才能って200億色あんねん
「ほんとすごいよね、俺そういうの絶対無理だわ。」
メルカリの売り上げがもう少しで3万円になるよ、と夫に報告したときに言われた一言。
自分の趣味で買った本を一読し、満足したものや手元になくてもいいかなと思えるものをメルカリに出品しての繰り返し。
他にもサイズが合わなくなった服を出品したり、自分の中でブームの去ったキャラクターのフィギュアを出してみたり、
たしかにコツコツだったかもしれないけど、メルカリで3万円の売り上げを出すことが絶対無理だと考えたこともなかった。
そもそも断捨離目的なので、目標金額までがんばるぞ!と意気込んでいたわけでもない。売上金で何かを購入することもなかったので、気づいたら貯まってた。
同じ日、友人と初めてコストコに行った弟が、かの有名な巨大ティラミスを土産に帰ってきた。賞味期限は明日・・・。明日!?
私と夫と弟の3人同居生活。胃が衰えつつあるアラサー3人の暮らし。
美味しそうだけど5分の1も食べきれないと予測し、
すぐさま[コストコ ティラミス 冷凍]でググる。
「どうやら冷凍できるっぽいよ!」
何気なく口にすると、なぜか弟が驚く。
「え、そんなん調べてくれてたの?食べきれなかったら捨てるしかないだろうなと思いつつ買ってきたのに。」
フードロス削減が謳われまくってる時代にとんでもない博打に出たもんだな、弟!
食べきれなさそう→保存方法の調査
これは主婦業の基本、呼吸するのと同じくらい自然な作業だと思っていたけど、普段そういうことに脳を働かせていないと、そういう発想に至らないのものなのか!とちょっと衝撃だった。
私から見たら、筋トレを数年続けてバキバキになった夫のストイックさの方が絶対真似できないし、
脱サラして好きな仕事でガシガシ夢をつかんでる弟の行動力や頭の良さの方が信じられんし。
自分の中で、できて当然すぎて気にも留めてなかったようなことだと
オレには思いつかなかった
わたしには真似できないわ~
なんて言われても、基本的に自己肯定感が低い自分は「またまたお世辞を」とか「大げさな」とスルーしてしまってきたけど、
≪ あれ?この人、意外とガチで驚いてるのかもな ≫
と受け止めてみると、自分の才能だとか特技だとか、個性とかが見えてくるのかな。
履歴書にかけるような才能ばかりじゃないけど、誰かのくれた何気ない感嘆を思い出すと、自分の伸ばすべき部分、進むべき道が少し開けてくるかもな、と思った1日だった。
才能の種類なんて、200億色じゃとどまらないかもしれない。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?