボイトレ、と検索すればあまりにも多いチャンネルが並び、ただただ迷うばかり。もちろん、わたしの住む田舎町にボイトレ教室などあるはずもなく、あったとしても対面レッスンなど受ける授業料など工面できるはずもない。
いきおい、YouTubeに頼ることになった。

少しの間、2~3の先生の基本練習を実践してみたが、なんかピントこない。
もっとも、そんなに簡単にうまくいくわけもないのだが、一方的にYouTubeを見ながら実践しても、これでいいのかどうかさえもわからないなかで、わたしのボイトレ難民生活は、ひとえ先生に出会うまで数ヶ月続くことになる。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?