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待望と感謝

──人が他者にする期待ほどおこがましいものはない。自分に期待しろ自分に。と、言って貰えるのを僕もどこかで期待しているポヨな──くるパ


やあやあ皆さん、おはようございます。                 我十院牙樹丸(がじゅういんがじゅまる)でございます。気持ちの良い朝でさぁね。今日もやっていきたいと思います。

みんな今日が何の日か知ってる?

関ヶ原の戦い? 違う。

トラファルガーの海戦? 違ぇだろ!!


銀杏BOYZの!!!!

アルバムが!!!!

約6年半ぶりに!!!!

出る日だろうがよォ!!!!


もうね、どんだけ出しとらんねんと。インディーズといえどレーベルに所属しとる訳ですよ。         6年半もアルバム出さなくても許されるレーベルなんてあるんだ。ですよ。

UKさん、おれを入れてください。

さあ、本日は他でもない、「銀杏BOYZ」の回でございます。ガチで興味のない方には大変申し訳ないのですが、今回ばかりは語らせてよ。なんせ6年半ぶりなんやからね。遠距離恋愛してた大好きな彼女と6年半ぶりに会っちゃったら一生喋っちゃうでしょ?それなんよ。


まず今回のアルバム「ねえみんな大好きだよ」は、というよりこの世の全てのアルバムは頭(最初)からつま先(最後)までぶっ通しで聴くべきだね。

よくサブスクでアーティストでなんとなくランダム再生してるそこのアナタ。

勿体ないのぉ!!!!

別にね、もう何百回と聴いた人なのよほっといてくれるかしら!?って人はね、いいのよ、ごめんね嫌なら耳を引きちぎって聞けないようにしろ。

アルバムってのはアーティストがあーでもねーこーでもねーつって何時間何十時間とかけて組んだ一生残るセットリストなんですよ。これがどういうことか分かりますか?

本来一曲一曲で意味を持ってる楽曲たちが、連なる順番一つで違った意味を成すようになるんですよ。生かすも殺すもセトリ次第ってね。

そんな訳で僕は皆さんには、このアルバムの11曲65分の時間をしっかり確保してからぶっ通しで聴いて頂きたい。生を噛み締めて頂きたい。

こういう時に「まるで一本の映画を見たかの様な」とか「まるで一冊の短編小説の様な」などという陳腐な表現をかますバカが必ず一人はいるんだけど、なんなんだお前らは。

音楽がそれらより劣っとる前提で話とらんか?

自分が作った高級フレンチを人が食うた時に「う〜ん!美味い!!これはまるでもろこし太郎の様な…」とか言われたらぶち殺してまうやろ。それと一緒。いや、これはちょっとちゃうな。           「高級中華を食べた様な」みたいな完全に別の土俵の物差しを持ち込まれた時に「おんどりゃ感性ぶち壊れとんかハゲタカ」言うてまうでしょ。それと一緒。これよ。

って言いながら僕も人に勧める時に「もうまるで映画見たくらいの充足感あるから!」とか言っちゃうんだよ。バカだから。ごめんよ峯田。ごめんよ音楽。本当は皆が皆一番素晴らしいものなのに。


話が愚痴に逸れたね。時を戻そう。

今回のアルバム、峯田が40歳を越えてるだなんてことを微塵も感じさせない、GOING STEADYや銀杏BOYZ初期のあの頃を彷彿とさせる情熱が溢れ出ている。でも、その情熱はあの真っ赤な情熱ではない。静かな、静かな、死して尚燃え続ける青い炎だ。やはり音楽に必要なのは若さじゃない。情熱なのよ。

ゴイステ時代の自分との対比かのように、今回過去の楽曲のリメイク?が多く含まれている。これは人によっては捉え方に善し悪しがあるだろうが、僕は感慨深くなっちゃって少し涙ぐんでしまった。

駆け抜けて性春以来の、何十年ぶりかのYUKIとの共演、生きたいの再録など、本当に心にくることばかりだ。銀杏BOYZに、GOING STEADYに、峯田和伸に出会えて僕は本当に良かった。


そろそろ電車が着く。少し長くなってしまった。これっぽっちで書ききれる訳もないんだけどね。良かったら皆も聴いてみてほしい。初めての人には「君と僕の第三次世界大戦的恋愛革命」ってアルバムと「DOOR」っていう、当時異例の2アルバム同時発売をかました最高のアルバムがあるからぜひそこから入ってきてほしい。好きも嫌いも酸いも甘いも、きっと何か思うことがあるはずだからさ。


GOING STEADYの頃、峯田は「DON'T TRUST OVER THIRTY」という歌を歌い叫んでた。           30歳以上のやつの言うことなんか信じるな、だ。40歳で迎えた今作で峯田は「大人全滅」でこう歌い叫んでいる。

You Have Your Punk

I Have Mine


本日の一曲♪銀杏BOYZ-大人全滅

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