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お弁当がコミュニケーションの潤滑油に!“知る”で心理的安全性をつくりだすメリービズの社内施策

こんにちは!くるめしです。
くるめしでは「働く人の食の探し方、楽しみ方の体験を変える」をミッションに掲げ、法人向けフードデリバリーサービス「くるめし弁当」「シェフコレ」「ヒトハコ」を運営しています。

今回は、ウェルカムランチや決起会など「食」を活用した社内施策で社員の心理的安全性を確保し、働きやすい環境づくりを目指すメリービズ株式会社様にお話をお聞きしました。

オフィス移転やコロナ禍の影響で見えてきたオフィス環境の改善点、社員増加によるコミュニケーションの課題への対策として、メリービズ様が行っている施策とは――。

メリービズ株式会社
2011年の創業以来「ビジネスを楽しく」をビジョンに掲げ、多才な個人がイキイキと活躍し、企業の経営や業務の課題を解決できる、新しい働き方・新しい組織をつくるサービスを企画・運営している。2017年より『バーチャル経理アシスタント』を提供。本サービスでは、日本全国1,700名以上のプロ経理人材が、あらゆる経理業務を企業ごとのフルカスタマイズでオンライン代行する。

【話し手】
コーポレートチーム アドミニストレーション 中村 様
2019年8月にメリービズ入社。セールスチームにて展示会の企画・運営を担当したのち、現在はコーポレートチームにて総務・経理を担当。「気になったことは、自分が担当になってやってみる!」をモットーに業務に取り組んでいる。

コミュニケーションのハードルを下げる社内施策

―― 新入社員を知る機会として「食」を通した社内施策を実施しているとお聞きしました。具体的には、どのようなことをされているのでしょうか?

中村様:
新メンバーの入社セレモニー後に「ウェルカムランチ」を実施しています。この施策は、新しく入社したメンバーを含め社員全員が一緒のテーブルでお弁当を食べるというものです。

ウェルカムランチの時間は、新メンバーと既存メンバーがリラックスしてコミュニケーションを取れるよう工夫をしています。新メンバーが一日も早く会社に慣れ、「会社=居心地の良い場所」と思ってもらいたいとの想いで実施しています。

ウェルカムランチでは質問コーナーなども用意しており、新メンバーへの理解を深める大切な機会にしています。アニメやゲーム、サッカーなど共通した趣味を持つ人も多く、趣味などの共通点が見つかると、そこから活発なコミュニケーションへとつながっていくことが多い印象です。
ちなみに、毎月新たに2〜3名ほどが入社してくれていることもあり、ウェルカムランチもほぼ毎月開催しています。

―― 食事を楽しみながら新入社員への理解を深められるんですね!

中村様:
そうですね。既存メンバーにとっても新メンバーにとっても、相互理解を深めるための大事な機会のひとつになっています。

メリービズは「ウェルカム=歓迎」の想いを大切にしている会社です。ウェルカムランチがコミュニケーションのハードルを下げるきっかけのひとつになるよう心がけています。

そのため、会議とは違ったフランクな雰囲気で開催するという点も、ウェルカムランチ開催にあたり大事にしているポイントです。

「入社初日で緊張している新メンバーに和んでもらい、オフィス環境や働く時間を楽しいものだと感じてほしい。メリービズをもっと好きになってほしい。」そういった想いで、既存メンバーや新メンバーからの意見を参考に内容をブラッシュアップしながら開催しています。

新メンバーにとっては、既存メンバーの名前を覚えるのも大変ですよね。そこで、新メンバーには好きなこと、得意なこと、苦手なこと、これまでの働き方やライフスタイルなどを自己開示してもらうところから始めています。

それらの情報をきっかけに、既存メンバーから積極的にコミュニケーションを取ってもらえるよう促しています。

楽しく働くカギは「相互理解」。自己開示と心理的安全性を大切にする文化

―― 自己開示をすると、どのようなメリットがあるのでしょうか?

中村様:
働き方を理解してくれているという安心感や、メリービズで働くことへのモチベーション向上・エンゲージメント向上につながっていると考えています。

弊社の提供するサービスは、企業の経理・バックオフィス担当者をはじめとする方々の痛みを解決するものであり、もう一方で全国各地のさまざまなライフスタイル・バックグラウンドのリモートワーカーに労働機会を提供するもの。

つまり、サービスの根幹が「人」であり、「人がなによりも大切」なんです。

そのようなサービスと日々真剣に向き合っているからこそ、お客様やリモートワーカーのみなさんを大切に想うのと同じくらい、社内メンバー同士もそれぞれ個人の働き方・考え・生活スタイルを尊重し合えるのだと思います。

家庭の事情での早退など、申し訳なさを感じてしまいがちな状況に対して、周囲のメンバーが共感して後押ししてくれることが、心理的安全性につながっていると思います。

「支え合う環境があるからこそ、自分が今やるべきことにしっかりコミットしたい」と考えるメンバーが集っていることもあり、職場への安心感と仕事へのモチベーションどちらも高く持ち続けられる環境ができています。

また、メリービズには5つのバリューがあります。とくに以下のバリューにはそれぞれこんな想いが込められているんです。

「同じ船に乗ろう。あらゆる立場を超えて。」
行先を共有する同じ船の仲間として、お互いを理解し合うことで信頼関係を築き、ともに考えともに行動しよう。

「掛け合わせよう。それぞれの得意を。」
誰もが何らかの得意を持っている。皆が一丸となって得意を持ち寄り、それらたくさんの得意の掛け算によって、単なる足し算からは生まれない大きな力を生み出そう。

これらのバリューが純度高く社内に浸透していて、社員それぞれが自分なりに解釈し、業務へ落とし込みながら仕事をしています。その結果、自己開示の文化も自然と社内に根付いていったのだと思います。

社員数が増加中。変化の過渡期で感じた“50人の壁”

―― ウェルカムランチはどのような経緯で始まったのでしょうか?

中村様:
実は私が入社した2019年時点ですでにウェルカムランチはありました。当時は「業務から一旦離れるランチの時間にコミュニケーションを取ることで、業務の進めやすさにもつながるのでは?」という理由から始まったそうです。

2019年当時は社員数が10人ほどだったこともあり、全員で1つのテーブルを囲んで食事をしていました。そこから徐々に人数が増え始め、20人弱になるまではなんとか1つのテーブルを囲んで食事できるレストランを探して、ウェルカムランチを開催していたんです。

そこからコロナ禍を経て、現在はくるめしさんでお弁当を注文してみんなで食べるスタイルに変わりました。

―― 今までランチ施策を行ってきたなかで、感じている課題はありますか?

中村様:
チームを超えたコミュニケーションの活性化とチーミングのバランスが難しいと感じています。

以前は、チーム横断的なつながりを構築するために、業務では関わりが少ない社員同士が一緒に昼食をとる「シャッフルランチ」を開催していました。

弊社はシャイなメンバーも多いため、各グループに必ず1人、ファシリテーター役を担ってくれるメンバーを含んだかたちで、少人数制のコミュニケーションの場を設けていたんです。

その結果、チームを超えたコミュニケーションは増えましたが、参加人数が増えるほどにスケジュール調整が難しくなり、全員のタイミングが合わなくなることも増えました。

また、弊社は2021年末に現在の渋谷オフィスに移転しているのですが、当時はコロナ禍でリモート勤務をメインとした新しい働き方へシフトしていたタイミング。さらには、採用を強化しはじめた時期でもあったため、その頃からほぼ毎月新メンバーが入社するようになり、それまでのコミュニケーション施策では課題を感じる場面が増えたんです。

そのため、コミュニケーション施策の優先度を変えてチーミング強化に力を入れることにしました。その一環として、シャッフルランチのルールも変更した結果、今度はチームを超えたつながりが減ってしまい……。

現在は、チーム横断でのコミュニケーションもチーミングも、どちらにもバランス良く効果的な施策を検討中です。引き続きランチタイムを活用しながら試行錯誤していきたいと思います。

―― 社内エンゲージメント向上のために、意識していることを教えてください。

中村様:
社内エンゲージメント向上のために行っていることの一例として、採用候補者へ会社説明をする際、「ありのままのメリービズ」を伝えるようにしています。メリービズが目指している姿や現状など、良いところだけでなくまだまだ改善が必要なところも含めてお伝えし、メリービズのカルチャーとマッチするか、候補者の方にも見極めてもらうことを大切にしています。選考の段階から双方向でしっかりとすり合わせをするので、社内には会社の現状を受け入れて一緒に成長してくれるメンバーが集まっています。

入社後も、各メンバーがエンゲージメント高く働けるよう、配属チームやコーポレートチームでさまざまな工夫をしています。

会議室の名前にバリューとして掲げているワードを引用したり、1on1やカジュアルなミーティングなどで利用されているコミュニケーションスペースにValue Wallをつくったり、名刺に各メンバー自身が選んだMy Valueを載せたり……。意識せずとも日常的にバリューに触れられる状況をつくることで、メリービズのカルチャーがより浸透しやすいオフィス環境を目指しています。

ほかにも、コーポレートチームとして社員の異変や悩みなどをいち早く察知できるように心がけており、各チームと連携しながら社員のみんなが安心してのびのびと働ける環境づくりを心がけています。

社員数が少ない時は、当たり前のように誰とでも近い距離感でコミュニケーションが取れる環境でした。しかし社員数が50人を超えた今、全員と近い距離感で接するのは難しくなります。

会社として成長期・過渡期にある今、社員同士の距離感ができてしまい働きづらさを感じたり、業務がスムーズに進められない状況をつくらないよう、「メンバーみんなにとって働きやすい組織やオフィス環境ってどういうものだろう?」と考えながらさまざまな施策を進めています。

直近で注力したい施策としては、社員が出社したくなるオフィスづくりです。ふとした瞬間の肩肘張らないコミュニケーションから新たなアイディアが生まれたり、他メンバーとの会話のなかでそれまで一人で抱えていた悩みの解決策が見つかったり……リモート勤務のメリットも十分に活かしながら、出社日だからこそのメリットも大事にしたくて。

だからといって「出社日を増やします」と無理やりルール化しても意味がありません。オフィスに来たくなる工夫をあらゆるところに施し、結果としてコミュニケーション活性化と生産性向上につなげたい。各メンバーがいきいきと働ける組織づくりに貢献したいです。

例えば、弊社はフリードリンクコーナーを設けていますが、メンバーの憩いの場としてだけでなく、チーム関係なく社員同士のコミュニケーションが自然と生まれるスポットのひとつにしたいと考えています。

お弁当がコミュニケーションの潤滑油に

―― ウェルカムランチやシャッフルランチの他にも食事が絡んだ施策があると聞きました。どのような取り組みですか?

中村様:
毎月の全体会議後に行う懇親会で「My Story」というコンテンツを実施しています。

事前にプレゼンターを1~2名ほど指名し「私の履歴書」に近い内容のマイ・ストーリーを発表してもらっています。

全体会議のあとに全員揃って乾杯し、お弁当を食べて場が和んだところでプレゼンターから発表。毎回それぞれの個性が溢れており、笑いあり時に涙ありで、プレゼンターに対して合いの手を入れながら楽しく開催しています。

―― 食事をしながら発表を聞くんですね……!

中村様:
そうなんです。食事をしながらリラックスした状態で開催するため、普段の仕事では見られない一面が見られるという点において、お弁当は重要なアイテムです。

毎回いくつかの種類のお弁当を用意しているので、メンバーたちは発表前のお弁当を選ぶ段階から「どのお弁当にしようかな」といつも盛り上がっています。
プレゼンターにとっても、発表前のお弁当選びで照れや緊張がほぐれ、いい具合に肩の力が抜けるようです。食べ物の話題は誰もが話しやすいですし、肩肘張らないコミュニケーションを通じて普段の仕事中とは違う顔を知ることができる。お弁当がコミュニケーションの潤滑油のような役割を果たしてくれていますね。

入社した新メンバーに馴染んでもらえるオフィスづくり

―― 最後に、コーポレートチームとして今後取り組んでいきたいことを教えてください。

中村様:
社員のみんなで食事を囲み、お互いに距離を感じさせない雰囲気の中でランチ施策を続けていきたいと思っています。

冒頭でもお伝えした通り、現在、新メンバーがコンスタントに入社しています。以前は1つのテーブルを囲んでお弁当を食べていたのが、今では収まり切らず、ちょっと離れた自席でお弁当を食べる社員も出てきました。

オフィスの中で距離を感じるような空気感では意味がないと思っていて…。テーブルを増やしたり、声かけするなどして、「みんなで食事を囲む」ことができるような取り組みをしていきたいです。メリービズ社員のほとんどは中途採用者です。これまで経験してきたことやキャリアなど、バックグラウンドが異なるため、メンバー一人ひとりにとっての当たり前やルールも異なります。
だからこそ、新しく入社してくれたメンバーそれぞれの考え方・生活スタイル・理想としている働き方などを尊重していきたいですし、新メンバーが一日も早くメリービズに馴染めるような施策を引き続き考えていくつもりです。

メリービズのカルチャーに親しみを持ってもらえるオフィス環境をつくれるよう、くるめしさんのサービスも活用しながら、今後もさまざまな工夫を重ねていこうと思います。

メリービズ株式会社


メリービズ様では「食」を通じた社内施策として、新入社員と既存社員のコミュニケーションのきっかけづくりを目的にウェルカムランチを開催しています。また、部門横断的なコミュニケーションの活性化、チーミングを目的としたランチ施策も行っています。
増加する社員のエンゲージメント向上につながる施策を積極的に活用されているメリービズ様の事例紹介が、みなさまの新たな施策を検討するきっかけになれば嬉しいです。
「食」が交流の潤滑油となり、会話が生まれ、社内で安心して働ける!そんな素晴らしい環境がさらに増えていくことを楽しみにしています。

メリービズ様、ありがとうございました!

▼あなたの会社の活用方法を教えてください
社内コミュニケーションにお弁当やケータリングを活用している企業様、ぜひお話を聞かせてください!

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