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apbank fes'18@つま恋に出店しました② 〜 メニューや出店について 〜

今回、私の中では一人で2012年のFood Relation Networkをテーマにして
ここ数年地震や豪雨災害が続いている九州とまだ場所によっては復興支援が
必要な東北、特に福島の復興支援が出来るメニューにしようと思い、昨年の春に偶然福島で知り合った熊本の竹あかり演出家CHIKAKENさんが現在本拠地にしている南関町の伝統的な南関素麺のふしめんを使ったオーガニックトマトのスープふし麺というのと、4年前に知り合った原発事故の影響で福島の飯舘村から避難し、避難先でも大事に種を守り続けてきた「いいたて雪っ娘かぼちゃ」の生産者 渡邊とみ子さんから雪っ娘かぼちゃを使ったスープやカレーを仕入れさせて頂き、それに少し手を加えて雪っ娘かぼちゃのスープやカレー、リゾットなどを皆さんにご提供させて頂きました。
因みにふしめんとは素麺を作る時に出来る端の部分で、太さも長さも全て
バラバラなので使いにくい事から、一般的には廃棄されやすいものなのですが、今回フードロス対策としてもいいなと思い、国産小麦粉のふしめんを メインに取り入れてみました。
 → 本当はこの辺の事もイベント前にちゃんとお伝えしたかったのですが
あまりにも事前に余裕がなくて出来ませんでした。(´ω`;)

ご存知の方もいると思いますが、このイベント自体がすごく環境に配慮したイベントですし、特に食に関しては出店にあたり審査が厳しいのですが、
ふし麺以外は基本的には普段から使っている材料が殆どなので、それらを組み合わせて、今回はより意味ある形でのメニューを考えて提供する事が楽しかったりもしました。
それぞれの生産者さんたちはまた追ってご紹介したいと思いますが、今回、出店場所も良かったのでどの位人が来るか正直読めずに結構多めに材料なども用意していました。ただ初日の前夜祭は思ったよりもフードエリアに人出が少なかったのと、この頃から急激に暑くなったせいもありご飯が思ったより出なかったりもしたので特に前夜祭はだいぶ余ってしまったものがあるのですが、保存が出来る物も多く、それが今回豪雨災害の被災地になった地域のボランティアセンターやボランティアビレッジの皆さんに使って頂けるようなものだったので、CHIKAKENさんのご協力の元、現地の方と連絡を取り合い、支援物資として食べ物や飲み物、そしてフェスで使っただけの新しい扇風機など現地で使えそうなものをピックアップして、apbank fesが終わってそのまま岡山に向かい、直接お届けすることが出来ました。

一応、行く前に少しそんなイメージもしていたのですが、実際にすぐに行けるかはわからなかったですし、もし今までみたいな出店内容や状況だったらそれはあまり出来なかったと思います。それでも出来たのはそれまでの繋がりがあったり、皆さんのご協力があったからで。
大変な状況の中、こういう部分でまた新たな繋がりが出来たことに感謝しています。それはきっと偶然でもあるし必然であったのかもしれません。
 

とはいえ出店自体は本当に過酷な状況で、フードエリアは人工芝が敷かれていたのもありより蒸れるように体感温度が暑く感じ、風もない中で火も使うので水分補給をいくらしても暑いし、スタッフの皆さんも気を付けても熱中症になってしまったり。本当に申し訳なかったです。更に朝9時スタートで夜21時までの出店プラス終わってからの片付け、そして早朝からの仕込みで毎日2−3時間しか寝れないという皆さんには過酷すぎる日々を一緒に乗り越えてくれ、その他にも私の確認不足や段取り不足で色々とご迷惑をおかけしてしまったりもしたのに文句も言わずにそれぞれが精一杯動いてくれて。本当に当日スタッフとして関わって頂いた皆さんには感謝の言葉しかありません。本当にありがとうございました!!(T T)


今回また懲りずに出店をする気になったのは久しぶりのつま恋開催という事そしてkurumiが今年でちょうど10周年だったことが重なり、せっかくなら思い切りフェスを楽しみたいという思いと、kurumiとしてみんなと過ごしてきたこの10年を言葉だけじゃなく感謝の形に変えたいと思い、今回出店する事でそれが少し出来るのでは?と思ったからなのですが、あまりの過酷さに
それは単に私のエゴだったのでは無いかと少し後悔したりもしました。
でも、終わってからみんなが「すごく大変だったけど楽しかったし、貴重な体験をさせてもらえた」とそれぞれが言ってくれた事が何よりも救いで。
本当に素晴らしい仲間や友達に恵まれたなと改めて思いました。
特に今回は今までなかったようなトラブルもいくつかあり、でもそれは少しずついろんな事が空回りしてしまった結果なのですが、とはいえ私の責任も
大きくて。やっぱり出店ってめちゃめちゃ大変だな。って今回も思う私なのでした。いろんな意味で。(^ ^;)


私たちも10年が経ち、その分歳も重ね、経験値は増えた分、うまく出来ることもあれば、それでもまだうまく出来ないこともあるし、昔みたいに若さで乗り切るという感じもなくなっているのが現状です。特にこの暑さの中では…。
スープ屋さんとしての出店はもしかしたらこれが最後かもしれません。
それでも悔いがないくらい、今回は全力で出来た気がしています。
まあ、全く悔いがないかといえば、色々ありますが。笑
あくまでも、気持ちの問題です。

それでも、またいつか出店する時があれば、それはきっとその時にそれが
私にとって必要だからなんでしょう。またここでの経験が一生の中でかけがえの無いものになったのも変わりありません。みんなとの想いや繋がりをより強くしてくれたのはapbank fesの出店だからこそでした。
だから私にとっては他のメンバーでの出店は考えられないんです。
それはプロとしての意識が足りないのかもしれないかもしれませんが、それだけこの場所が特別で大切なものなんだと今回改めて実感しました。

兎にも角にも、今回は今までで一番お客様にも来ていただく事が出来ました。暑い中、長時間並んで頂いた皆さん本当にありがとうございました!!
当日もブース内から行列は見えてはいましたが、後からこの後ろから撮った写真を見せて頂きびっくりしました。まるで人気店みたいですね。笑


  続く。












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