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舌痛症とアロマテラピー

私は舌と上あごの粘膜が荒れており、これまでに医師からは舌痛症・口腔灼熱症候群・粘膜が荒れるタイプの口内炎(カタル性口内炎)などの診断をもらっている。


今日は舌痛症対策の一つとして、アロマテラピーをご紹介したい。私は舌痛症発症前からアロマテラピーは大好きで、ディフューザーでアロマの香りを充満させながらヨガをしたり、アロマヘアスプレーを手作りしたりと愛用してきた。

舌痛症になってから気づいたのだが、いい香りに意識が向くと、舌の
違和感が消滅する。鼻と舌に同時に意識を向けることって、実はなかなか難しい。舌痛症の辛さを忘れたいときに、アロマテラピーに癒され、よく助けられている。


科学的にもアロマテラピーには鎮痛効果があることが証明されているようだ。下記ウェブサイトでは鎮痛剤のロキソプロフェンとアロマオイルの塗布を比較していて、アロマオイルは意外と遜色ない結果を出している。

動物による実験でも、人による実験でも、痛みの緩和にアロマセラピーは鎮痛剤と同様の効果があることがわかりました。脳に痛みの情報が伝わると、セロトニンなどの「痛み物質」とプロスタグランジンなどの「痛み物質の作用を強める物質」の2つが発生します。

鎮痛剤はこれらの発生を抑えることで、痛みを軽減したり、なくしたりしています。つまり、傷ついた部分に働きかけているのではなく、痛みを感じる本体である脳に作用するのです。このように傷ついた部分と脳の間の情報伝達の通路にゲート(関門)を設けて痛みをコントロールする仕組みを「痛覚のゲートコントロール」と呼んでいます。

精油の場合は、匂いの情報は脳に直接届くので、鎮痛剤と同様にゲートコントロールにより痛みを和らげることができると考えられます。

アロマテラピーによる痛みの緩和

痛みのゲートコントロールなんていうと難しく聞こえるけれど、痛み物質が脳に届かないようにコントロールすることらしい。意識さえ向かなければ、軽い痛みなら忘れられるということだろう。


上記の研究はアロマジェルを患部に塗布しているが、舌にエッセンシャルオイルを塗ることはできない。それでも、ディフューザーで香りを嗅いだり、アロマヘアスプレーで香りを嗅ぐことでも、アロマテラピーの効果は割と実感できている。気が紛れるという感じ。

「舌痛症が辛い」ときにふと立ち止まり、アロマをたいて、ゆったりと鼻呼吸し良い香りを楽しむことで、気持ちを落ち着け違和感を忘れることができる。去年、舌痛症患者を2000人は診たという歯科医師に言われた「舌のことを忘れてください」という言葉を実践するのに、アロマはちょうど良い味方かも知れない。


上記ウェブサイトの実験によると、ジンジャー、マージョラム、ラベンダーの順に鎮痛効果が高いようだ。ラベンダーは良く使うけど、ジンジャー、マージョラムってあまり使ったことがないな。今度お店に行って香りを試してみよう。他にもカモミール・ローマン、ベルガモット、ローズウッドの精油も同様の結果だったようだ。


エッセンシャル・オイルは化学溶媒を使わず、圧搾か水蒸気蒸留のものが良いのだそう。そういう点から、私は無印のオイルをいつも愛用している。

無印良品 エッセンシャルオイル スウィートマジョラム 3mL

舌痛症患者は、普段からデフォルトでストレスにさらされている。ストレスがたまり精神状態が悪くなれば、傷みを強く感じることもあるようだ。だから、舌痛症患者は自分を労わり、自分を甘やかしていいと思う(笑)。アロマテラピーは、副作用の心配があまりなく、簡単に続けられるような舌痛症対策&癒しだと思う。


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