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倍ポジ法 入門1限目【本体ロング】~両建てでリターンが高くなる?~

ようこそnoteにお越し下さいました。

一般的に、FXでは両建てはあまり望ましくないと言われています。
ですが、両建てをうまく活用することによってリスクを下げリターンを高めることが可能になります。
その手法を、倍ポジ法としてまとめ、発信しています。

このnoteでは、倍ポジ法の本当に基本の部分だけを解説したいと思います。
ですが、倍ポジ法の応用にも関わってくる原理であり、特にトラリピを運用されている方にとっては、この内容だけでも十分にトレードに取り入れることが可能ですので、是非読み進めてみてください。
きっと納得いただけるはずです。

倍ポジ法は、リターンが高い以外にも色々と魅力が詰まった手法です。
参考までに特徴をまとめたnoteを置いておきます。


本体ロング

図1

まずこちらの図をご覧ください。
ペアは何でもいいのですが、例えばドル円を100円で10万通貨のロングを持った時、仮に110円で決済しようとすると100万円の利益を見込むことができます。当然これは事前の計算で確かめることが可能ですよね。

この10万通貨のロングのことを倍ポジ法では本体ロングと呼びます。
倍ポジ法では、このロングの見込み益(ここでは100万円)を活用したショートを持つ(両建て)ことによって、高いリターンを実現することが可能です。
それを支える大元となるため、”本体”と呼んでいます。

逆行側を見ると、例えばこのトレードを100万円の資金で運用しようとした時、90円まで耐えることができます。(説明をシンプルにするために、ここでは証拠金は無視させてください)
どこまで耐えられるかというラインを、倍ポジ法では”耐久ライン”と呼びます。

何が言いたいかと言うと、見込み益も見込み損もあらかじめ計算することができるということです。

そして図にもあるように、見込み益を生む110円のところのことを倍ポジ法では”出口”と呼びます。


出口を変えてみる

図2

図2では出口の位置をずらしました。出口は105円になっています。

そうすると出口までの距離は本体ロングのある100円から5円の距離になります。
本体ロングは10万通貨持っているので、105円の出口では50万円の見込み益になります。
逆に見込み損の方は90円の時の100万円から変わっていません。

本体ロングの出口時の見込み益の計算式:
本体ロングの通貨数 x (出口ー本体ロングの建値)=出口時の見込み益

なので、
10万通貨 x (105円-100円)=50万円 の見込み益


耐久ラインを変えてみる

図3

こちらの図では逆に耐久ラインの方を変更しました。耐久ラインは90円から95円に押し上げられています。
出口は図1と同じ110円に戻しています。

95円の時に100万円の損を許容することができるので、本体ロングは100円の時に20万通貨のロングを持つことができます。
本体ロングの建値から耐久ラインまでの距離が半分になったので、持てるポジションが倍になったということです。

本体ロングが20万通貨になると、元々の出口である110円の時には200万円の見込み益になります。

こんな風に損側を浅く、利益側を深くすることによって、まるでテコの原理のようにリスクを制限しながらリターンを高めることができます。

テコの原理のイメージ、なんとなく掴めましたでしょうか?

そして、ここから倍ポジ法の面白いところが始まってきます。

【ポイント】
テコの原理でリスクをコントロールしながら、リターンを高める。


ショートを寄りかからせる

図4

図4では本体ロングにショートを掛け合わせています。
倍ポジ法的な表現をすると、本体ロングの見込み益に、ショートを寄りかからせています。

本体ロングの方は図1と変わっていないので、110円の時に100万円の見込みの利益があります。
図4では、その100万円の見込み益にショートが寄りかかる形で設定されています。

例えば100円から110円まで真っ直ぐ上がっていくのであれば、110円で100万円の利益が出て終わり。これでもいいと思います。

ですが、そんなに真っ直ぐ上昇することなんて稀ですよね。仮に実現したとしても再現性はかなり低いと言えます。
そこで、例えば105円から102円に下がると予想したとします。その時に本体ロングの見込み益に寄りかかるショートを持つとすると、20万通貨のショートを持つことができます。

別の言い方をすると、本体ロングが出口で生む予定の見込み益の分だけ、好きな位置でショートを持っても、出口で全決済にすれば損は出ない。という範囲のショートポジションを持てることです。

持てるショートの最大通貨数の計算式:
本体の見込み益/(出口-ショートの建値)

なので、
100万円/(110円-105円)=20万通貨

そして、もし上手く105円から102円のショート20通貨のショートが成功すると、その一発で60万円の利益が生まれます。

さらに、このトレードを行っても、本体ロングはまだ生きています。
ですので、例えばまた105円から102円に下がると言うシーンになったときに、また20万通貨のショートを成功させると、さらに60万円の利益が生まれます。2回成功させれば合計120万円。110円まで待った時に得られた100万円の利益を超えますし、これであれば再現性は高いと思います。
原理的に、こうしたトレードを何度でも行うことが可能です。


かなり時間がかかると思いますが、もし100円で持ったロングが110円になるまで待てたとしても、100万円の利益が1回出て終わりです。

一方で、ショートを持ってから逆に110円まで上がってしまった場合でも本体ロングの見込み益である100万円がショートの100万円の損と相殺されるので、100万円まで上昇しても損は発生しません。
つまりショート側のリスクはゼロです。オマケに言うと、全て事前に計算した上で設定できるので、手間も少なくストレス無くトレード可能です。(画面に張り付いたり、精神的にストレスになることって、案外見落とせない負担ですよね、、)

【ポイント】
本体ロングの見込み益に寄りかかることで、ノーリスクで大きなショートを持つことが出来る。


寄りかかりが出口から遠い場合

図5

こちらは寄りかかりショートを95円で持ったときの図です。
先程と同じく、110円の時に100万円の損が出せますが、出口までの距離が95円から110円の15円とかなり広い距離があります。
そうすると
100万円の見込み益/(110-95)≒ 6.66万通貨
のショートしか持つことができません。

となると先程と同じ3円の利幅であっても、利益額はその1/3の20万円だけになってしまいます。
つまり同じだけの見込み益に寄りかかったとしても、どこでショートを持つかによってリターンが変わってくるということです。


寄りかかりが出口に近い場合

図6

こちらの図では、図5とは逆に出口に近い位置でショートを仕掛けています。

例えば109円の時に110円のときの100万円の見込み益に寄りかかると、なんと100万通貨のショートを持つことができます。
そうすると、同じく3円の利幅が取れた場合、一気に300万円の利益を獲得することができます。

テクニカル分析が得意な方がこうした手法を用いることによって、例えば110円前後に抵抗ラインが見えていて、ここからは下がるだろうと考えたときには、このように非常に大きなポジションをしかもノーリスクで持つことができます。さらに本体ロングが生き続けている限り、このようなトレードが何度でも可能です。

ですが、さすがに109円まで待って大きなショートを一発持つだけと言うのは怖いと言う方もいらっしゃるのではないでしょうか。あるいはそこまで待てないという方もいらっしゃるかもしれません。

そこでオススメしたいやり方があります。


トラップ:ショートを広く浅く張る

図7

図5・図6の比較などでお示しした通り、ショートは出口に近い位置で設定するのが望ましいことはお分かりいただけたかと思います。

さらに、単発ではなく広範囲で、だけど利益はそこそこ出すためにご紹介したいのが、トラップと言う考え方です。


例えばこんな風に、101円から109円まで1円幅で同じ通貨数のショートを設定していくとします。
そうすると、それぞれ2.22万通貨のショートを持つことができます。この設定の場合、110円の時に全てのショートの見込み損の合計がおよそ100万円となり、本体ロングの見込み益と相殺されます。

ショートトラップの最大合計通貨数の計算式:
本体の見込み益÷(出口−ショートの平均値)
100万円/(110円−105円) = 20万通貨

これをショートラップの枚数(9枚)で割る。
20万通貨/9枚≒2.22万通貨/枚

この設定の利点は、100円から110円の範囲内であれば、1円下がったときには、どんなレートにいても2.22万円の利益が発生する点です。
また、こうした設定を採用することで、チャートを読む必要が無くなります。

そもそも、100円から110円という遠い距離で利益を獲得するのは非常に難しいですし、通常かなりの時間を要します。つまり、一定時間当たりの利率が低くなりやすい。

ですが、こんな風にショートを散りばめることによって、チャートを読まなくても広い範囲で利益を獲得し続けることができます。


このトラップという考え方は、マネースクエアジャパンが提供しているトリピと言う考え方と同じです。
トラリピと言うのはトラップが決済したら自動で同じ設定を張り直してくれるサービスのことです。
ですが、手数料が非常に高いというのが大きな欠点だと言われています。
ですので、個人的には余計な手数料は払いたくないので、手動トラップ派です。(決済の度に手動で張り直す方法を選べば、より優秀な手数料やスワップの口座を選ぶことも可能です。)
手間よりも多少の手数料を払う方がマシだという方は、トラリピを使ってみてください。

このように、倍ポジ法のトラップの部分をトラリピにしてしまうのもありです。


ここで改めて、このショートラップを見てみてください。
そもそも10万通貨分のリスクしか背負っていないのに、ショートの合計通貨数は約20万通貨になっています。

どうしてこうなるのかというと、テコの原理を利用しているからです。

本体ロングを掛け合わせることによって、持てるショートの量がロングの倍である20万通貨になっています。
つまりその分攻撃力が高まったということです。

このようにリスクも抑えながら高いリターンを得ることができるのは、この倍ポジ方の特徴です。

ここまでいくつかのパターンを紹介してきましたが、根本的なリスクは90円のときの100万円の損から一切変わっていません
リスクは同じでも、どれだけリターンや手間が変わるか、ある程度イメージいただけたかと思います。


次に読むべきnote:より少ない手間、より小さなリスク、より大きなリターンを望む方へ

このnoteで紹介した倍ポジ法の基礎の部分だけでも、理解し活用することができれば、トラップの威力を高めることができます。
もしくは、裁量トレードや短期トレード派の方には図3のようなやり方が使えるかもしれません。

初見の方には複雑に見えたかもしれませんが、ここまでの内容は比較的簡単に取り入れることができるので、ただシンプルなトラリピだけをやっている方はすごくもったいないなぁとよく感じてしまいます。


ちなみに、ここまでの内容は本体ロングを持ってから順行という理想的な状況での説明でした。

ですが、必ずしも順行するとは限りません。
しかし、冒頭でもお伝えした通り、倍ポジ法は事前の計算でリスクを制限し、リターンを高めることができる手法です

ですので、もちろん逆行に備えた設定を用意しています
こちらが入門2限目の内容です。(どうしても順を追って説明した方がわかりやすくなるので、長くなりますがご容赦ください)

入門2限目のこのnoteでは、逆行対策の基本を抑えるところまで解説しています。

入門編に続く応用編では、複数ペアでの運用によって倍ポジ法の真価を更に発揮させていきます。(応用編の内容は以下の案内noteに含まれていますが、”応用編”という見出しではまだまとめることは出来ていません。興味のある方はXからDMか公式LINEからご連絡いただければ、応用編のnoteをまとめてご紹介します。 2024年6月現在)

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【応用編などの解説noteはこちらから】


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