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沖縄県の同人誌を作って大変だったこと、文学フリマ東京

文学フリマにでてみたい!
ただそれだけの想いで、呟いた一言で、SNSで偶然にも賛同してくれた人達が集まって作った同人誌が、2年前の【くわっちーさびら】という同人誌です。 
沖縄県の食をテーマにした同人誌ということで、タイトルは沖縄県の方言で、いただきます、の意味。響きもかわいいね、ということでメンバー全員の多数決できまったタイトルです。 

沖縄県の食、をテーマにしたのは、編集長の私がたまたま目にしたツィッターの沖縄県の料理や食べたものをアップしていた人達の画像が本当においしそうで、東北生まれの私にはとても新鮮にうつったからでした。色とりどりで、かつボリュームがあり、安くて栄養価も高そう! 

最初は女性3人のメンバーで、テーマどうする??って相談していた時だったので、この方の沖縄県の食の投稿画像、いいよね?ってなり、私がその方にDMで画像使用許可をいただいたのがきっかけです。 
その方が、沖縄県に観光中に、とんでも活動家の金武美加代さんに暴行された事件とは別件で頼みました。その被害者の方の支援金集めのために作った同人誌ではないのですが、なぜか後々、メンバーの中でそんな話しはきいてない、その方の支援だと思って参加していたなどといわれ紛糾したのには、本当に参りました。 
私の説明不足でしょうか? 

一昨年の6月から文学フリマをめざして準備をすすめ、その年の2020年11月26日の文学フリマ東京での出店をめざして作っていました。 
プロでライターをされている方や、雑誌編集をしていた方、書店で働いていた方、印刷関係に詳しい方々などが集まり、偶然とはいえ凄い出会いだな、と素人編集長の私としては最初は小躍り状態でいたのですが、同人誌作りは甘くなかった。 
実際あったこともない人達同士(全国津々浦々、すぐにあえるような距離にないメンバーでもありましたし、元々友達同士というわけでもないし) それはやはりハードルが高い作業であったと思います。 

かつ、沖縄県をテーマにしたことの難しさ、みたいなものも私にはありました。 
これは、メンバー同士が追々分裂した要素の一つだったかと思うのですが、単純に【食】をテーマだったとしても、【沖縄県という理不尽な歴史を持っている、本土からの、アメリカからの搾取性】をテーマにからめていれないのは欺瞞だ、という声が一部の人からあがったことにありました。 

実際にメンバーの中には沖縄県在住の方々がいました。 
辺野古基地いらないの運動をしてる方や、先の戦争で理不尽かつ残虐な日本兵からの加害行為に胸を痛め、日々オスプレイの爆音にNO!の意思を示している方々。 
沖縄米軍基地の米兵達がおこす裁かれない様々な加害行為き憤る沖縄に住むメンバー。

そういう背景をもつ人達が加わっているのに、【沖縄県の食べ物】または美しい風景などだけをきりとって、いいとこだけ紹介しようとするのは本土の人間の都合よさではないか?とつめよられました。 
  
この問いかけをこれを読んでるあなたがされたら、なんとこたえますか? 

素人編集長とはいえ、一旦外に同人誌としてでたものは私が責任をおわねばなりません。 

そういう、ある種相当勉強してないとわからない沖縄県の歴史や置かれている状況を把握し勉強しきって発信するには、当時の私には時間的にも知識量的にも到底無理だと思いました。 
よくわからないことをうわべだけの浅い知識で書いて紙の本にだしてだす、それは私にはできないと考えました。
かえってそんなわかった風なことを書いてだすのは沖縄県の人達に対して失礼だと思ったのです。

元々、沖縄県の出版社が毎月だしている地元のタウン誌、【POLUTO】という紙面ぽくしたいね、と話していたし【天然生活や暮らしの手帖っぽい感じのお洒落なタウン誌】、あくまで食、食に関する題材で絞りたいと考えていましたし。

なので、一切政治的な話題は紙面にするつもりはないし、責任も私はとれないから、その提案は却下したい、とそのもめた人には話しました。 
編集長経験者のその方はすでに30ページ分の面付けをしていて、巻頭カラーを企画していましたが、私が蹴りました。 
 それがきっかけでその方と私は決裂しました。 メンバーからも抜けてもらいました。

印刷代からなにから、私がもつ、といった同人誌でしたし編集長は私なので、その権限はあったと今でも思っています。 
表紙をレンタルなんもしない人さんに頼んで、料金が発生したのもおもしろくない、といわれ、あんに制作協力費を匂わせられたのにも閉口しました。 
くわっちーさびら、はかかわった人達は全員無報酬での参加協力です。誰一人として、協力金や原稿を支払いしてませんし、最初から無報酬でもよければ、とお願いしていました。 
そもそも、印刷代やらなにやらで数十万近く、私が負担しています。(足りなくなり、カンパしてくれたメンバーもいます)。 

未だに、この同人誌をおもうとき、複雑な心境になります。 
なんなら、在庫がまだあるので、部屋に積み上がるそれをみてる時。 
販売する時に。 
宣伝したいようなしたくないような。 

出来上がりには、満足しています。 
沢山協力していただきました。 
素晴らしい画像、文章、レイアウトやオールカラーの紙面。 

この同人誌きっかけで、沖縄を知る最初の一歩、一助になれば、と思っています。 
沖縄県を知るのに最初のきっかけが、食や観光からでも良いのではないでしょうか?  

ガチガチに沖縄県の歴史から勉強して行かなければならないのでしょうか? 那覇空港で沖縄常識テストされ、合格しないと駄目なんでしょうか? 
そういうことを提案してる沖縄在住の自称ジャーナリストがいるようですが、そんなの本当に必要ですかね?

分断をうむようなものは作りたくない。 作ったつもりもありません。 
どうか、くわっちーさびらに関しては、一般商業誌や旅雑誌に掲載されてないようなニッチな沖縄県の食や文化や風景を感じとってもらえたら幸いです。

11月11日に文学フリマ東京37に、また申し込みをしています。 
出店予定です。 

もし、沖縄県の食に興味がある、とか、またはサークルで同人誌作成しようとしてるんですが、気をつけたらいいことを知りたい、とかwwなんでもいいんですが、良かったら、ブースに遊びにいらしてください。 

ブース名は【月がきれいですね】Iの37です。 
エッセイ、随筆のコーナーです。 
 
繋がりましょう。   

余談 
このくわっちーさびらに誘ってもらえなかったのが悔しかったのかなんなのか(当時いってもらえたら全然誘いましたけどね)これを作りはじめてからネチネチエアリプで嫌がらせツィートしたり配信しはじめた青いスヌーピー犬アイコンのアカウントはいいかげんにしてほしいものです。あなたとは繋がりません。あしからず。


#文学フリマ東京  
#沖縄
#文学フリマ東京37  
#決裂

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