ニヒリズムはファルマコン


哲学にしても、思想にしても行き着く先は"空"である。

現象的な一定の信仰に縋ることも、物質的な曖昧な秩序の資本主義活動を行うことも、出発点と終着点は同じで誕生から死までの流れである。

生きる事への虚無感は、ニヒリズムというニーチェの思想に該当する。

意味など無いという考えは、東洋思想に多くあり、マニ教や仏教の根本的な思想となっている。

ファルマコンとは毒性は薬となるという考えで、現在の医学においても処方箋は用法用量を間違えてしまえばただの毒となる。

僕はニヒリズムという毒を抱えて、独創を模索している。表現上でも生命活動でもそれは同じで、いつか訪れる終末へ静かに抗い生きている。