【育児】子供のスマホ論
こんちは!
習慣の達人くるーめです。
夏休みで帰省中、ある中学生の子供がスマホを持っていました。中学生でスマホは早いでしょ。オサーンはそんなことを思いました。
なお、私の娘はまだ5歳です。
いずれ到来する、「スマホ買って!」vs「買わない!」論争
私にとっては、かなりフライング気味ですが、先に論点を整理して自分なりの考えを深めておきたいと思います。
持たせる理由
子どもにスマホを持たせる派の主張はこんなところでしょうか。
一番は、周りが友達が持ち始めたので、仕方なく、と言ったところだとは思いますが。
基本的には、性善説側の解釈・メリットばかりですね。確かに、良いように理性的にスマホを使いこなせれば、大きなメリットになりそうです。
とはいえ、スマホじゃないと追求できないメリットとも言えませんね。他の手段でも十分に代替は可能です。
持たせない理由
私は持たせない派です。
スマホを持たせたくないと思う一番の理由は、スマホ中毒になることです。
大人ですら中毒になります。スマホ中毒で真剣に悩んでいてる大人がたくさんいます。
子供はさらに、自制心をつかさどる脳の前頭前野が発育段階にあります。そんな年齢で、中毒性が極めて高いスマホを与えたら。ほぼ確実にスマホにかじり付いてしまうんじゃないでしょうか。
ある知り合いの中学生の女の子は、いつもスマホをいじってばかりいました。
スマホが与える負の影響も概観してみましょう。
SNSで比較すること
スマホを持ちたがるのは、SNSで友達と繋がりたいというのが、大きいと思います。
そのSNS利用が、最もスマホNGな理由でもあります。
自分の軸が持てていない子供の頃から、SNSを使い始めると、自分で自分を作れなくなると思います。
常に、「SNSの世界の他人」を意識している。SNSの中で誇張されて切り取られた一瞬を、全てと誤認して、リアルな自分と比べてしまう。
SNSで友達が良いと言っていたから、自分もそうなりたい。
自分の発信に「いいね」がつくのか、気になって仕方がない。つかないと凹むので、本来の自分を抑圧して、「いいね」がもらえそうな自分に修正していく。
そんな、他人との過剰な比較の中で、自分を作っていって欲しくない。「君は、そのままの君でいいんだよ」そう思います。
Google、Apple社員の子どもは
iPhoneの生みの親、スティーブ・ジョブズ。彼は、スマホの依存性・中毒性を懸念して、自分の子供にiPhoneもiPadも与えなかったようです。
Windowsの産みの親、ビル・ゲイツ。彼の3人の子供たちも、14歳になるまでスマホを持たせてもらえなかったとのこと。
Apple幹部やシリコンバレーで働く超一流の社員たちも、スマホの問題を認識して、子供にスマホを与えていないようです。
スマホやSNSを作っている人たち、まさに、中毒性・依存性と過剰な承認欲求をビジネスのために駆り立ている人たちが、自分の子供にはスマホを与えない。
これは何を意味しているのでしょうか。
ChatGPTの登場
ChatGPTの登場も大きなトレンドです。生成 AIが身近になりました。SNSネイティブのZ世代は古くなり、今を生きる幼稚園児たちは、ChatGPTネイティブになっていきます。
ChatGPTの抜本的な違いは、アウトプットのためのコストが(ほぼ)ゼロになる点ですね。誰もが、頭を使わずに、それなり以上の文章・創作物を一瞬で作れてしまう。
これは、革命的なことであり、Z世代の次の世代はChatGPTとの付き合い方を必死に覚えていかなければなりません。
ただ、私たちがPCと携帯の普及によって、漢字を書けなくなったのと同じ。ChatGPTに頼り始めると、物事を要約したり文章にまとめることが、確実にできなくなっていきます。
そもそも、本質を見抜いて要約する力のない子供たちが、最初からChatGPTを使うことが前提になると、どうなってしまうのでしょうか。
まとめ
文明の利器は、使いこなしてナンボ。若い時から、スマホやSNSに囲まれて、育っていく世代。
子供がそこに取り残されるのは、何となくかわいそう。
ただ、成熟した大人でも抗えないスマホの強烈な中毒性。
それを思うと、自制心がある程度育ったなと思えるまでは、はやりスマホは与えたくないですね。
スマホなんかの虚像があふれる世界に没入せず、リアルな世界で自分が好きなことを自分の感性のままに思いっきり経験して欲しい。
「パパ嫌い」
遠くない先、そう言われるのは避けられそうもありません。
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