スウェーデン留学:居住許可申請とは 前編 2024年最新版 加筆済み

①自己紹介

初めまして、私はこの夏からスウェーデン南部の小都市に交換留学で行く大学生のあんです。
今回は、スウェーデン留学に行く前に必ず必要になる居住許可申請の手順について書きます。というのも、この居住許可申請を入力する際日本語の情報があまり無く自分がかなり困ったのもあり、これからスウェーデンに留学される方の役に立てればなって思ったからです🙌
ここでは居住申請とは?というところから、実際の必要な物や手順申請について書いていくので、
居住申請とは?なんてどうでもいいから、はよ必要なもの知りたい!って人は③の実際の手続きまで飛ばしてください〜〜

②居住許可とは?

まず、居住許可とは一言で言えばVISAです。スウェーデンではVISAというものはなく、代わりに居住許可という言葉が使われています。
この居住許可が必要な人は、スウェーデンに90日以上滞在する人が条件となっています。なので、90日未満の滞在の方は居住許可無し(いわゆる無VISA)で渡航することができます。
恐らく、留学に行かれる方は短期でも半年は滞在する方が多いため、この居住許可申請というのがマストになってくるわけです。

③いざ!居住許可申請:申請の流れ

ここからは、いよいよ居住許可申請の手続きについて書いていきます。
まずスウェーデンの居住許可申請は本国のスウェーデン移民庁というところで審査されます。その為、手続きで不明点があったら移民庁のホームページからメール等で直接問い合わせてみてください。(間違って、東京にあるスウェーデン大使館に連絡しないように。。管轄外です)
また、スウェーデンの素晴らしいところは手続きをほぼオンラインで完遂することができることです!
一々書類を大使館に送ってそれを本国の移民庁に送って貰うという煩わしさが無いため他国のVISA申請よりも、とっっっても楽です。
〜大雑把な申請の流れ〜
申請から許可が下りるまでの流れとしては
・オンラインで申請する→最寄りの大使館(六本木のスウェーデン大使館)にパスポートを見せるor移民庁のデジタルパスポート確認を行う→移民庁から大使館経由で、申請許可の通知文が自宅へ届く
という感じです。
私の場合は6月上旬に申請して、家に通知文が届くまでわずか2週間でした。
あり得ない早さで届いて拍子抜け笑
ただ、他の人を見てると割とこれはレアケースな気もするので通常1ヶ月はかかると見て申請した方が良いと思います。特に、渡航時期が近づけば近づくほど申請者が増え審査に時間がかかるそうなので、余裕を持って行いましょう〜〜

スウェーデン移民庁公式HPに載っている審査までの流れ


④申請に必要なもの

申請に絶対必要!というものを紹介していきます。
1:パスポート
絶対必要です。なきゃ何も始まりません。また、あっても今持っているパスポートの有効期限は大丈夫か確認しましょう。
今、場所によってはパスポートの更新にものすごい時間を要するところもあるのでパスポートの有効期限が危うい方は留学が決まったらすぐ更新した方がいいと思います。
2:入学許可証
ぜったい必要です。恐らく、留学先大学から留学と取る授業が決まり次第データや郵送で送られてくると思いますが、これを移民庁の申請ページの入学許可証を提出する欄でデータで添付する形になると思います。
3:海外旅行保険加入証明書(英文)
これも絶対必要です。日本の大学からの派遣交換留学だと学校側から指定された保険に入ることになると思います。
ただ、ここで注意して欲しいのは大学によっては予定されていた保険加入日が6月中頃になってからなどかなり遅い場合があります。
ただ、現地への出発日と居住許可証の申請時間を考えた際に、ギリギリになりそうだったら日本の大学の人に言って保険の加入を早めてもらうことも考えた方が良いです。実際私はそうしてもらい5月中旬には保険の加入申請等を行いました。
4:英文残高証明書
こちらも申請に絶対必要になります。これは、自分の口座にどれくらい残高が入っているかを証明するもので滞在日数分の収入・貯金があることが求められています。またここで気をつけて欲しいのは、奨学金受給証明書とは違うということです。正規の派遣交換留学だと、奨学金が貰えると思いますがその奨学金の証明だけでは十分な残高があるとは見做してもらえません。
申請する際は、自分が持っている口座の銀行に残高証明書を作りたいと窓口に言うか、ネットで申請をしてください。
ゆうちょだと窓口で即日(最短20分)、他の銀行でも数日で作ってくれます。
作成の際自分の家の住所を英語で求められるのでスムーズに進めるためにもスマホかなんかに英語の家の住所を残しておくと良いでしょう。
また、ゆうちょは残高証明書に記載される通貨が円しか選べませんが、他銀行だとクローネやユーロでも扱っているそうなので調べてみてください。
私はゆうちょで申請したので円換算で行い、移民庁への申請が通るか不安でしたが日数もかからずきちんと通ったので基本的には通貨はユーロやクローネに拘らなくても大丈夫だと思います。
そして、肝心ないくら必要かということですが、2024年現在10,314クローネ/月
となっています。
私が申請した2023年は9450クローネだったので、また値上がりしてます、、、
(参照:https://www.migrationsverket.se/English/Private-individuals/Studying-in-Sweden/Other-studies.html)
日々、為替レートが変わるため確実なことは言えないですが大体15万円は1ヶ月必要なことになります。その為、半期だと90万・長期だと160~180万ほどは最低でも必要になります。ギリギリの額だと、もし足りなかった際に申請が通らない可能性があるので少し多めに入れてから申請すると良いと思います。
2024年度だと、長期(10~12ヶ月程度)滞在する場合は200万口座にあれば安心かなって思います。
ただ毎年口座残高要件が厳しくなってる気もするので、2025年度留学に行かれる方はこれより多い額が必要になることは覚悟したほうがいいかもしれません。
5:奨学金証明書
これも、奨学金を日本の大学から貰う予定であれば必要です。大学側から、奨学金を受給しますという英文の証明書データを貰うはずなので、そのデータを申請フォームに添付して下さい。この際、月々貰うのかそれとも数ヶ月に一回なのかそしてそれはいくらなのかを入力する場所があるので、自分がどのタイミンングでいくら貰うのかをきちんと確認しておきましょう。

⑤申請への手順

ここでは申請の手順について説明します。
まず、申請にお金はかかりません。(おそらく本来はかかるらしいが、日本人はかからないそう)
次に、申請にはスウェーデン移民庁のホームページで会員登録をする必要があります。基本的に全て英語もしくはスウェーデン語で書かれているので、必要な方はGoogle翻訳にかけながら登録を進めてください。
登録にはメールアドレスと携帯番号(毎ログイン時にSMSを送るため)が必要です。
そして、登録が終わったら、申請へと進んでいきます。申請は、文章をよく読んで自分に当てはまるものを選び、データが必要なものはデータを添付していけば完了です。
個人的にスウェーデン移民庁の良いところは、申請中に中断ボタンを押したらメールで中断したところまでのリンクを自分宛に送信でき2週間以内であればそこのリンクからいつでも修正・加筆ができる点だと思います。
話が逸れましたが、申請フォームの一番最後まで行くとこれまでの申請情報をPDFで保存ができるようになっているので忘れずに保存をして無くさないでください。

⑥申請後の流れ:スウェーデン大使館でのパスポート確認

※2024年 8月加筆
今、スウェーデン大使館のホームページ見に行ったらパスポート確認がデジタル化されて、スウェーデン大使館への来訪が不要になったぽいです。めっちゃ便利。
(参照:https://www.swedenabroad.se/ja/embassies/japan-tokyo/current/news/居住許可申請のデジタルパスポート確認が開始/)
詳しくはスウェーデン大使館及び、スウェーデン移民庁のアナウンスに従って手続きを進めてください。

ここでは一応2023年時点で私が行った手続きを書き留めておきます。(デジタル申請になったなら参考になるかは微妙だけど)
申請が終わると数日で、
①スウェーデン移民庁の方から大使館へパスポート確認に行くようにというメール
②スウェーデン大使館の方からパスポート確認の為に来訪するようにという旨のメールが来ます。
この際、来訪の為の事前予約は不要です。
次に、パスポート確認の受付時間と持ち物を紹介します
◎受付時間:毎週木曜日(但し大使館休館日除く)10:00~11:00
◎持ち物:
・申請に使用したパスポート原本
・①のスウェーデン移民庁から届いたEメールを印刷したもの
・返信用封筒として「レターパック・プラス」1枚(速達扱い。郵便局にて購入)
審査終了後に決定通知書を受取れる日本国内の住所・氏名を事前に記入すること

まず、これを見てわかる通り受付時間がとんでもなく限られています。
そのため、多くの学生さんは授業を欠席して行かないといけないということを念頭に置いてください。
次に、持ち物なのですが二つ目のEメールの写しは手続きをスムーズにするための物なので無くても大丈夫です。私は持ってき忘れましたがさほど支障はありませんでした。(ただ、持ってきた方がいいに越した事はありません。)
そして、返信用のレターパックについてですが、これはスウェーデン移民庁から申請が受理された際に、居住しても大丈夫ですよというのと、現地到着後の居住許可証を作るための手順が記載されている通知文がスウェーデン大使館を経て、申請者の家に届くのですが、申請が渡航時期ギリギリだと普通郵便で送られてくるのを待つと渡航に間に合わない可能性もあるため、なるはやで届くための物です。
私自身もそこまで渡航までの余裕がなかったので、レターパックを持参して行きました。

⑦パスポート確認後の流れ

あとはスウェーデン移民庁の申請受理の連絡を待つだけです。
基本的に書類に不備がなければ、受理されない事はないと思います。
私の場合は、パスポート確認をしてから2日ほどでスウェーデン移民庁から申請が受理されたとのメールが届きました。
そして、パスポート確認から5日ほどで自宅に通知文が送られてきました。
私の場合はとてもスムーズに行ったほうなのではないかと思います。
ただ、冒頭でも記載したように人によっては長引く場合もあるので、余裕を持って申請を行なってください。

最後に

最後に、アドバイスなのですがスウェーデン留学が決まるとスウェーデン大使館の方からイベント参加のお誘いがあり個人的にはとても良かったので、参加することをお勧めします。
具体的にはスウェーデン大使館職員の方から滞在許可の申請方法や、現地での生活のアドバイス・留学体験談などが教えてもらえます。
居住許可申請の流れがわからなかった自分としては大使館職員の方から直接申請方法について聞ける機会というのは非常に助かりました。
また、フィーカというスウェーデンのコーヒータイムもそこで開催されるため美味しいお菓子などが食べれたのも魅力的でした笑

以上が、日本で行う居住許可申請の流れです。
ここまで読んでくださりありがとうございました〜〜!

次の記事では居住許可の通知文を受け取った後、渡航後現地でどう居住許可証を発行するかについて書きたいと思います。

追記:2024年7月4日
本当にとてつもなく遅くなってしまって申し訳ないのですが、後編ようやく書きました〜〜😢 前編読んでくれて、この後の手続きの流れも知りたいよって方はぜひここから飛んでください〜!
https://note.com/kurumimirei/n/n7ce5deb371cd





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