しっている、と、やっている

私の大きな欠点

先日、先輩コーチから「今度の試験うける?」と連絡がありました。
この試験というのは、私の師匠の宮越大樹さんが行っている上級認定というもので、日本には十数名しか認定を受けられていないかなりハードルの高いものです。

私は、今年からこれにチャレンジしているのですが、5月に一度落ちて(たぶんあと少しでした……と思いたい笑)、今月再チャレンジする予定だったんです。

まぁ、このことはいいのですが、私はコーチングにおいても多くの事柄においても「全体を理解する」という能力には長けています。だからこそ、この上級認定に必要な要件や、自分や仲間の超えるべき課題、みたいなものもすぐに理解はできるんです。そう、理解は。

ただ、その理解したことを確実に実践できるかというと、そんなことはありません。
スポーツと一緒で、コーチングも「毎回違うクライアントさんに合わせて、一定の成果を出す」という難易度の高いことに何度もトライして、自分の課題をクリアするために行動を積み重ねていく必要があります。

私は、上級認定レベルのコーチングを「知っている」けれども、「やれていない」んですね。

こういうこと、私は結構たくさんあります。

おおくの人が陥りがちな罠

きっとみなさんもあるのではないでしょうか?

「わかってる。ここでこう言えば、人間関係うまくいくんでしょ?」
「あれをやると、この仕事うまくいくんだよね」
「そうそう!私も知ってる!こうやるんだよね!」

つい言いがちな「知ってる」という言葉。
私は、この「知ってる」には価値があるとは思っていますが、現実を変える力はないと思っています。

そう。
私たちの現実を変えるのはいつでも行動するからなんですね。

「〇〇って言ったら、Aさんとちゃんと話せた!」
「他のチームを交えて検討会をしたら、仕事が上手くいった!」
「そうそう! 私、あれやってみたら確かに痩せたよ!」

といった、「行動」を語れる人は、現実を切り開いていける人です。

「知っている」だけではなく「やっている」ということに、大きな価値があるのだと思っています。

物事の習得過程

NLPでは、人が何かを習得するときには、

①無意識無能
②有意識無能
③有意識有能
④無意識有能

という4つの段階を踏むと言われています。
最初は、知らないからできない。
次は、知っているけどできない。
その次は、知っているしできる。
最後に、意識しないでもできる。

こうして人は何かを身に着けていくんですね。自転車で例えるとわかりやすいかもしれません。

そう。
知っているには価値があります。
私達が本を読むとき。
セミナーを受ける時。
助言をもらう時。
人の経験を聞いて刺激を受けたとき。

どの場面も、あくまで②の、有意識無能、という段階までしか持って行ってくれません。

そこから先。
知っているしできる。意識しないでもできる。に到達するには、私たち自身が「やってみる」ということが絶対に必要になるわけです。

あなたはどうですか?

「知っている」だけでいいですか?

それとも……


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