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お客様は神様です ?

何かと難しいハラスメント問題です。
セクハラ(セクシャルハラスメント)
パワハラ(パワーハラスメント)
マタハラやパタハラ
スメハラやハラハラや逆パワハラというものまであるそうです。

そして最近極めて厄介なのがカスハラ(カスタマーハラスメント)。
顧客からの理不尽な要求や嫌がらせや暴言、暴行事件もあるようです。

そんなカスハラが起こると必ずと言っていいほど出てくる言葉

「お客様は神様です」

ご存知、三波春夫さんの有名な言葉です。

「お客は神様だから、絶対なんだ!」
「神様が言うことをしろ!」

と勘違いしてるのでしょう。
そんなことは絶対にありません。

ということで、その三波春夫さんのホームページで本当のところを調べてみました。

三波春夫オフィシャルサイトの「お客様は神様です」について

https://www.minamiharuo.jp/profile/index2.html

一部抜粋します。

『歌う時に私は、あたかも神前で祈るときのように、雑念を払ってまっさらな、澄み切った心にならなければ完璧な藝をお見せすることはできないと思っております。ですから、お客様を神様とみて、歌を唄うのです。また、演者にとってお客様を歓ばせるということは絶対条件です。ですからお客様は絶対者、神様なのです』

三波春夫ホームページより

さらに続いて

“お客様を神様とみる”という心構えであることを舞台の上で話したことが始まりで、それは芸能生活としては22年目、歌手デビューから数えると4年目の1961(昭和36)年のことでした。
 その後、漫才トリオのレツゴー三匹さんが「三波春夫でございます。お客様は神様です」という表現を流行させて、「お客様は神様です」という言い方が世の中に定着したというのが経緯です。

三波にとっての「お客様」とは、聴衆・オーディエンスのことです。また、「お客様は神だから徹底的に大事にして媚びなさい。何をされようが我慢して尽くしなさい」などと発想、発言したことはまったくありません。

しかし、このフレーズが真意と離れて使われる時には、「お客様」は商店、飲食店、乗り物のお客さん、営業先のクライアントなどになり、「お客様イコール神」となります。
 例えば買い物客が「お金を払う客なんだからもっと丁寧にしなさいよ。お客様は神様でしょ?」という風になり、クレームをつけるときなどには恰好の言い分となってしまっているようです。店員さん側は「お客様は神様です、って言うからって、お客は何をしたって良いっていうんですか?」と嘆かれています。

三波春夫ホームページより


前からわかっているでしょうが、客が絶対で、相手(店員や営業マン)は下手に出なければならないだなんて嘘です。

需要側と供給側が対等の立場でなければ取引は成立しませんし、成立したとしても長続きしません。
誰でもわかっているんです。

結論
カスハラをする人は、普段同じようなことをされているので、仕返しとばかりに絶対逆襲されないはずの店員等に嫌がらせをしている、かわいそうで、みじめな人たちです。


ちょっとした馬鹿な実話
私と飲食店の社長さんが、社長さんの飲食店の隅っこで、仕事の打ち合わせをしていた時のこと。
客が店員に対して「おぼえておけよ。ここの社長をよ~く知っているんだぞ。お前のことを言っておくぞ!」と吐き捨てて帰りました。

その客が店を出た後で店員に事情を聞いたところ、料理が出てくるのが遅かったとのこと。時間がかかる料理だったので遅くなることを伝えたのですが、難癖をつけられたのでした。

そしてその店員さんが社長に対して
「あのお客さんを知ってますか?」と聞いたところ
「知らない。ただ単に威張りたいだけのかわいそうな人だよ。本当に知り合いならあんなクレーム言わないし、〇〇さん(社長の名前)によろしくっていうよ。気にするな」と。




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